1762年

トビアス・マイヤー

(1723 - 1762)

天文学者

天文学者
月の運行研究で航海術に貢献したドイツの天文学者。
1723年にドイツで生まれ、ゲッティンゲン大学で数学と天文学を学んだ。 正確な月の位置を予測する月齢表を作成し、航海における経度測定の精度向上に寄与。 エラー関数や天文観測法の研究を行い、多くの論文を発表した。 王立協会など国際的な学会から高く評価され、業績が認められた。 1762年に急逝し、月のクレーター「マイヤー」にその名を残すほど功績を称えられた。
1762年 トビアス・マイヤー 天文学者 1723年
1771年

ジャン=ジャック・ドルトゥー・ド・メラン

(1678 - 1771)

天文学者、M43発見者

天文学者 M43発見者
フランスの天文学者・地球物理学者。オリオン座の散光星雲M43を発見。
1678年に生まれ、パリ大学などで学んだ後、フランス科学アカデミーで活躍。 1715年にオリオン座内の散光星雲M43を最初に記録したことで知られる。 地磁気や地球内部の熱流研究にも取り組み、地球物理学の発展に貢献。 振り子の研究を通じて地球自転や潮汐の理論的解析を行った。 1771年に没し、後世の天文学・地球科学の礎を築いた。
1771年 ジャン=ジャック・ドルトゥー・ド・メラン 英語版 M43 1678年
1778年

ラウラ・バッシ

(1711 - 1778)

物理学者

物理学者
イタリアの理論物理学者で、女性として初めて大学教授に就任した先駆者。
1711年ボローニャに生まれ、1732年にボローニャ大学で物理学の教授に任命された。ニュートン力学の研究と教育を通じて啓蒙思想を推進。ヨーロッパ諸国の学者と交流し、学術論文を発表。女性の高等教育と学界進出の道を開いた。1778年に没し、その業績は後世の女性学者に大きな影響を与え続けた。
1778年 ラウラ・バッシ 物理学者 1711年
1780年

ヨハネス・ブルマン

(1707 - 1780)

植物学者、医師

植物学者 医師
スウェーデン生まれの植物学者・医師で、東インド会社の標本収集に貢献した。
1707年ウプサラで生まれ、植物学と医学を学ぶ。ユトレヒトおよびアムステルダム大学で教授を務め、多様な植物標本を収集し分類研究を推進。インドやインドネシアから送られた標本の記載で知られ、著書『植物観察誌』などを発表。息子カール・ブルマンも植物学を継承し、リンネ学派の発展に寄与した。1780年に没した。
1780年 ヨハネス・ブルマン 1707年
1841年

フリードリヒ・ゼルチュルナー

(1783 - 1841)

薬剤師

薬剤師
ドイツの薬剤師で、アヘンからモルヒネを初めて単離した化学研究者。
1783年にドイツの西部で生まれ、薬局での研究を通じてアルカロイドの化学に興味を持つ。1804年にアヘンから有効成分であるモルヒネを抽出し、命名した。近代薬理学の基礎を築き、痛み止め薬の開発に大きく貢献。抽出法や分析技術の研究成果は化学・医薬分野で広く応用された。1841年に没するまで、多数の論文を発表し後進の教育にも尽力した。
1841年 フリードリヒ・ゼルチュルナー 1783年
1907年

アンリ・モアッサン

(1852 - 1907)

化学者

化学者
フランスの化学者でフッ素の単離に成功し、1906年にノーベル化学賞を受賞。
1852年パリで生まれ、有機化学と電気化学の研究に従事。高温炉および電解法を用いて、ハロゲン元素フッ素を単離することに成功。フッ素化合物の研究を進め、マグネシウム合金や高温化学に応用した。1906年にフッ素の研究でノーベル化学賞を受賞し、その業績は元素化学の発展に大きく寄与した。1907年に急逝したが、後進の化学者に多大な影響を与え続けている。
1907年 アンリ・モアッサン 化学者 1852年
1947年

林古渓

(1875 - 1947)

