1201年

ナスィールッディーン・トゥースィー

(1201 - 1274)

神学者、哲学者、科学者

神学者 哲学者 科学者
13世紀のペルシアの学者で、神学・哲学・天文学など幅広い分野で業績を残した多才な人物。
1201年にペルシアで生まれた。 イスラム哲学と神学の研究を深め、アヴィセンナの著作に注釈を加えた。 マラーゲ天文台の設立に関与し、観測機器の改良を行った。 数学ではトゥースィー・カップルなど独自の理論を展開し、後世の天文学に影響を与えた。 1274年に死去するまで、多方面で学問を体系化した多才なルネサンス学者であった。
1201年 ナスィールッディーン・トゥースィー 神学者 哲学者 科学者 1274年
1626年

フランチェスコ・レディ

(1626 - 1697)

医学者

医学者
17世紀イタリアの医学者。近代実験医学の先駆者として知られる。
1626年にイタリアで生まれ、パドヴァ大学で医学を学んだ。 解剖学や生理学の研究を行い、病気の原因を実験的に解明しようとした。 腐敗に関する実験で微生物の存在を示唆し、感染症研究の基礎を築いた。 虫体解剖で寄生虫のライフサイクルを明らかにした。 1697年に死去し、その業績は後の細菌学発展に大きく寄与した。
1626年 フランチェスコ・レディ 医学者 1697年
1677年

ジャック・カッシーニ

(1677 - 1756)

天文学者、測地学者

天文学者 測地学者
フランスの天文学者・測地学者。子午線弧の測定で知られる。
1677年に誕生し、パリ天文台で父ドメニコ・カッシーニと共に研究を行った。 土星の輪や衛星の観測に貢献し、天体の軌道解明に取り組んだ。 子午線弧の精密測定を行い、地球の形状研究に資する成果を残した。 アカデミー・デ・シエンス会員として多くの学術論文を発表した。 1756年に死去し、カッシーニ家の天文学者としての名声を確立した。
1677年 ジャック・カッシーニ 天文学者 測地学者 1756年
1745年

アレッサンドロ・ボルタ

(1745 - 1827)

科学者

科学者
イタリアの物理学者。電池の発明で知られる。
1745年にイタリアのコモで生まれたアレッサンドロ・ボルタは、物理学と電気学の開拓者です。 1800年に最初の電池「ボルタ電堆(ボルタ電池)」を発明し、電気化学の基礎を築きました。 彼の研究は電気現象の理解を大きく前進させ、後の電気機器開発に影響を与えました。 ガルバーニとの論争を通じて電流の本質を探求し、ボルタの名は国際単位系の電位差の単位「ボルト」にも残されています。 1827年に亡くなるまで、多くの実験と講義で科学界を牽引しました。
1745年 アレッサンドロ・ボルタ 1827年
享和3年1月27日

伊藤圭介

(1803 - 1901)

植物学者

植物学者
日本の植物学者。日本植物学の礎を築いた人物。
享和3年(1803年)に江戸で生まれた伊藤圭介は、日本近代植物学の先駆者です。 長崎でオランダ医学を学び、帰国後は植物分類や標本収集を進めました。 多くの日本固有種を研究・記載し、『日本植物誌』などの著作を残しました。 東京大学(旧・蕃書調所)で教鞭を執り、多くの後進を育成しました。 1901年に98歳で没するまで、幅広い学術活動を続けました。
1803年 享和 1月27日 伊藤圭介 植物学者 1901年
1838年

エルンスト・マッハ

(1838 - 1916)

物理学者

物理学者
オーストリアの物理学者・哲学者。マッハ数の名で知られる。
1838年にチェコ(当時オーストリア帝国)で生まれたエルンスト・マッハは、物理学と科学哲学のパイオニアです。 音速に対する物体の速度の比を示す『マッハ数』を提唱し、流体力学に影響を与えました。 感覚と知覚の研究を通じて、主観と客観の関係を探究し『マッハの原理』として知られます。 彼の業績はアインシュタインの相対性理論にも示唆を与え、後の科学者に大きな影響を与えました。 1916年に亡くなるまで、欧州各地で研究と教育を続けました。
1838年 エルンスト・マッハ 物理学者 1916年
1853年

