1883年

東京気象台がドイツ人の気象学者エリヴィン・クニッピングの指導の下、日本初の天気図を作成。

東京気象台がエリヴィン・クニッピングの指導で日本初の天気図を作成しました。
1883年2月16日、東京気象台(現気象庁東京管区気象台)はドイツ人気象学者エリヴィン・クニッピング博士の助言を受け、日本で初めて全国を網羅した天気図を作製しました。従来の観測データをもとに気圧配置や前線などが図示され、天候変化の可視化が可能になりました。欧米ではすでに天気図が活用されていましたが、日本でも近代的な気象予報技術の導入が本格化しました。この成果は洪水や暴風雨への早期警戒、農業生産性向上など社会的影響も大きく、気象学の発展に大きく貢献しました。天気図作製は日本の科学技術近代化の象徴的出来事といえます。
1883年 東京気象台 エリヴィン・クニッピング 天気図
1937年

ウォーレス・カロザースがナイロンの特許を取得。

アメリカの化学者ウォーレス・カロザースが世界初の合成繊維ナイロンの特許を取得した。
1937年2月16日、アメリカの化学者ウォーレス・カロザースがデュポン社で開発した初の合成繊維「ナイロン」の特許を取得しました。 ナイロンはポリアミド樹脂を原料とし、軽量で強度や弾性に優れる特性を持っています。 この発明により、ストッキングやパラシュートなどの素材が革新され、繊維業界に大きな変革をもたらしました。 また、第二次世界大戦中には軍需物資としても重要な役割を果たし、合成繊維時代の幕開けとなりました。 ナイロンの成功は後の高機能繊維開発にも影響を与え、現代の化学工業を支える基盤となりました。
1937年 ウォーレス・カロザース ナイロン
1961年

NASAが大気密度測定衛星「エクスプローラー9号」を打ち上げ。

NASAが地球大気密度の測定を目的とする衛星エクスプローラー9号を打ち上げました。
1961年2月16日、アメリカ航空宇宙局(NASA)が打ち上げたエクスプローラー9号は、大気密度測定を目的とする球形衛星です。 直径約3.7メートルのメタルバルーン構造を持ち、軌道上での空気抵抗を受けることで高度ごとの大気密度を間接的に測定しました。 打ち上げはバージニア州のケープカナベラルから行われ、安定した軌道投入に成功しました。 衛星からのデータは大気モデルの精緻化や軌道投入計画の高度化に貢献しました。 エクスプローラーシリーズの一環として、初期の地球観測技術の発展に重要な役割を果たしました。
1961年 NASA エクスプローラー9号
1971年

東大宇宙航空研が試験衛星「たんせい」を打上げ。

東京大学宇宙航空研究所が試験衛星『たんせい』を打ち上げ、日本の大学初の衛星開発に成功しました。
1971年2月16日、東京大学宇宙航空研究所(ISAS)が試験衛星『たんせい』を打ち上げました。 本衛星は大学主導で設計・開発された初の日本製衛星であり、技術試験を目的としていました。 打ち上げは鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から行われ、予定軌道への投入に成功しました。 衛星には通信試験や姿勢制御、宇宙環境の基礎データ収集機能が搭載されていました。 この成功により日本の宇宙技術力が飛躍的に向上し、後の人工衛星開発へと繋がりました。
1971年 東大宇宙航空研 たんせい
1974年

東大宇宙航空研が試験衛星「たんせい2号」を打上げ。

同所が試験衛星『たんせい2号』を打ち上げ、前号の成果を踏まえた技術改良を実証しました。
1974年2月16日、東京大学宇宙航空研究所が試験衛星『たんせい2号』を打ち上げました。 たんせい1号で得られたデータを基に、通信系や姿勢制御システムの性能向上が図られました。 打ち上げは再び内之浦宇宙空間観測所から行われ、安定した軌道投入に成功しました。 2号機では追加のセンサーが搭載され、宇宙環境計測の精度がさらに向上しました。 このミッションはISASの技術蓄積を確固たるものにし、後続衛星計画への足がかりとなりました。
1974年 たんせい2号
1978年

宇宙開発事業団が電離層観測衛星「うめ2号」を打上げ。

1978年2月16日、宇宙開発事業団(NASDA)が電離層観測衛星「うめ2号」を打上げ、日本の人工衛星開発をさらに前進させました。
1978年2月16日、宇宙開発事業団(NASDA)が内之浦宇宙空間観測所から「うめ2号」を打上げた。 「うめ2号」は電離層の電子密度や電子温度を測定する実験装置を搭載し、日本の電離層研究に貴重なデータを提供した。 本衛星の運用は通信障害の解析や宇宙天気予報の精度向上に寄与し、後の宇宙科学ミッションの基盤となった。 NASDAはこの成功を足がかりに、国内の大学や研究機関との共同ミッションを推進し、有人宇宙飛行計画への技術蓄積を進めた。 「うめ2号」の成果はJAXA設立後の多様な観測衛星開発にも活かされ、現在に至る日本の宇宙研究の礎を築いた。
宇宙開発事業団 うめ2号
1978年

シカゴで世界初の電子掲示板システム「CBBS」が作られる。

1978年2月16日、シカゴでWard Christensenらが世界初のパソコン向け電子掲示板システム「CBBS」を構築し、オンラインコミュニケーションの基礎を築きました。
CBBS(Computerized Bulletin Board System)は、Ward ChristensenとRandy Suessが開発した初の電子掲示板システムである。 1978年2月16日、シカゴのパソコン愛好者グループ向けにモデム接続で運用を開始し、ユーザー同士がテキストメッセージやファイルを交換できる仕組みを提供した。 当時はインターネット前夜の時代であったが、CBBSの成功はオンラインコミュニティの可能性を示し、多くの同様システムが各地で生まれる契機となった。 この概念は後のインターネット掲示板やソーシャルメディアの基礎技術へと発展し、現代のネット文化にも大きな影響を与えている。 CBBSの運用実績は電子通信の歴史に残るマイルストーンとされ、コンピュータネットワーク研究の重要な一歩と評価されている。
シカゴ 電子掲示板