02月08日

出来事 - 戦争・紛争

1238年

モンゴルのルーシ侵攻: バトゥ率いるモンゴル帝国軍によりウラジーミルが陥落。市内では大火が発生し大公・ユーリー2世の家族は火から逃れようとして入った教会で焼死する。

バトゥ率いるモンゴル帝国軍がルーシの都市ウラジーミルを襲撃し、陥落させました。大火により大公一家も悲劇的な最期を遂げました。
1238年、モンゴル帝国の大軍がルーシ諸侯の領地侵攻を本格化させました。 バトゥ・ハーンの指揮下、ウラジーミルは激しい包囲戦の末に陥落しました。 市内では大量の火災が発生し、建物が焼失、住民は避難を図りました。 領主ユーリー2世の家族は逃げ込んだ教会で火に包まれ、多くが命を落としました。 この出来事はルーシ諸国の衰退を象徴するとともに、モンゴル支配の恐怖を広めました。
1238年 モンゴルのルーシ侵攻 バトゥ モンゴル帝国 ウラジーミル ユーリー2世
1250年

第7回十字軍: マンスーラの戦いが開始。

第7回十字軍の一環として、エジプト・マンスーラでの戦いが始まりました。聖地奪還を巡る激戦の幕開けです。
1250年2月8日、フランス王ルイ9世率いる第7回十字軍軍がマンスーラ郊外でムスリム軍と衝突しました。 マンスーラの戦いは十字軍の主要な戦闘のひとつで、泥地や河川による地形が戦況を複雑化しました。 十字軍兵士は補給線の混乱や疾病にも苦しみ、多くの犠牲者を出しました。 一方、アイユーブ朝側も堅固な守備を展開し、両軍の攻防は激化しました。 この戦いは十字軍の撤退決定に大きな影響を及ぼし、中東情勢に転機をもたらしました。
1250年 第7回十字軍 マンスーラの戦い
1347年

1341年から行われていた東ローマ内戦がヨハネス6世カンタクゼノスとヨハネス5世パレオロゴスの和平によって終結する。

東ローマ帝国の内戦がヨハネス6世とヨハネス5世の和平合意により終結しました。帝国再建への一歩となった出来事です。
1341年から続いた東ローマ帝国内の皇位継承を巡る内戦は、二人の皇帝支持派を二分して激しく戦われました。 1347年2月8日、ヨハネス6世カンタクゼノスとヨハネス5世パレオロゴスが正式に和解に至りました。 和平条件には権力分割や親族結婚の取り決めが含まれ、帝国の統治体制の安定化が図られました。 内戦による財政悪化と外部勢力の介入リスクを避けるため、両者は歩み寄る必要がありました。 この合意はビザンツ帝国の衰退に歯止めをかける試みとして評価されています。
1347年 1341年 東ローマ内戦 ヨハネス6世カンタクゼノス ヨハネス5世パレオロゴス
1601年

エセックス伯ロバート・デヴァルーがイングランド女王エリザベス1世に対し謀反（エセックスの乱）を起こすが、軍に包囲され、降伏。

エリザベス1世に対するエセックス伯ロバート・デヴァルーの反乱が発生しましたが、包囲され降伏に至りました。
1601年2月8日、元海軍提督エセックス伯ロバート・デヴァルーはロンドンで反乱を起こし、エリザベス1世への謀反を宣言しました。 彼は支持者を集めて女王の助言役を排除しようと企てましたが、民衆の支持は得られませんでした。 王室軍に包囲されると、反乱軍は長時間の抵抗の末に降伏を余儀なくされました。 その後、エセックス伯は逮捕され、反逆罪で裁判にかけられ死刑判決を受けました。 この事件はエリザベス朝期の宮廷政治の不安定さを象徴するエピソードとして知られています。
1601年 エセックス伯ロバート・デヴァルー エリザベス1世 エセックスの乱 英語版
1807年

ナポレオン戦争: 前日に勃発したアイラウの戦いが終結。フランス軍の辛勝。

ナポレオン戦争のアイラウの戦いが終結し、フランス軍が辛勝を収めました。
1807年2月8日、フランス軍とロシア・プロイセン連合軍の間でアイラウの戦いが終結しました。 この戦闘は激しい雪中戦となり、両軍に大きな損耗をもたらしました。 ナポレオン率いるフランス軍は辛うじて勝利を得ましたが、 勝利にもかかわらず戦闘能力は大きく消耗しました。 この戦いはプロイセンやロシアに対するフランスの圧力を強化し、 後のティルジット条約締結への布石となりました。
1807年 ナポレオン戦争 アイラウの戦い
1817年

フアン・グレゴリオ・デ・ラス・ヘラスの部隊がアンデス横断を完遂。サン＝マルティンに合流しスペインからのチリの解放へ。

デ・ラス・ヘラス隊がアンデス山脈を越え、サン＝マルティンと合流しました。
1817年2月8日、フアン・グレゴリオ・デ・ラス・ヘラス率いる部隊が アンデス山脈の難所を越えて横断を完遂しました。 同隊はチリ解放のために奔走するホセ・デ・サン＝マルティンと合流し、 スペイン帝国に対する独立戦争を加速させました。 アンデス横断は過酷な地形と気候を克服する戦略的偉業とされ、 南米諸国の独立運動史上における重要な転機となりました。
1817年 フアン・グレゴリオ・デ・ラス・ヘラス 英語版 スペイン語版 アンデス横断 英語版 サン＝マルティン スペイン チリ
1904年