アーネスト・フェノロサ

(1853 - 1908)

東洋美術史家

東洋美術史家
アメリカ出身の東洋美術史家。 日本美術の保存・研究に尽力した。
1853年にマサチューセッツで生まれ、ハーバード大学で哲学を学ぶ。 1878年に日本に渡り、東京大学で教鞭を執る。 仏像や古美術の調査を通じ、日本美術の価値を国内外に広める。 岡倉天心と協力し、東京美術学校(現東京芸大)の設立にも関与。 1908年に帰国先のアメリカで没し、その業績は日本の文化財保護の礎となった。
1853年 アーネスト・フェノロサ 東洋美術史家 1908年
1886年

市河三喜

(1886 - 1970)

英語学者

英語学者
英語学の研究者として教育・翻訳に尽力した学者。
市河三喜は1886年2月18日に生まれ、日本の英語学界を牽引した学者。戦前から戦後にかけて英語教育の発展に尽力し、多くの翻訳と英語教科書を執筆した。特に発音指導や文法論で高い評価を得た。大学で後進の教育にあたり、多くの英語教師を輩出した。1970年に逝去するまで、英語学の研究と教育を通じて国際交流の基盤を築いた。
1886年 市河三喜 英語学者 1970年
1893年

大熊信行

(1893 - 1977)

経済学者、歌人

経済学者 歌人
経済学者・歌人として学問と文学の両面で活躍した。
大熊信行は1893年に生まれ、経済学者として市場分析や社会政策研究に従事した。また、歌人として詩歌を詠み、文学作品を発表した。双方の領域でバランスのとれた視点を持ち、社会科学と言語芸術を融合させた研究と表現を追求した。その作品と研究は後世の研究者や作家にも影響を与え続けている。戦後の学術界と文学界に貢献し、1977年に逝去した。
1893年 大熊信行 経済学者 歌人 1977年
1897年

金関丈夫

(1897 - 1983)

解剖学者、人類学者

解剖学者 人類学者
日本の解剖学者・人類学者。人体解剖の研究を基盤に人類進化論に寄与した。
金関丈夫は1897年に生まれ、日本で解剖学と人類学の研究を行った。人体の構造解析を通じて学術的成果を挙げ、教科書執筆や研究論文を多数発表した。博物館や教育機関で標本収集に携わり、人類の進化と文化の関連性を探究した。また、後進の教育にも尽力し、多くの研究者を育成した。1983年に逝去し、その業績は日本の人類学・解剖学史に残っている。
1897年 金関丈夫 解剖学者 人類学者 1983年
1906年

ハンス・アスペルガー

(1906 - 1980)

小児科医

小児科医
オーストリアの小児科医で、自閉症スペクトラムの一種「アスペルガー症候群」を最初に記述。
1906年にオーストリア・ウィーンで生まれる。 ウィーン大学で医学を学び、小児精神医学の道へ進む。 1944年に自閉症に類似する症状を示す子どもたちの症例を報告し、その名を冠した「アスペルガー症候群」を提唱。 戦後は小児診療部門の責任者として多くの研究と臨床に携わった。 1980年にウィーンで亡くなり、その研究は現在も精神医学や発達障害理解の基礎となっている。
1906年 ハンス・アスペルガー 小児科医 1980年
1917年

柳宗玄

(1917 - 2019)

美術史家

美術史家
日本の美術史家で、主に日本美術史の研究に貢献。
1917年に生まれ、東京大学で美術史を専攻。 日本美術の古典から近代まで幅広く研究を行う。 大学教授として後進の指導にも携わり、多くの著作を発表。 展覧会の企画や美術館運営にも深く関与。 2019年に逝去し、美術史研究の第一人者として評価されている。
1917年 柳宗玄 美術史家 2019年