1869年
メンデレーエフが周期律を発見。
1869年2月17日、ロシアの化学者ドミトリ・メンデレーエフが元素の周期律を発見しました。
ロシアの化学者ドミトリ・メンデレーエフは1869年2月17日に元素を原子量順に並べ、その性質が周期的に変化する法則を発表しました。これが「周期律」の発見であり、後に周期表の基礎となりました。メンデレーエフはまだ実験されていない元素の存在を予言し、その存在と性質を驚異的な精度で予測しました。この成果は化学の体系化を大きく進め、元素の相互関係を理解する枠組みを提供しました。現代化学はこの周期律に基づき、元素の性質や反応性を体系的に学ぶことが可能となりました。
1869年
メンデレーエフ
1959年
アメリカで雲の量を測定できる初の気象衛星「バンガード2号」が打上げられる。
1959年、米国が初の気象衛星バンガード2号を打ち上げ、雲量観測を開始した。
1959年2月17日、米海軍研究所が開発したバンガード2号がケープカナベラルから打ち上げられました。
同衛星は世界初の雲量測定を目的とし、地球の大気や雲の分布を観測しました。
搭載された光学センサーは可視光を捉え、観測データは地上局へ送信されました。
バンガード2号は短期間で機能を停止したものの、気象衛星研究の礎を築きました。
後続のTIROSシリーズなどによる本格的な気象衛星計画へとつながりました。
1959年
バンガード2号
英語版
1965年
アメリカの月探査機「レインジャー8号」打上げ。
1965年、米国NASAが月探査機レインジャー8号を打ち上げ、高解像度写真を地球へ送信した。
1965年2月17日、NASAはケープカナベラル空軍基地からレインジャー8号を打ち上げました。
レインジャー計画の一環として設計された同機は月面への衝突直前に約7000枚の高解像度画像を撮影しました。
撮影範囲はコペルニクス・クレーター付近で、その映像は地球にリアルタイムで送信されました。
これらの画像はアポロ計画に向けた着陸候補地選定に大きく貢献しました。
最終的にレインジャー8号は月面に衝突し、ミッションを成功裏に完了しました。
1965年
レインジャー8号
1980年
東大宇宙航空研が試験衛星「たんせい4号」を打上げ。
1980年2月17日、東大宇宙航空研が試験衛星「たんせい4号」を打ち上げました。
1980年2月17日、東京大学宇宙航空研究所(現JAXA宇宙科学研究所)が、小型試験衛星「たんせい4号」を鹿児島県内之浦宇宙空間観測所から打ち上げました。
たんせい4号はマイクロ波センサーや赤外線観測装置を搭載し、宇宙環境のデータ収集を目的としていました。
この実験は日本独自の衛星開発技術確立への一環であり、以降の実用衛星開発に大きく貢献しています。
打ち上げには固体燃料ロケットが使用され、国産ロケット技術の進展を示す成果ともなりました。
その後、たんせいシリーズは多くの後継機を生み出し、日本の宇宙開発史における重要なマイルストーンとなりました。
1980年
東大宇宙航空研
たんせい4号
2024年
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、新型のH3ロケット2号機を打ち上げ、軌道投入に成功した。
JAXAが2024年新型H3ロケット2号機を打ち上げ、軌道投入に成功しました。
H3ロケットはH-IIAの後継機として開発された日本の次世代大型ロケットです。
2号機は2024年2月17日に種子島宇宙センターから打ち上げられ、予定通り軌道投入に成功しました。
コスト削減や打ち上げ頻度向上を目指し、液体水素・液体酸素エンジンを刷新しています。
今回の成功により、商業衛星打ち上げ市場への参入が期待されます。
JAXAは今後も量産体制の確立と信頼性向上を図り、国内宇宙利用を促進します。
この成果は日本の宇宙技術力を世界に示す重要な節目となりました。
2024年
宇宙航空研究開発機構
H3ロケット