02月09日の命日 | calendar.web-standard.org

天暦8年1月4日

藤原穏子

(885 - 954)

醍醐天皇の中宮

平安時代中期の皇族で、醍醐天皇の中宮として宮廷で影響力を持った人物。

藤原穏子（885年 - 954年1月4日）は、平安時代中期の貴族で、醍醐天皇の中宮。藤原北家の女性として生まれ、宮廷儀礼や文学に通じて高い評価を得た。中宮として政治的な後見役を務め、天皇との親密な関係を通じて藤原氏の家格向上に貢献。子女を通じて皇位継承に影響を及ぼし、藤原氏の勢力基盤を盤石にした。晩年は宮廷文化の振興にも力を注ぎ、詩歌や儀式を支えた。 954年1月4日に没し、後世には典雅な宮廷文化の象徴として知られる。

954年天暦 1月4日藤原穏子醍醐天皇中宮 885年

康保3年12月27日

小野道風

(894 - 967)

書家、三蹟の1人

書家三蹟の1人

平安時代の代表的な書家で、『三蹟』の一人として知られる。

小野道風（894年 - 967年12月27日）は、平安時代前期から中期の書家で、『三蹟』の一人に数えられる。官人としても朝廷で活躍しながら、優雅で流麗な書風を確立。特にかな文字の美しさには定評があり、後世の書道に大きな影響を与えた。謡曲や漢詩とも親しみ、文人文化の牽引役を果たした。重要な書状や詔勅の執筆を手がけたことでも知られる。その筆跡は現存する作品や拓本からも高い評価を受けている。 967年12月27日に没し、日本書道史に不朽の名を刻んだ。

967年康保 12月27日小野道風書家三蹟 894年

正治元年1月13日

源頼朝

(1147 - 1199)

鎌倉幕府初代将軍

鎌倉幕府を開いた初代征夷大将軍で、日本の武家政権の礎を築いた人物。

源頼朝（1147年 - 1199年1月13日）は、鎌倉幕府の初代征夷大将軍として武家政権を確立した。伊豆流罪から挙兵し、源義仲や平氏を討伐して天下の実権を握った。 1192年に正式に征夷大将軍に任じられ、新たな武家政治の礎を築く。御家人制度を整備し、鎌倉殿を頂点とする封建制度の枠組みを確立した。京都の朝廷と武士層との関係調整にも努め、二元的な政治体制を構築。文化面では武家儀礼や寺社保護に力を注ぎ、鎌倉文化の発展に寄与した。 1199年1月13日に病没し、その死後も幕府は子孫らによって維持された。

1199年正治 1月13日源頼朝鎌倉幕府将軍 1147年

正治2年1月23日

三浦義澄

(1127 - 1200)

鎌倉幕府の御家人

鎌倉幕府初期の有力御家人として幕政に影響を与えた武将。

三浦義澄（1127年 - 1200年1月23日）は、鎌倉幕府初期の有力御家人。三浦氏の一族に生まれ、源頼朝を支えて挙兵に参加した。相模国を拠点に勢力を築き、幕府内で重臣として政務を担当。義澄は武力だけでなく内政面でも手腕を発揮し、御家人団結の要となった。頼朝死後も幕府政治に影響力を保持し、御内人との関係調整を行った。晩年には院御家人として朝廷との調停役も担った。 1200年1月23日に没し、その功績は三浦氏の家名を高めた。

1200年 1月23日三浦義澄鎌倉幕府御家人 1127年

1450年

アニェス・ソレル

(1421 - 1450)

フランス王シャルル7世の愛妾

フランス王シャルル7世の寵愛を受けた愛妾で、宮廷文化に影響を与えた人物。

アニェス・ソレル（1421年 - 1450年）は、フランス王シャルル7世の最初の公認愛妾。美貌と知性を兼ね備え、王の寵愛を一身に集めて政治や外交にも影響を及ぼした。宮廷ではサロン活動を行い、文人や芸術家との交流を通じてルネサンス文化を促進。王からは公式の地位と年金を与えられ、財政的にも大きな支援を受けた。彼女の華やかなファッションや贅沢な装飾品は当時の宮廷女性の憧れとなった。 1450年に謎の死を遂げ、毒殺説など様々な憶測を呼んだ。その生涯は後世の文学や演劇の題材としても扱われている。

1450年アニェス・ソレルフランス王シャルル7世 1421年

1588年

サンタ・クルス侯爵アルバロ・デ・バサン

(1526 - 1588)

軍人

16世紀スペインの海軍軍人で、『海の獅子』の異名を持つ英雄的提督。

サンタ・クルス侯爵アルバロ・デ・バサン（1526年 - 1588年）は、スペイン帝国の著名な海軍提督。小型艦隊から大艦隊まで指揮し、地中海や大西洋で数多くの戦功を挙げた。 1571年のレパントの海戦ではキリスト教連合艦隊の副司令官として活躍。海戦戦術の革新を推進し、艦船の建造や訓練制度の整備にも尽力した。非公式ながらイングランド侵攻計画の先駆者としても知られる。その勇猛ぶりから『海の獅子』の異名で称えられた。 1588年に没し、後世の海軍将官に大きな影響を与えた。

