02月10日の命日 - 科学者・研究者

1576年

ヴィルヘルム・クシランダー

(1532 - 1576)

古典学者、元ハイデルベルク大学学長

古典学者元ハイデルベルク大学学長

16世紀のドイツで活躍した古典学者。ハイデルベルク大学学長として人文学の発展に寄与した。

1532年に生まれたヴィルヘルム・クシランダーは、ドイツの古典学者です。ハイデルベルク大学で学長を務め、ギリシア語・ラテン語の翻訳や注釈に優れた業績を残しました。特にディオドロス・シクルスやアリストテレスの著作をラテン語に翻訳し、ルネサンス期の人文学研究に大きく貢献しました。教学だけでなく、図書館の整備や大学運営にも尽力しました。1576年に没した後も、彼の翻訳は学術界で長く参照され続けました。

1576年ヴィルヘルム・クシランダーハイデルベルク大学 1532年

1836年

マリー＝アンヌ・ピエレット・ポールズ

(1758 - 1836)

化学者、貴族

化学者貴族

ラヴォアジエの妻として化学研究を支えたフランスの化学者。

1758年にフランスの貴族家庭に生まれる。 1771年にアントワーヌ・ラヴォアジエと結婚し、実験の補助や記録、翻訳に従事。英語やラテン語の文献を翻訳し、最新の化学知識を紹介。夫の処刑後も科学文書を保護し、近代化学の普及に貢献。 1836年2月10日に没し、その努力は化学史において重要な役割を果たした。

1836年マリー＝アンヌ・ピエレット・ポールズ 1758年

1865年

ハインリヒ・レンツ

(1804 - 1865)

物理学者

電磁誘導の法則を発見したドイツの物理学者。

1804年に生まれる。 1834年にレンツの法則を発表し、電磁誘導の方向性を示した。学術的業績によりゲッティンゲン大学の教授を務める。電磁気学の基礎理論を確立し、後の技術発展に大きく寄与。 1865年2月10日に没し、現代物理学に名を残している。

1865年ハインリヒ・レンツ物理学者 1804年

1868年

ディヴィッド・ブリュースター

(1781 - 1868)

光学者

偏光現象の研究で知られるスコットランドの光学者。

1781年にエジンバラ郡で生まれる。偏光の研究を進め、ブリュースター角を発見。 1816年に万華鏡を発明し、科学と教育普及に貢献。光学分野の著作や機器設計で国際的な評価を獲得。 1868年2月10日に没し、その業績は近代光学の礎となった。

1868年ディヴィッド・ブリュースター光学者 1781年

1878年

クロード・ベルナール

(1813 - 1878)

医師、生理学者

医師生理学者

近代生理学を確立し、内分泌学の基礎を築いたフランスの医師・生理学者。

1813年にフランスで生まれ、パリ大学で医学と生理学を学んだ。実験医学の手法を導入し、膵臓の消化機能や肝臓の糖原性機能を解明した。『実験医学序説』を著し、milieu intérieur（内部環境）の概念を提唱して生理学の基礎を確立。フランス科学アカデミー会員として活動し、医療と科学研究の発展に大きく貢献した。1878年に逝去し、「近代生理学の父」と称される。

1878年クロード・ベルナール 1813年

1881年

ジョン・ビグスビー

(1792 - 1881)

医師、地質学者

医師地質学者

北アメリカの地質調査を行ったイギリスの医師・地質学者。

1792年にイングランドで生まれ、医学を学び医師として活動を開始。カナダ東部や五大湖周辺で詳細な地質調査を実施し、地層や鉱物資源の分布を記録した。地質学会の会員として活躍し、後に彼の業績を称えて英国地質学会がビグスビー・メダルを創設。実験的かつ体系的な手法で地質学の発展に寄与し、1881年に逝去した。

1881年ジョン・ビグスビー医師地質学者 1792年

1891年

ソフィア・コワレフスカヤ

(1850 - 1891)

