02月11日の命日 | calendar.web-standard.org

建安5年1月9日

董承

車騎将軍

後漢末期の武将。皇帝を守るため曹操暗殺を計画したが、陰謀が露見し処刑された。

董承は後漢末期に活躍した武将で、皇帝の護衛を担当した車騎将軍に任じられた。宮廷内で勢力を誇った董卓の一族とは異なる立場から権力をふるい、最終的に曹操の専横を阻止しようと暗殺を企てた。しかし陰謀は露見し、200年に処刑された。その生涯は忠義を重んじる姿勢で知られ、後世の歴史書や演劇でも題材とされた。細かな出自や青年期の経歴は不詳であるが、義を貫く武将像は現在も語り継がれている。

200年建安董承車騎将軍生年不詳

641年

ヘラクレイオス

(575 - 641)

東ローマ帝国皇帝

東ローマ（ビザンツ）帝国の皇帝。ペルシア戦争で勝利し、領土を回復した。

ヘラクレイオスは575年に生まれ、610年に東ローマ帝国皇帝に即位した。即位初期、サーサーン朝ペルシアとの戦争に敗北を重ねた帝国を受け継ぎ、軍事改革を断行した。新たな軍団制や財政再編によりペルシア軍を撃退し、エルサレムやエジプトを奪還した。また、行政機構と言語政策を改革し、ローマ帝国からビザンツ帝国への転換を促した。在位30年以上にわたり皇帝として帝国を復興させ、「救国者」と称えられた。 641年に没し、長きにわたる改革の礎を後世に残した。

641年ヘラクレイオス東ローマ帝国皇帝 575年

永暦元年1月3日

源義朝

(1123 - 1160)

河内源氏の武将

平安時代末期の武将。源氏の勢力争いの中で活躍し、その死が後の源頼朝・義経台頭の契機となった。

源義朝は1123年に生まれ、河内源氏の当主として武威を振るった。保元・平治の乱で活躍し、平清盛の勢力と対抗した。しかし勢力争いの末に敗北し、1160年に逃亡先で討たれた。その死は源氏内部の家督争いを招き、息子の頼朝や義経が後の武家政権を築く契機となった。武士政権成立前夜の転換点として、歴史上重要な役割を果たした。

1160年永暦 1月3日源義朝河内源氏武将 1123年

寛喜4年1月19日

明恵

(1173 - 1232)

僧侶、華厳宗中興の祖

僧侶華厳宗中興の祖

鎌倉時代の華厳宗中興の祖。学問と芸術を融合させた多彩な著作を残した。

明恵は1173年に生まれ、華厳宗中興の祖と称される僧侶である。若くして東大寺で得度し、その後中国への渡航を志したが、果たせず国内で修行を重ねた。学問と芸術を融合させた日記『明恵上人夢記』など多くの著作を遺した。華厳教学の復興に努め、後世に大きな影響を与えた。自然観察や植物研究にも熱心で、写生を取り入れるなど幅広い活動を展開した。 1232年に没し、高弟たちによってその業績が伝承された。

1232年寛喜 1月19日明恵僧侶華厳宗 1173年

1503年

エリザベス・オブ・ヨーク

(1466 - 1503)

イングランド王ヘンリー7世の王妃

イングランド王ヘンリー7世の王妃。テューダー朝の確立に重要な役割を果たした。

エリザベス・オブ・ヨーク（1466-1503）はイングランド王ヘンリー7世の王妃である。バラ戦争終結後の1486年に結婚し、テューダー朝の正統性確立に貢献した。二男一女をもうけ、長男ヘンリー8世をはじめとする王族を育てた。優雅な振る舞いで宮廷文化を活性化させたと伝えられる。晩年は王妃として慈善事業にも力を注いだ。 1503年に急逝し、イングランド王室の礎を築いた。

1503年エリザベス・オブ・ヨークイングランドヘンリー7世 1466年

1586年

アウグスト

(1526 - 1586)

ザクセン選帝侯

ザクセン選帝侯（在位1553-1586）。ルター派を保護し文化と行政改革を推進した。

アウグスト（1526-1586）はザクセン選帝侯として1553年から在位した。ルター派の保護者として宗教改革を支援し、学芸や建築を奨励した。洗練された宮廷文化を育み、ドレスデンを文化都市へ発展させた。州内の行政・財政改革を推進し、封建領主の権限を抑制した。欧州の政治動向を注視しつつ、中立的立場を保持した。 1586年に没し、安定した治世は後継者に引き継がれた。

