02月08日の命日 - 科学者・研究者

1856年

アゴスティーノ・バッシー

(1773 - 1856)

昆虫学者

イタリアの昆虫学者。病原菌説の先駆者として知られる。

1773年にイタリアで生まれる。絹織物産業を悩ませるマユ病の原因を昆虫病原体に求め、ミコシス説を提唱した。この研究は病原微生物説の先駆けとなり、後のパスツールらに影響を与えた。多数の昆虫病に関する論文を発表し、病理学の発展に寄与した。 1856年に82歳で死去した。

1856年アゴスティーノ・バッシー昆虫学者 1773年

1918年

ルイ・ルノー

(1843 - 1918)

法学者

フランスの国際法学者でノーベル平和賞受賞者。

ルイ・ルノー（1843年生まれ）は、パリ大学の法学教授として国際私法や国際公法を研究したフランスの法学者です。1899年のハーグ平和会議など国際紛争の平和的解決に尽力し、1907年にノーベル平和賞を受賞しました。彼の著作は国際法学の基礎文献とされ、その理論は戦間期の法思想にも大きな影響を与えました。大学教育を通じて多くの法学者を育成し、フランス法学界の発展に貢献しました。1918年2月8日に死去しました。

1918年ルイ・ルノー法学者 1843年

1926年

ウィリアム・ベイトソン

(1861 - 1926)

遺伝学者

イギリスの遺伝学者で『遺伝学』を命名した研究者。

ウィリアム・ベイトソン（1861年生まれ）は、イギリスの生物学者・遺伝学者で、『遺伝学(genetics)』という用語を提唱した人物です。メンデルの法則の再評価に貢献し、遺伝研究の基礎を築きました。1906年にケンブリッジ大学の教授に就任し、多くの後進を育成しました。比較発生学や進化学にも関心を持ち、学際的な研究を推進しました。1926年2月8日に逝去しました。

1926年ウィリアム・ベイトソン遺伝学者 1861年

1957年

ワルサー・ボーテ

(1891 - 1957)

物理学者

ドイツの物理学者。コインシデンス法の開発でノーベル物理学賞を受賞した。

1891年にドイツで生まれたワルサー・ボーテは、1920年代に原子核や放射線の研究に従事しました。複数の検出器を同時に用いるコインシデンス法を考案し、粒子の相関を精密に測定できる手法を確立しました。この業績は核物理学や素粒子物理学の発展に大きく寄与し、1954年にノーベル物理学賞を受賞しました。戦後はハイデルベルク大学などで教鞭を執り、多くの研究者を育成。1957年に逝去し、物理学の近代化に貢献した功績で知られています。

1957年ワルサー・ボーテ物理学者 1891年

1957年

ジョン・フォン・ノイマン

(1903 - 1957)

数学者

ハンガリー出身の数学者。ゲーム理論やコンピュータアーキテクチャの基礎を築いた。

1903年にブダペストで生まれたジョン・フォン・ノイマンは、幼少期から数学の才能を示しました。ゲーデルやヒルベルトらと交流しながら、集合論、量子力学、演算子論など多岐にわたる分野で先駆的な業績を残しました。第二次世界大戦中にはマンハッタン計画にも参加し、核兵器開発に数学的知見を提供しました。また、フォン・ノイマン型コンピュータアーキテクチャの概念を提案し、現代のコンピュータ設計の礎を築きました。1957年に逝去しましたが、その幅広い研究は今も科学技術の根幹に影響を与え続けています。

ジョン・フォン・ノイマン数学者 1903年

1964年

エルンスト・クレッチマー

(1888 - 1964)

精神医学者

ドイツの精神医学者。体型と気質を結びつける性格分類論を提唱した。

1888年にドイツで生まれた精神医学者、エルンスト・クレッチマー。身体的特徴と性格傾向の関連を研究し、『体型と性格』で知られる体型性格論を創始した。細身型、筋肉型、肥満型などに分類し、それぞれに対応する気質や精神障害の傾向を論じた。実証的な臨床観察に基づく分析は、精神医学だけでなく心理学にも影響を与えた。 1964年2月8日に没し、その理論は後の人格心理学研究の礎となった。

1964年エルンスト・クレッチマー精神医学者 1888年

1975年

ロバート・ロビンソン

(1886 - 1975)