数学者

女性初のヨーロッパ大学教授となったロシア出身の数学者。

1850年にロシアで生まれ、女性の高等教育が限られる中で数学に情熱を注ぐ。ドイツに渡りゲオルク・カントールの下で学び、偏微分方程式の理論を発展させた。『コワレフスカヤの定理』として知られる成果を上げ、1888年にフランス科学アカデミーのボルダン賞を受賞。スウェーデン王立科学アカデミーの教授に就任し、女性として初めてヨーロッパの大学で正式な教鞭を執った。小説執筆や女性権利擁護にも取り組み、1891年に逝去。

1891年ソフィア・コワレフスカヤ数学者 1850年

1901年

マックス・フォン・ペッテンコーファー

(1818 - 1901)

衛生学者、化学者

衛生学者化学者

近代衛生学の創始者とされるドイツの化学者・衛生学者。

1818年にバイエルン王国で生まれ、ミュンヘン大学で化学と医学を学ぶ。コレラ流行の研究を通じて、伝染病対策には環境衛生の重要性があると主張。都市の下水道整備や飲料水管理の必要性を説き、近代衛生学の理論を構築した。ミュンヘンに衛生研究所を設立し、公衆衛生政策にも影響を与えた。その功績を称え、研究機関や賞が創設された。1901年に逝去。

1901年マックス・フォン・ペッテンコーファー 1818年

1907年

アグネス・クラーク

(1842 - 1907)

天文学書の著作家

アイルランド出身の天文学史家・著作家で、一般向けに天文学を紹介した。

アグネス・メアリー・クラーク（1842年 - 1907年）はアイルランド出身の天文学史家・著作家です。ケンブリッジ大学で学び、天文学や天体物理学に関する研究と執筆活動を行いました。代表作には『A Popular History of Astronomy』があり、天文学の知識を一般読者に伝える役割を果たしました。彼女の詳細かつ読みやすい解説は、19世紀末から20世紀初頭の科学普及に大きく貢献しました。多くの天文関連団体から評価され、後世の研究者や愛好家に影響を与え続けています。

1907年アグネス・クラーク天文学書著作家 1842年

1912年

ジョゼフ・リスター

(1827 - 1912)

外科医

近代殺菌手術法を確立したイギリスの外科医。

ジョゼフ・リスター（Joseph Lister, 1827年 - 1912年）はイギリスの外科医で、近代的な抗菌手術法の開拓者です。彼は傷口に消毒薬を用いることで術後感染を劇的に減少させ、外科医療の安全性を大幅に向上させました。 1867年に発表した研究では、カルボリック酸（フェノール）の使用法を詳述し、殺菌手技の理論を確立しました。リスターの手法は世界中に広まり、今日の外科医療の基盤となっています。その功績により「抗菌手術の父」と呼ばれ、医学史に不朽の名を残しました。

1912年ジョゼフ・リスター外科医 1827年

1923年

ヴィルヘルム・レントゲン

(1845 - 1923)

物理学者

ドイツの物理学者で、X線を発見したことで知られる。

ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン（Wilhelm Conrad Röntgen, 1845年 - 1923年）はドイツの物理学者です。 1895年に可視光を超える未知の放射線を発見し、この現象を「X線」と名付けました。 X線は医学や物理学に革命をもたらし、内部観察技術の基礎を築きました。この功績により1901年に初のノーベル物理学賞を受賞しました。彼の研究は後の放射線科学や画像診断技術の発展に多大な影響を与えました。

1923年ヴィルヘルム・レントゲン物理学者 1845年

1929年

長井長義

(1845 - 1929)

薬学者、化学者、東京帝国大学名誉教授、日本薬学会初代会頭

薬学者化学者東京帝国大学名誉教授日本薬学会初代会頭

日本の薬学者・化学者で、東京帝国大学名誉教授を務めた。日本薬学会の初代会頭として薬学界の発展に貢献した人物。

1845年に生まれ、薬学と化学の領域で研究を重ねた。東京帝国大学の教授として後進の育成にも尽力。 1890年代から日本薬学会の設立に携わり、初代会頭に就任。薬学教育の体系化と研究基盤の強化に大きく寄与。晩年も学会活動を通じて国内外の学術交流を推進した。

1929年長井長義東京帝国大学日本薬学会 1845年