日露戦争: 旅順港（ポート・アーサー）のロシア艦隊を日本海軍駆逐艦が奇襲（旅順港海戦）。

日露戦争の序盤で日本海軍が旅順港のロシア艦隊を奇襲した海戦。
1904年2月8日、日露戦争開戦後まもなく日本海軍は旅順港に停泊するロシア艦隊に対して駆逐艦部隊を使った奇襲攻撃(旅順港海戦)を敢行しました。日本側は夜間に小型駆逐艦を前衛に配置し、魚雷攻撃を中心とする戦術で敵艦隊に大きな損害を与えました。ロシア艦隊は機動力を発揮できず、数隻が沈没または大破する結果となりました。この奇襲は日本海軍の戦術的優位性を示し、同戦争における海上権の獲得に大きく貢献しました。また、無線通信や夜戦戦術の先駆的運用としても注目されています。
1904年 日露戦争 旅順 日本海軍 駆逐艦 奇襲 旅順港海戦
1904年

アチェ戦争: ゴットフリート・コーンラード・エルンスト・ファン・ダーレン将軍率いるオランダ植民地軍の海軍歩兵連隊（Korps Marechaussee te voet）が、オランダ領東インド諸島の北スマトラ地域のガヨ高地、アラス高地、バタク高地の占領に乗り出し、アチェ人およびバタク人への大量虐殺を行う。

オランダ植民地軍が北スマトラ高地でアチェ人とバタク人を虐殺した事件。
1904年2月8日、オランダ領東インド(現インドネシア)でアチェ戦争中の植民地軍(Korps Marechaussee te voet)が北スマトラのガヨ高地、アラス高地、バタク高地へ侵攻し、アチェ人およびバタク人に対して大量虐殺を行いました。将軍ゴットフリート・コーンラード・エルンスト・ファン・ダーレンの指揮下で行われたこの残虐行為は、多数の非戦闘員が犠牲となり、国際的にも批判を浴びました。虐殺はオランダ植民地支配の過酷さを象徴する事件として知られています。オランダ本国でも報道され議論を呼び、植民地政策の是非が問われる契機となりました。
アチェ戦争 ゴットフリート・コーンラード・エルンスト・ファン・ダーレン 英語版 Korps Marechaussee te voet 北スマトラ
1937年

スペイン内戦: 共和派が現在のカンタブリアにサンタンデール・パレンシア・プルコス県間評議会を設置。

1937年2月8日、スペイン内戦中に共和派がカンタブリア州で県間評議会を設置しました。
スペイン内戦（1936-1939）の最中、共和派は北部戦線での統治と連携強化を図るため、サンタンデール、パレンシア、プルコス間の評議会を結成しました。 この評議会は軍事・行政の調整を担い、イタリアやドイツ軍の支援を受ける国民党勢力に対抗しました。 地方自治体間の協力体制構築は内戦情勢の悪化に伴い戦略的に重要視されました。 しかし、物資不足や組織的混乱、国際的な支援格差が影を落とし、持続性には限界がありました。 内戦終結後、この試みは歴史的な地域自治の象徴的事例として研究されています。
1937年 カンタブリア サンタンデール・パレンシア・プルコス県間評議会 英語版
1942年

第二次世界大戦: シンガポールの戦いが始まる。

1942年2月8日、第二次世界大戦においてシンガポールの戦いが開始されました。
日本軍がマレー半島を攻略した後、シンガポール攻略作戦を開始し、連合国軍と衝突が始まりました。 英国・オーストラリア・インド軍などからなる連合国守備隊は、防御線を構築するも物資不足に悩まされました。 42日間に及ぶ攻防の末、日本軍は砲撃と上陸作戦でシンガポール島を包囲し、2月15日に最終的に降伏を迫りました。 シンガポール陥落は英国史上最大の敗北と称され、東南アジアにおける連合軍の戦況悪化を象徴しました。 戦後、日本軍の捕虜には過酷な連行と強制労働が課され、多くが悲惨な運命をたどりました。
1942年 第二次世界大戦 シンガポールの戦い
1942年

第二次世界大戦: オランダ植民地軍の一般破壊部隊（AVC、Algemene Vernielings Corps）は、日本軍による占領を避けるために南ボルネオのバンジャルマシンに火を放つ。

1942年2月8日、オランダ植民地軍が日本軍占領を防ぐため南ボルネオ・バンジャルマシンを焼き払いました。
オランダ領東インド軍（AVC）は、日本軍の急速な進攻を阻止するため、退却時にバンジャルマシン市内の施設や民家に放火しました。 焦土作戦により市街地は大きく破壊され、多くの民間人が避難や被災を余儀なくされました。 この破壊行為は戦術的には占領抑止を狙ったものでしたが、住民への犠牲も大きく問い直されることとなりました。 その後、日本軍は市を占領し、鉄やゴムなどの資源確保に着手しました。 この出来事は戦時下の焦土戦術と植民地支配の双方の問題を象徴しています。
南ボルネオ バンジャルマシン
1945年

第二次世界大戦: ヴェリタブル作戦開始。イギリスとカナダによるライン川西岸の占領作戦。

1945年2月8日、英加軍によるライン川西岸の占領作戦「ヴェリタブル作戦」が始まりました。
第二次世界大戦末期、連合軍は西ヨーロッパ解放の一環としてドイツ西岸突破を計画しました。 ヴェリタブル作戦はイギリス第2軍とカナダ軍第1軍がライン川西岸への橋頭堡確保を目指した作戦です。 激しい寒波と地形の悪条件の中、連合軍は機甲部隊や工兵隊を投入し突破口を開こうとしました。 ドイツ側は強固な要塞陣地と機雷原で防衛線を構築し、激戦となりました。 この作戦の成功が後のルール地方進撃とドイツ本土侵攻への鍵を握りました。
1945年 ヴェリタブル作戦 英語版 イギリス カナダ ライン川