1913年

メアリー・フェルプス・ジェイコブがブラジャーの原形となる物の特許を取得。

1913年、メアリー・フェルプス・ジェイコブがブラジャーの原型となる下着の特許を取得しました。
当時の女性用下着はコルセットが主流でしたが、1913年にメアリー・フェルプス・ジェイコブが手軽な支えを提供する新しいデザインを考案。 ハンカチとリボンを組み合わせた構造で、従来の重く締め付ける服飾を代替しました。 彼女は「バックレス・ブラスィエリー(Backless Brassiere)」という名称で米国特許を取得しました。 この発明は後にモダンブラジャーの先駆けとなり、女性の服装と社会進出に大きな影響を与えました。 現在ではブラジャーは国際的な衣服市場の重要アイテムの一つとなっています。
1913年 メアリー・フェルプス・ジェイコブ 英語版 ブラジャー
1961年

ソ連が世界初の金星探査機「ベネラ1号」を打ち上げ。

1961年、ソ連が世界初の金星探査機「ベネラ1号」を打ち上げ、他惑星探査の歴史が始まりました。
1961年2月12日、ソビエト連邦は「ベネラ1号」を打ち上げ。これにより人類は初めて金星への探査機を宇宙空間へ送り出すことに成功。 探査機は地球からの指令を受けながら金星の接近飛行を目指し、2か月後に金星近傍を通過しました。 通信は途中で途絶えたものの、金星探査の先駆けとしてその後の無人探査計画に大きな影響を与えました。 探査中のデータ取得は限定的でしたが、後のベネラ計画に重要な教訓を提供。 米ソ宇宙開発競争の中で金星ミッションを先導し、惑星探査技術発展の契機となりました。
1961年 ソ連 ベネラ1号
1997年

M Vロケット初号機によって世界初の電波天文衛星のはるかが打ち上げられた。

1997年、M-Vロケット初号機によって世界初の電波天文衛星「はるか」が打ち上げられた。
日本の固体燃料ロケットM-V初号機により、電波天文学専用の人工衛星「はるか(HALCA)」が宇宙へ送り出されました。 2月12日に鹿児島宇宙空間観測所から打ち上げられ、打ち上げ成功は日本の固体ロケット技術の信頼性を証明しました。 はるかは高楕円軌道を採用し、ミリ波帯~センチ波帯の電波望遠鏡と同期した超長基線干渉観測(VLBI)を実施。 こうした観測により、天体の磁場構造やブラックホール周辺ガスの高解像度画像の取得に成功しました。 JAXA(当時:宇宙開発事業団)の大型ロケット開発と日本の宇宙観測技術の飛躍を象徴するミッションです。
M-Vロケット はるか
2001年

NASAの小惑星探査機「NEARシューメーカー」が小惑星「エロス」に軟着陸。小惑星への着陸は史上初。

2001年、NASAの小惑星探査機「NEARシューメーカー」が史上初の小惑星エロスへの軟着陸に成功。
1996年2月17日、フロリダ州ケープカナベラル基地から打ち上げられたNEARシューメーカー探査機は、数年間の航行を経て小惑星エロスに接近。 2000年2月14日にエロス周回軌道に投入され、表面観測を継続しました。 2001年2月12日、探査機はエロスの表面に軟着陸し、史上初の小惑星への着陸を達成。 着陸後も電源を維持し、高解像度画像や分光データの取得を続けました。 得られたデータは小惑星の地質構造や化学組成の解明に貢献し、将来のサンプルリターンミッションの基盤となりました。
2001年 NASA NEARシューメーカー 小惑星 エロス