サンシュユ (山茱萸)

学名: Cornus officinalis
科名: ミズキ科

花言葉

  • 永遠
  • 持続
  • 耐久

特徴

花色:

説明

サンシュユは中国浙江省および朝鮮半島原産のミズキ科の落葉小高木です。江戸時代享保年間に薬用植物として日本に持ち込まれました。早春に葉が出る前に木一面に黄色い小さな花を咲かせることから「ハルコガネバナ(春黄金花)」とも呼ばれます。秋にはグミに似た赤いツヤツヤした実をつけ、この実は滋養強壮の漢方薬として重要な薬用植物です。

豆知識

  • 牧野富太郎が「ハルコガネバナ」という美しい和名を提唱した
  • 秋の赤い実から「アキサンゴ」という別名もある
  • 日本の紙幣にも使われる漢方薬の原料植物
  • 一本の木から春の花と秋の実、二度の観賞時期を楽しめる

利用方法

観賞用
  • 庭木
  • 公園樹
  • 早春の観賞用
薬用
  • 漢方薬として滋養強壮に使用
  • 頻尿・尿もれの改善
  • 耳鳴り・めまいの治療

注意: 薬用利用は専門家の指導の下で行ってください。

食用
  • 果実(薬用として)
その他
  • 染料として利用
  • 木材は細工物に使用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 未熟果実, 大量の種子

症状: 未熟果実や大量摂取により胃腸の不調を起こす可能性があります

パーロット咲きチューリップ

学名: Tulipa gesneriana
科名: ユリ科

花言葉

  • 愛の表現
  • 思いやり
  • 完璧な愛

特徴

花色:

説明

パーロット咲きチューリップは、花弁に切れ込みがありフリル状にねじれて咲く品種で、オウムの羽を思わせる見た目からその名がつけられました。花が開くと乱れ咲きのようなドラマティックな咲き方で、近年人気の高いシリーズです。個性的でユニークな見た目は一輪でも存在感抜群で、誰もが知っている春の花でありながら品種改良により形も色も多彩になった現代チューリップの代表格です。

豆知識

  • 17世紀オランダでは一つの球根が家一軒分の価値になったことがある
  • パーロット咲きの切れ込みは遺伝的突然変異によるもの
  • トルコ語の「ターバン」が名前の語源とされる
  • オランダでは年間約30億本が生産されている

利用方法

観賞用
  • 花壇植え
  • 切り花
  • 球根栽培
薬用
  • 薬用利用は報告されていない

注意: 球根は有毒のため食用・薬用には使用しないでください。

食用

有毒のため食用不可

その他
  • 花の展示会での主役
  • 園芸教育の教材

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 球根, 茎, 葉

症状: 球根の摂取により嘔吐、下痢、皮膚炎を起こす可能性があります

ミツマタ (三椏)

学名: Edgeworthia chrysantha
科名: ジンチョウゲ科

花言葉

  • 強靭
  • 壮健
  • 肉親の絆

特徴

花色:

説明

ミツマタは中国中南部からヒマラヤ地方原産のジンチョウゲ科の落葉低木です。16世紀の戦国時代に和紙の原料として日本に渡来しました。枝がどこまでも必ず三つに分岐することから「三椏」と名付けられ、3月から4月にかけて三つ叉の枝先に黄色い花を咲かせます。樹皮の繊維は非常に強靭で、日本の紙幣をはじめとする高級和紙の原料として現在も重要な役割を果たしています。

豆知識

  • 日本の一万円札や千円札の原料として現在も使用されている
  • 枝の分岐が必ず三つになる珍しい特性を持つ
  • 樹皮から作られた和紙は水に濡れても破れにくい
  • 慶長年間(1596-1615年)に日本に渡来した歴史ある植物

利用方法

観賞用
  • 庭木
  • 公園樹
  • 春の観賞用
薬用
  • 中国では古くから解熱に使用
  • 現在は薬用利用されていない

注意: 現代では医療用途での使用は推奨されません。

食用

食用には適さない

その他
  • 和紙製造(紙幣・高級紙)
  • 繊維工芸材料
  • 伝統工芸の原料

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 樹皮, 葉

症状: 樹皮や葉の摂取により軽い胃腸の不調や皮膚炎を起こす可能性があります