歌人、作詞家、漢文学者

歌人 作詞家 漢文学者
日本の歌人・作詞家・漢文学者。詩歌と中国古典研究で知られる。
林古渓(1875–1947)は日本の歌人、作詞家、漢文学者として活躍した。古典的な漢詩や和歌を研究し、その知見を生かして多くの詩歌作品や唱歌の作詞を手掛けた。東京帝国大学で漢文学を学び、後進の指導にも力を注いだ。日本と中国の文学交流に貢献し、学術誌や詩集を通じて広く知識を発信した。晩年まで詩作と研究を続けた。
1947年 林古渓 歌人 作詞家 1875年
1955年

オズワルド・アベリー

(1877 - 1955)

医師・医学研究者

医師・医学研究者
イギリス生まれの医師・医学研究者。DNAが遺伝物質であることを示す先駆的な実験を行った。
1877年にカナダで生まれる。 トロント大学やコロンビア大学で医学を学び、細菌学や免疫学に従事。 1944年にアヴェリー=マクラウド=マッカーティの実験で、DNAが生物の遺伝情報担体であることを提唱。 この発見は遺伝学や分子生物学の基礎を築き、後の研究に大きな影響を与えた。 生涯を通じて微生物学の研究を続け、医学研究の発展に貢献。 1955年2月20日にコネチカット州で没。
1955年 オズワルド・アベリー 1877年
1956年

ハインリッヒ・バルクハウゼン

(1881 - 1956)

物理学者

物理学者
ドイツの物理学者。磁気現象に関する研究で知られ、バークハウゼン効果を発見。
1881年にドイツで生まれる。 マックス・プランク研究所などで物理学を研究。 1919年に磁性体の磁区変化を電気的に検出するバークハウゼン効果を発見。 この発見は磁気記録技術や材料科学の発展に寄与した。 戦後も放射線物理学や真空管研究など多岐にわたる研究を続けた。 1956年2月20日に没。
1956年 ハインリッヒ・バルクハウゼン 1881年
1960年

レオナード・ウーリー

(1880 - 1960)

考古学者

考古学者
イギリスの考古学者。メソポタミアのウル遺跡発掘で知られる。
1880年にイギリスで生まれる。 オックスフォード大学で古典学を学んだ後、考古学研究に従事。 1922年から南イラクのウル遺跡を発掘し、古代メソポタミア文明の王墓や遺物を多数発見。 発掘調査の方法論や文化財保護の基準を確立し、後進に多大な影響を与えた。 教育者としても活躍し、著作を通じて考古学を一般に広めた。 1960年2月20日に没。
1960年 レオナード・ウーリー 考古学者 1880年
1972年

マリア・ゲッパート=メイヤー

(1906 - 1972)

物理学者

物理学者
原子核の殻模型を提唱しノーベル物理学賞を受賞した理論物理学者。
マリア・ゲッパート=メイヤーは1906年にドイツのカールスルーエで生まれ、物理学を学んだ。1930年代にアメリカに移住し、後にアメリカ国籍を取得した。1950年代に原子核の殻模型を独自に提唱し、核構造の理解に革命をもたらした。1963年にノーベル物理学賞を受賞し、史上2人目の女性物理学賞受賞者となった。カリフォルニア大学サンディエゴ校などで研究・教育に従事し、ジェンダーの壁を越えて科学界に影響を与えた。1972年2月20日に逝去し、女性科学者の先駆者として現在も称賛されている。
1972年 マリア・ゲッパート=メイヤー 物理学者 1906年
1976年

レネ・カサン

(1887 - 1976)

法学者、「世界人権宣言」起草者

法学者 「世界人権宣言」起草者
「世界人権宣言」の起草に関わりノーベル平和賞を受賞した法学者。
レネ・カサンは1887年にフランスで生まれ、法学を修めた後、帝国法務省に勤務した。第二次世界大戦後、国際連合人権委員会の委員長として「世界人権宣言」の草案作成を主導した。1968年にはこの功績によりノーベル平和賞を受賞し、人権擁護の象徴となった。国際司法裁判所の判事も務め、国際法の発展に寄与した。彼の人権思想は多くの国の憲法や法律に影響を与え、現代の人権保護制度の基礎を築いた。1976年2月20日に逝去し、その業績は国際社会で高く評価されている。
1976年 レネ・カサン 法学者 世界人権宣言 1887年