化学者

イギリスの化学者。アルカロイドの有機合成研究でノーベル化学賞を受賞した。

1886年にイングランドで生まれた化学者、ロバート・ロビンソン。有機合成化学の分野で先駆的な研究を行い、特に植物アルカロイドの構造解明と合成で知られる。 1947年にはアルカロイド化合物の研究によりノーベル化学賞を受賞。オックスフォード大学で長年にわたり教育と研究に従事し、多くの後進を育成した。 1975年2月8日に逝去し、その功績は現代有機化学の礎となった。

1975年ロバート・ロビンソン化学者 1886年

1975年

ヤン・ムカジョフスキー

(1891 - 1975)

美学者、文学者、言語学者

美学者文学者言語学者

チェコの美学者・文学研究者。プラハ構造主義の学派を率いた。

1891年にチェコで生まれた美学者・文学理論家のヤン・ムカジョフスキー。プラハ学派の中心人物として、芸術作品の形式と機能を分析する理論を構築した。言語学や文学研究を横断的に組み合わせ、芸術表象の普遍原理を探求した。著作は美学、文芸学、記号学の領域で高い評価を受け、学際的研究に大きな影響を与えた。 1975年2月8日に没し、その理論は現代の美学・文化研究にも受け継がれている。

ヤン・ムカジョフスキー美学者文学者言語学者 1891年

1984年

フィリップ・アリエス

(1914 - 1984)

歴史家

フランスの歴史家。死と家族の歴史を切り開いた研究で知られる。

1914年にフランスで生まれたフィリップ・アリエスは、文化史の分野で数々の先駆的研究を発表した。特に『死の歴史』や『子供の世紀』などの著作を通じて、社会の情動や家族構造に焦点を当てた“メンタリティの歴史”を確立した。ストラスブール大学などで教鞭を執り、多くの研究者に影響を与えた。彼の視点は歴史学のみならず人文学全般に新たな潮流をもたらし、1984年2月8日に逝去するまで活躍を続けた。

1984年フィリップ・アリエス歴史家 1914年

1990年

ジョルジュ・デ・メストラル

(1907 - 1990)

電子工学者

スイスの電子工学者・発明家。ベルクロ（マジックテープ）の発明で知られる。

1907年にスイスで生まれたジョルジュ・デ・メストラルは、スイス連邦工科大学で電子工学を学んだ。散歩中に見つけたヤブニンジンの果実からヒントを得て、1941年にベルクロの原型を発明し、1955年に特許を取得した。1960年代から実用化が進み、衣料や宇宙開発など多分野で普及した。日常生活に欠かせないアイテムを生み出した功績で高く評価され、1990年2月8日に逝去した。

1990年ジョルジュ・デ・メストラル 1907年

1996年

李升基

(1905 - 1996)

化学者、ビニロンの共同開発者

化学者ビニロンの共同開発者

韓国の化学者。合成繊維ビニロンの共同開発に尽力した。

1905年に韓国で生まれた李升基（イ・スンギ）は、東京帝国大学で化学を学んだ後、ビニロン（ポリビニルアルコール繊維）の研究に取り組んだ。1939年にチームと共に合成繊維の基礎技術を完成させ、戦後は韓国で本格的な工業生産を推進した。ビニロンは日本や韓国を代表する繊維として広く使用され、軽量・高強度という特性で注目を集めた。1996年2月8日に死去した。

1996年李升基化学者ビニロン 1905年

2011年

三原淳雄

(1937 - 2011)

経済評論家

日本の経済評論家。鋭い経済分析とわかりやすい解説で知られた。

1937年に生まれ、大学で経済学を学んだ後、新聞や雑誌で経済コラムを執筆。マクロ経済や財政政策を中心に解説し、デフレや公共債務問題について提言を行った。テレビやラジオにも出演し、一般向けの経済番組で幅広い視聴者に理解しやすい解説を提供。著書も多数執筆し、企業経営者や行政関係者からも信頼を得た。評論活動を通じてバランスの取れた視点を示し、日本の経済議論に大きな影響を与えた。 2011年2月8日に逝去し、生涯を通じて社会的対話の促進に貢献した。

2011年三原淳雄 1937年