02月14日の誕生日 - 芸術家・音楽家

1404年

レオン・バッティスタ・アルベルティ

(1404 - 1472)

芸術家、詩人、哲学者

芸術家詩人哲学者

ルネサンス期イタリアの多才な芸術家、詩人、哲学者。建築理論の著作でも知られる。

1404年にフィレンツェ郊外のディンサーノで生まれたアルベルティは、数学や古典文学にも精通した人文主義者です。建築に関する『建築十書』では古代建築の原則を整理し、ルネサンス建築の理論的基礎を築きました。絵画や彫刻など視覚芸術の批評を行い、美術解剖学の先駆者としても評価されます。詩作や哲学的論考にも取り組み、その博学ぶりは「万能の人」と称賛されました。多岐にわたる著作は後世の芸術家や建築家に大きな影響を与えました。

1404年レオン・バッティスタ・アルベルティ芸術家詩人哲学者 1472年

1602年

ピエトロ・フランチェスコ・カヴァッリ

(1602 - 1676)

作曲家

17世紀イタリアの作曲家。ヴェネツィア楽派の代表的存在。

1602年にヴェネツィアで生まれたカヴァッリは、サンマルコ大聖堂の合唱指揮者を務めました。オペラ作曲家として『エンディミオ・エ・アルキデモ』など多くの作品を残し、舞台芸術に革新をもたらしました。彼の音楽は合唱と器楽の対話を重視し、後のバロック音楽に大きな影響を与えています。また、宗教音楽も手がけ、その洗練された対位法は高く評価されました。1676年に没するまで、ヴェネツィア楽派を代表する作曲家として活躍しました。

1602年ピエトロ・フランチェスコ・カヴァッリ作曲家 1676年

1813年

アレクサンドル・ダルゴムイシスキー

(1813 - 1869)

作曲家

ロシアの作曲家。ロマン派時代の歌曲で知られる。

1813年にイワノヴォで生まれたダルゴムイシスキーは、ロシア歌曲の発展に貢献しました。長編オペラ『ロクモーラ』など劇音楽を手がけ、リアリズムを重視した作風が特徴です。民謡の引用や合唱技法を駆使し、国民的な音楽語法を開拓しました。また、劇場や音楽機関の運営にも携わり、ロシア音楽界に影響を与えました。1869年に没するまで、多彩な作品でロマン派音楽を牽引しました。

1813年アレクサンドル・ダルゴムイシスキー 1869年

文久2年12月26日

岡倉天心

(1863 - 1913)

美術家

日本美術の振興に努めた美術評論家・教育者。『茶の本』の著者としても有名。

岡倉天心は1863年に生まれ、日本美術の価値を国内外に広めた美術家・評論家です。東京美術学校（現・東京芸術大学）の設立に関与し、教育者として後進を育成しました。著書『茶の本』では日本文化の精神性を西洋に紹介し、大きな反響を呼びました。美術運動「日本画」の確立に尽力し、国際舞台で日本芸術を認知させる役割を担いました。 1913年に急逝するまで、芸術と文化の交流に生涯を捧げました。

1863年文久 12月26日岡倉天心美術家 1913年

1893年

草川信

(1893 - 1948)

作曲家

日本の作曲家として楽曲制作を行い、音楽文化の発展に寄与しました。

草川信は1893年に生まれ、日本の音楽シーンで作曲活動を展開しました。独自の作曲スタイルで多くの楽曲を生み出し、演奏会をはじめとする公演で演奏されました。音楽理論に精通し、創作と教育の両面で才能を発揮。戦時中や戦後の混乱期にも作曲を続け、音楽文化の復興に寄与しました。 1948年に逝去するまで、幅広い作品を残しました。

1893年草川信 1948年

1893年

中川一政

(1893 - 1991)

洋画家

日本の洋画家で、鮮烈な色彩とダイナミックな表現が特徴です。

中川一政は1893年に生まれ、東京美術学校で洋画を学びました。油彩を中心に独自の画風を確立し、風景や人物画など多様な題材を描き出しました。国内外の展覧会に出品し、戦後は個展も多数開催して高い評価を受けました。生涯にわたり創作意欲を失わず、新たな技法やテーマに挑戦し続けました。 1991年に亡くなるまで、日本の洋画界を牽引した一人として知られています。