1586年アウグストザクセン選帝侯 1526年

1626年

ピエトロ・A・カタルディ

(1552 - 1626)

数学者、6番目と7番目のメルセンヌ数発見者

数学者 6番目と7番目のメルセンヌ数発見者

イタリアの数学者。6番目と7番目のメルセンヌ素数を発見し、数論の発展に寄与した。

ピエトロ・アントニオ・カタルディ（1552-1626）はイタリアの数学者である。ミラノに生まれ、主に代数学や数論の研究に従事した。 1588年に6番目と7番目のメルセンヌ素数を発見し、数論史に名を残した。著書『新学』では正多面体や無理数の性質について論じた。後進の数学者に影響を与え、ヨーロッパでの数論研究の発展に寄与した。 1626年に没した。

1626年ピエトロ・A・カタルディイタリア語版メルセンヌ数 1552年

1650年

ルネ・デカルト

(1596 - 1650)

哲学者

近代哲学の父と称されるフランスの哲学者。合理主義哲学の基礎を築いた。

ルネ・デカルト（1596-1650）はフランスの哲学者・数学者である。合理主義哲学の基礎を築き、『方法序説』で「我思う、ゆえに我あり」を提示した。解析幾何学の創始者として数学にも大きく貢献した。物理学や生理学の理論構築も試み、近代科学の先駆者とされる。宗教と科学の調和を図ろうとする博愛的視点を持っていた。 1650年に没し、その思想は多くの学派に影響を与えた。

1650年ルネ・デカルト哲学者 1596年

1762年

ヨハン・トビアス・クレープス

(1690 - 1762)

作曲家

ドイツのバロック期の作曲家・オルガニスト。宮廷音楽に貢献した。

ヨハン・トビアス・クレープス（1690-1762）はドイツの作曲家・オルガニストである。ライプツィヒを拠点に教会音楽の作曲と演奏に従事した。宮廷礼拝のオルガン演奏者として高く評価された。コラール前奏曲や宗教合唱曲など多数の作品を残した。バロック音楽の伝統を継承しつつ、新たな様式を模索した。 1762年に没し、後世のオルガニストに影響を与えた。

1762年ヨハン・トビアス・クレープス作曲家 1690年

1795年

カール・ミカエル・ベルマン

(1740 - 1795)

詩人

スウェーデンの詩人・作曲家で、都市生活を題材にした作品で国民詩人と称えられた。

カール・ミカエル・ベルマン（1740-1795）はスウェーデンの詩人・作曲家である。都市の風俗や酒場の情景を描いた『フレドマンの歌』などで知られる。口語的な言葉遣いとユーモアを交えた作品は幅広い人気を博した。宮廷や市民社会で詩の朗読や歌曲演奏を行い、自らも演奏家として活躍した。スウェーデン文化における国民詩人と称えられ、現在も演奏・朗読され続けている。 1795年に没した。

1795年カール・ミカエル・ベルマン 1740年

1803年

アントン・フォン・シュテルク

(1731 - 1803)

医師

ドイツの医師で、18世紀後半から19世紀初頭にかけて医療実践と医学教育に貢献しました。温泉療法や薬学研究にも取り組んだ人物です。

1731年にドイツで生まれ、地方の医師として歩み始めました。大学で医学を教授し、当時の医療知識の普及に努めました。温泉療法や薬学の研究にも従事し、地域医療の発展に寄与しました。数々の医学書の翻訳や論文を執筆し、学術交流を促進しました。多くの弟子を育て、ドイツ医学界に影響を残しました。

1803年アントン・フォン・シュテルク 1731年

文化8年1月18日

稲村三伯

(1758 - 1811)

蘭学者

江戸時代後期の蘭学者で、オランダ語の翻訳や西洋医学の紹介に尽力しました。日本に西洋科学を伝えた先駆者です。

1758年に江戸で生まれ、若くして蘭学に傾倒しました。医学書や天文学書のオランダ語原典を翻訳し、研究成果を広めました。長崎での留学経験をもとに、国内各地で講義や実験を行いました。江戸に戻ってからは門下生を多数育成し、蘭学の普及に寄与しました。日本における近代科学の礎を築いた重要人物です。

1811年文化 1月18日稲村三伯蘭学者 1758年