1588年アルバロ・デ・バサン軍人 1526年

1640年

ムラト4世

(1612 - 1640)

オスマン帝国第17代スルタン

幼少即位ながら強権政治を展開し、帝国の中興を果たしたオスマン皇帝。

ムラト4世（1612年 - 1640年）は、オスマン帝国の第17代スルタン（在位1623年 - 1640年）。幼少期に即位し、摂政体制を経て自身の統治を確立した。 1638年のアルー川の戦いでサファヴィー朝イランを撃退し、タブリーズを奪回。国内では財政再建や治安維持に注力し、地方権力の抑制を図った。厳格な規律を重んじ、賭博や過度の消費を禁止する法令を発布。武芸を愛好し、自ら騎馬狩猟にも参加したという逸話も残る。 1640年に崩御し、帝国の中興を果たした君主として知られる。

1640年ムラト4世オスマン帝国スルタン 1612年

1675年

ヘラルト・ドウ

(1613 - 1675)

画家

オランダ黄金時代の画家で、光と影の細密表現を極めた『細密派』の旗手。

ヘラルト・ドウ（1613年 - 1675年）は、オランダ黄金時代の画家。レンブラントの最初の弟子として知られ、精緻な描写力を誇った。特に夜景や室内光を巧みに表現する『細密派』の先駆者。小窓やランプの光が差し込む静謐な室内装飾画で高い評価を得た。宗教画や肖像画にも定評があり、作品はヨーロッパ各地に収蔵されている。生涯を通じてアムステルダムを拠点に制作し、弟子たちを育成した。 1675年に没し、その繊細な画風は後の写実主義に影響を与えた。

1675年ヘラルト・ドウ画家 1613年

1685年

ピエール・ブルドロ

(1610 - 1685)

医師、解剖学者、自由思想家

医師解剖学者自由思想家

17世紀フランスの医師・解剖学者で、博物学や自由思想にも造詣が深かった。

ピエール・ブルドロ（1610年 - 1685年）は、フランスの医師・解剖学者。パリ大学で医学を学び、多くの解剖実験を通じて人体構造の理解を深めた。植物学や化学にも造詣が深く、博物学的な著作を残した。また自由思想家として宗教や錬金術の批判的研究を行い、多方面で活躍。彼の観察記録は学術的に高い評価を受け、後世の科学研究に影響を与えた。 1685年にパリで没し、その博愛的精神と学問的功績は今なお顧みられている。

1685年ピエール・ブルドロ英語版 1610年

1740年

ヴィンツェント・リューベック

(1654 - 1740)

作曲家

バロック時代のドイツの作曲家・オルガニストで、豊かな和声を特徴とした。

ヴィンツェント・リューベック（1654年 - 1740年）は、ドイツのバロック期の作曲家・オルガニスト。リューベックを拠点に教会音楽やオルガン曲の作曲・演奏で高い評価を得た。複雑な対位法と豊かな和声を用いた組曲や前奏曲は、後の作曲家に影響を与えた。教会オルガニストとして地域の音楽教育にも尽力し、多くの弟子を育成。現存する作品は少ないが、発見された楽譜はバロック音楽研究で重要視される。 1740年に没し、その独創的な作風は後世のオルガン音楽に寄与した。

1740年ヴィンツェント・リューベック作曲家 1654年

1751年

アンリ・フランソワ・ダゲッソー

(1668 - 1751)

フランス大法官

17世紀から18世紀にかけてフランスの大法官を務めた法曹官で、王室の司法制度を支えた人物。

アンリ・フランソワ・ダゲッソー(1668-1751)は、フランス王国において大法官を務めた高位の法曹官です。王室の司法手続きを統括し、裁判所での法的判断に携わりました。ルイ14世末期からルイ15世初期にかけて活躍し、王権の法的支柱として重用されました。当時の複雑な法体系を整理し、司法制度の安定に貢献しました。その職務は近代フランス法の形成にも影響を与えました。

1751年アンリ・フランソワ・ダゲッソー 1668年

1752年

フレデリク・ハッセルキスト

(1722 - 1752)

博物学者、紀行家

博物学者紀行家

スウェーデン出身の博物学者・紀行家。中東やエジプトへの探検で多くの標本を収集し、自然史研究に貢献した人物。

フレデリク・ハッセルキスト(1722-1752)はスウェーデン出身の博物学者・紀行家で、リンネ門下の博物学者として中東やエジプトへの探検を行い、多数の動植物標本を収集しました。 1749年からのシリア遠征では約150種の新種を採集し、その成果は後に『シリア・エジプト探検記』としてまとめられました。エジプト考古学や地中海地域動植物学の発展に寄与し、リンネ分類学の普及にも貢献しました。探検記録はヨーロッパにおけるオリエンタリズム研究の先駆けとなり、後続の研究者に多大な影響を与えました。彼の標本はスウェーデン王立博物館に所蔵されています。 1752年にキプロス島で病に倒れ、30歳で夭折しました。

1752年フレデリク・ハッセルキスト英語版 1722年