中川一政洋画家 1991年

1896年

徳岡神泉

(1896 - 1972)

日本画家

日本の日本画家。伝統的な技法を用い、風景や花鳥を繊細な筆致で描きました。

1896年生まれの徳岡神泉は、伝統的な日本画の技法を継承しながら独自の作風を築いた画家です。風景画や花鳥画を中心に、落ち着いた色彩と繊細な筆遣いで表現しました。国内の公募展や美術団体の展覧会に出品し、戦前から戦後にかけて幅広く活躍。教育者として後進の育成にも携わり、日本画の普及に貢献しました。 1972年に逝去するまで、日本美術界で評価され続けました。

1896年徳岡神泉日本画家 1972年

1899年

ロヴロ・フォン・マタチッチ

(1899 - 1985)

指揮者

クロアチア出身の指揮者。豊かな表現力でオペラや交響曲を指揮しました。

1899年にクロアチア（当時のオーストリア＝ハンガリー帝国領）で生まれたロヴロ・フォン・マタチッチは、世界的に活躍した指揮者です。ザグレブ歌劇場でキャリアをスタートさせ、ヨーロッパ各地のオペラハウスやコンサートホールで演奏を指揮しました。特にドイツ・オーストリア圏のレパートリーに定評があり、シュトゥットガルト歌劇場やバイエルン国立歌劇場での活動が知られます。また、後進の育成にも尽力し、多くの指揮者を輩出しました。 1985年に逝去しましたが、その演奏は録音を通じて今も聴き継がれています。

1899年ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮者 1985年

1912年

聶耳

(1912 - 1935)

作曲家

中国の作曲家で、中華人民共和国の国歌『義勇軍進行曲』を作曲。短い生涯で多くの作品を残した。

聶耳（ニエ・アル、1912年 - 1935年）は、中国の作曲家。代表作は中華人民共和国の国歌『義勇軍進行曲』で、国家の象徴となっている。上海音楽学校で学び、伝統音楽と西洋音楽を融合した革新的な作風を展開。わずか23歳で他界するも、その作品は中国の近代音楽史に大きな足跡を残した。没後も国民的愛唱曲として歌い継がれている。

聶耳 1935年

1915年

小松崎茂

(1915 - 2001)

画家、イラストレーター

画家イラストレーター

日本の画家・イラストレーター。児童向け雑誌や絵物語で活躍した。

小松崎茂は1915年に生まれ、日本の児童向け雑誌や絵物語のイラストで知られる。戦後、復興期の子ども文化に多大な影響を与え、冒険やSFを題材にした挿絵を多数制作した。玩具パッケージや絵本の表紙デザインも手がけ、その精緻な画風が特徴である。また、科学や歴史を題材にしたリアルな描写力で多くの読者を魅了した。2001年に没し、没後もその作品は展覧会や再版で広く親しまれている。

1915年小松崎茂画家イラストレーター 2001年

1916年

小林正樹

(1916 - 1996)

映画監督

日本の映画監督。『切腹』や『人間の條件』など社会派作品で知られる。

小林正樹は1916年生まれの映画監督で、戦後の日本映画史における重厚な人間ドラマで高い評価を受けた。代表作『切腹』(1962)では封建制への批判を鋭く描写し、カンヌ国際映画祭で特別賞を受賞した。また『人間の條件』では戦争の悲劇を深く掘り下げた大作として知られる。映像美と社会風刺を融合させた作風が特徴で、後の映画作家にも強い影響を与えた。1996年に逝去し、日本映画の巨匠として現在も高く評価されている。

1916年小林正樹映画監督 1996年

1923年

流政之

(1923 - 2018)

彫刻家、作庭家

彫刻家作庭家

日本の彫刻家・作庭家。自然と調和する造形美を追求。

流政之は1923年生まれの日本の彫刻家・庭園デザイナーで、石や金属を用いたダイナミックな彫刻で知られる。全国各地の公共空間や庭園で作品を発表し、伝統的な日本庭園に現代美術の手法を融合させた。自然素材を生かした造形は訪れる人々に新たな空間体験を提供し、美術館の企画展や講演活動も行った。2018年に逝去。独自の芸術観は今も多くのクリエイターに影響を与えている。

流政之彫刻家作庭家 2018年