寛政12年12月26日

伊能忠敬が日本初の実測地図とされる、蝦夷南東海岸と奥州街道の略地図を江戸幕府に上呈する。

測量家の伊能忠敬が蝦夷南東海岸と奥州街道を描いた日本初の実測地図を幕府に提出した。
江戸時代の天文暦学者・測量家である伊能忠敬は、寛政12年(1801年)2月9日(旧暦12月26日)に蝦夷南東海岸と奥州街道を示す略図を完成させ、江戸幕府に上呈しました。忠敬は全国を徒歩で測量し、天体観測による緯度・経度の計測を導入するなど科学的手法を駆使しました。この地図は日本列島の実測図の先駆とされ、その精度の高さは後の日本地図作成の基礎となりました。彼の弟子たちの協力で約7万kmに及ぶ測量が行われ、幕府はこれを軍事・行政の要として活用しました。忠敬の成果は日本の地理学と測量技術に大きな影響を与えました。
1801年 寛政 12月26日 伊能忠敬 蝦夷 奥州街道 江戸幕府
1870年

アメリカ国立気象局が創設。

アメリカ国立気象局(現在の国立気象局)が設立され、気象観測と予報の体系的運営が始まった。
アメリカ合衆国政府は1870年2月9日、戦争省内に気象観測部門として国立気象局(U.S. Weather Bureau)を創設しました。設立当初はスミソニアン協会が観測を担い、各地の気象ステーションからデータを集約しました。創設者の一人であるアルバート・M・マイヤーは電信網を活用した速報予報の開発を推進しました。これにより暴風警報や降雪予報などの制度が整備され、農業や航海の安全性が向上しました。後に名称を国立気象局(National Weather Service)と改め、現在に至るまでアメリカの基幹気象機関として機能を果たしています。
1870年 アメリカ国立気象局
1969年

ボーイング747(ジャンボジェット)が初飛行。

世界初の大型ジェット旅客機ボーイング747、通称ジャンボジェットが初飛行に成功しました。
1969年2月9日、アメリカ・シアトルでボーイング社の大型旅客機747型機の初飛行が行われました。747はそれまでの旅客機を凌ぐ定員および航続距離を誇る設計で、航空輸送の大量化を可能にしました。通称“ジャンボジェット”と呼ばれるこの機体は上下二階建て構造のデザインが特徴で、約3時間の試験飛行を無事に完了しました。747の登場により航空会社は運賃の低廉化を実現し、国際線の需要拡大を促進しました。この技術革新はエアライン業界に革命をもたらし、後の大型旅客機開発の礎となりました。
1969年 ボーイング747
1971年

アポロ14号が地球に帰還。

アメリカの有人宇宙船アポロ14号が月面ミッションを終え、無事地球への帰還を果たしました。
1971年2月9日、NASAのアポロ14号は月面探査を完了して地球への帰還に成功しました。船長を含む乗組員3名は月面で地質採取や科学実験を実施し、新たな月の岩石サンプルを地球にもたらしました。帰還モジュールは太平洋上に着水し、海軍艦艇によって迅速に回収されました。このミッションは先行したアポロ13号のトラブルを教訓に、機体の信頼性向上と安全性確保の面でも重要な成果を挙げました。得られたデータは月の地質学研究に大きく貢献し、後続ミッションへの貴重な知見となりました。
1971年 アポロ14号
1975年

ソユーズ17号が地球に帰還。宇宙滞在時間の最長記録を29日間に更新。

ソビエトの宇宙船ソユーズ17号が地球に帰還し、29日間の滞在で新たな長期宇宙滞在記録を樹立しました。
1975年2月9日、ソユーズ17号の指令船降下モジュールがカザフ砂漠に着陸し、乗組員2名は無事に回収されました。宇宙滞在期間29日は当時の最長記録で、宇宙医学や長期滞在技術の研究に大きく寄与しました。ミッションでは各種生理学実験が行われ、無重力環境が人体に与える影響について貴重なデータが得られました。加えて地球観測や天文観測も実施され、その成果は科学界で高く評価されました。この成功はソ連の宇宙開発競争における黄金期を象徴する重要な出来事となりました。
1975年 ソユーズ17号
1986年

ハレー彗星が1910年11月30日以来最接近。。

ハレー彗星が1910年以来の地球最接近を果たし、多くの観測者を沸かせました。
1986年2月9日、ハレー彗星が地球に最接近し、夜空に明るい尾を伸ばして輝きました。前回の接近は1910年であり、76年ぶりの観測チャンスとなったため世界中で観測ブームが起こりました。天文学者やアマチュア観測者は望遠鏡や双眼鏡を用いて彗星の尾や核を記録し、写真撮影に挑みました。欧州宇宙機関(ESA)やソ連、NASAの探査機も接近観測を行い、彗星の成分や構造に関する貴重なデータを取得しました。これらの成果は彗星研究や太陽系形成の解明に大きく貢献しました。
1986年 ハレー彗星 1910年 11月30日
1996年

コペルニシウムの発生がドイツで初めて確認される。

ドイツの研究機関で新元素コペルニシウムの生成が初めて確認されました。
1996年2月9日、ドイツ・ダルムシュタットにあるGSIヘルムホルツ研究所で元素112番、コペルニシウムの合成が初めて成功したと発表されました。 コペルニシウムは非常に不安定で半減期が短い超重元素に分類されます。 実験ではカルシウムイオンを鉛ターゲットに衝突させることで原子核反応を引き起こしました。 元素命名は天文学者コペルニクスにちなんだものであり、新元素研究の成果を示すものです。 この成功は超重元素合成研究における重要なマイルストーンとなりました。
1996年 コペルニシウム