バラ (薔薇)

学名: Rosa hybrida
科名: バラ科

花言葉

  • ジェラシー
  • 友情
  • 平和

特徴

花色:

説明

世界各地に自生するバラ科の植物群で、黄色の品種は比較的新しく、1900年にフランスのジョセフ・ペルネ=デュシェが「ソレイユ・ドール」を作出したのが黄バラの第1号です。これは「アントワーヌ・デュシェ」の実生に原種の「ロサ・フェティダ」を交配させて生まれました。黄色のバラは複雑な花言葉を持ち、「友情」「平和」などのポジティブな意味と「嫉妬」「愛情の薄らぎ」などのネガティブな意味があります。現在では父の日のギフトや友情を表す花として親しまれ、その明るい色彩で庭園を彩ります。

豆知識

  • 1900年の「ソレイユ・ドール」が黄バラ品種開発の出発点となった
  • 黄色のハイブリッドティー系品種開発は19世紀の園芸界の大きな課題だった
  • 黄色いバラは他の色のバラより香りが強い傾向がある
  • 現在では数千種類の黄色いバラ品種が存在する

利用方法

観賞用
  • 庭園での観賞栽培
  • 切り花として利用
  • ブーケや装飾用
薬用
  • ローズヒップ:ビタミンC豊富で健康茶
  • 花びら:化粧品やアロマテラピー
  • ローズオイル:スキンケア

注意: 農薬使用品は薬用・食用利用を避ける

食用
  • 花びら
  • ローズヒップ(果実)
その他
  • 香水産業の主要原料
  • 化粧品業界での利用
  • ドライフラワー制作

毒性

症状: 一般的に安全だが、棘による怪我に注意

ヒマラヤユキノシタ

学名: Bergenia stracheyi
科名: ユキノシタ科

花言葉

  • 秘めた感情
  • 順応
  • 忍耐

特徴

花色:

説明

ヒマラヤ山脈の標高3900-4500mに自生するユキノシタ科の常緑多年草です。明治時代に日本に導入され、現在では春の訪れを告げる花として親しまれています。長さ10-20cmのキャベツ様の大きな葉がロゼット状に広がり、2-4月に桃色の美しい花を集散花序につけます。耐寒性が非常に高く、グランドカバーとして重宝されます。「秘めた感情」という花言葉は、雪の下でも枯れずに早春に可憐な花を咲かせることに由来し、「順応」は厳しい環境に適応する強健さを表しています。一度植えると放任でも育つため、初心者にも適した植物です。

豆知識

  • 英名「エレファンツ・イヤー」は大きな葉の形から
  • ヒマラヤでは標高4500mの極限環境でも生育する
  • 明治時代の植物学者により日本に紹介された高山植物の代表格
  • 一度根付くと数十年にわたって同じ場所で花を咲かせ続ける

利用方法

観賞用
  • グランドカバーとしての植栽
  • ロックガーデンでの利用
  • 早春の切り花
薬用
  • 現在は薬用利用されない
  • ヒマラヤ地方では伝統的に外傷治療に使用
  • 主に観賞目的のみ

注意: 医療用途での使用は推奨されない

食用

食用としては利用されない

その他
  • 環境指標植物
  • 寒冷地緑化
  • 園芸療法の素材

毒性

症状: 一般的に安全とされる

ジンチョウゲ (沈丁花)

学名: Daphne odora
科名: ジンチョウゲ科

花言葉

  • 栄光
  • 不滅
  • 永遠

特徴

花色:

説明

中国南部原産のジンチョウゲ科の常緑低木で、室町時代には日本で栽培されていました。春の沈丁花、夏の梔子、秋の金木犀と並ぶ三大香木の一つです。2-4月に外側が紅紫色、内側が純白の肉厚な花を枝先に10-20個半球状につけ、強い芳香を放ちます。名前は花の香りが沈香に似て、十字型の花が丁子(クローブ)に似ることに由来します。樹高1-1.5mで自然に丸い樹形を保ち、剪定はほとんど不要です。移植を嫌い、根を傷つけると枯死しやすいため、植え場所は慎重に選ぶ必要があります。全草に毒性があり取り扱いに注意が必要です。

豆知識

  • 花の香りが沈香に、形が丁子(クローブ)に似ることから命名
  • 三大香木(沈丁花・梔子・金木犀)の中で最も早咲き
  • 移植に非常に弱く「移植すると三年は咲かぬ」と言われる
  • 樹皮の繊維は古くから和紙の原料として利用された

利用方法

観賞用
  • 庭木としての植栽
  • 香りを楽しむ観賞植物
  • 生垣としての利用
薬用
  • 現在は毒性のため薬用利用されない
  • 古代中国では外用薬として使用記録
  • 危険なため現在は禁止

注意: 全草に強い毒性があるため医療用途は厳禁

食用

有毒のため食用不可

その他
  • 香料産業での利用研究
  • 園芸品種の開発
  • 景観植物としての利用

毒性

毒性レベル: 強い

有毒部位: 全草(特に樹皮、根、果実), 樹液, 種子

症状: 摂取により激しい下痢、嘔吐、心臓障害を引き起こし、重篤な場合は死に至る