1652年

グレゴリオ・アレグリ

(1582 - 1652)

作曲家

作曲家
イタリアのバロック期を代表する作曲家。ローマ楽派に属し、透明な声楽合唱曲で知られる。
1582年にローマ近郊で生まれたアレグリは、システィーナ礼拝堂の歌手として活躍し、教皇の宮廷でもその才能を称賛された。 代表作「ミゼレーレ」は、その荘厳なコーラスと細やかな抑揚で知られ、後世に大きな影響を与えた。 彼の作品はパパル・プライベートとして秘匿されていたが、若きモーツァルトが写譜し世に広めた逸話が残る。 晩年は教会音楽の指導者として後進の育成にも尽力し、1652年にその生涯を閉じた。 彼の作品は後世に多くの研究を生み、バロック音楽の研究対象としても重要視され続けている。
1652年 グレゴリオ・アレグリ 作曲家 1582年
1749年

アンドレ・カルディナル・デトゥーシュ

(1672 - 1749)

作曲家

作曲家
フランスのバロック期を代表する作曲家。オペラ作品で成功を収めた。
1672年にパリ近郊で生まれたデトゥーシュは、フランス宮廷の音楽監督として活躍した。 1714年にアカデミー・ロワイヤル・ド・ミュージックの会員に選出され、多くのオペラ作品を作曲。 代表作『テレマク』などは、古典神話を題材にした壮大な構築と華やかなオーケストレーションで知られる。 また、宮廷音楽学校で後進の指導にも尽力し、フランス音楽の発展に寄与した。 1749年にパリで没したが、その優雅な旋律は後世まで愛され続けた。
1749年 アンドレ・カルディナル・デトゥーシュ 1672年
1779年

ウィリアム・ボイス

(1711 - 1779)

作曲家

作曲家
イギリスの作曲家。教会音楽と器楽作品で評価を得た。
1711年にロンドンで生まれたボイスは、オックスフォード大学で音楽教育を受けた後、教会オルガニストとして活動。 「6つのオルガンソナタ」や「教会ソング集」など、多彩な作品を発表し、イギリス音楽界に大きな影響を与えた。 1749年からロンドンの王立音楽大学(現在の王立音楽アカデミー)教授を務め、後進の育成に尽力。 晩年には自作曲を自ら編纂し、音楽教育の体系化にも貢献した。 1779年に没した後も、その作品はイギリス教会音楽のレパートリーとして演奏され続けている。
1779年 ウィリアム・ボイス 1711年
1801年

ダニエル・ホドヴィエツキ

(1726 - 1801)

版画家

版画家
プロイセン王国(現在のドイツ)で活躍した版画家。細密な風俗画や挿絵で名高い。
1726年にダンツィヒ(現ポーランド)で生まれたホドヴィエツキは、プロイセン王国の宮廷版画家として活躍。 『ヴィランド寓話』やヴァイマル詩人の作品の挿絵を手がけ、その緻密な線描と生き生きとした人物表現で高い評価を得た。 シェフ・ロマンティックと古典主義の橋渡しをし、ヨーロッパ各地の版画家に影響を与えた。 晩年も精力的に制作を続け、1801年にベルリンでその生涯を閉じた。
1801年 ダニエル・ホドヴィエツキ 1726年
1898年

アドルフォ・ファルサーリ

(1841 - 1898)

写真家

写真家
イタリア出身の写真家。 明治期の日本において初期の写真記録を残した先駆者。
1841年にイタリアで生まれ、東洋に関心を抱いて来日した。 1870年代に横浜で写真スタジオを開設し、風景や人物の細密な画像を撮影した。 精巧なアルバムや絵はがきは欧米で高い評価を受け、日本紹介の貴重な資料となった。 写真技術の普及に尽力し、多くの和装ポートレートを制作した。 1898年に没したが、その作品は現在でも明治期日本の視覚史を語る重要なコレクションとして残る。
1898年 アドルフォ・ファルサーリ 写真家 1841年
1922年

富重利平

(1837 - 1922)

写真家

写真家
明治期の日本で活躍した写真家。風景や人物をテーマに数多くの作品を残しました。
富重利平(1837年生~1922年没)は日本の草創期に写真術を学び、明治時代の風景写真や肖像写真を多数撮影しました。西洋から伝来した写真技術を吸収し、日本独自の表現を模索した先駆者の一人です。彼の作品は地方の風土や庶民生活を克明に記録し、当時の文化財や風景の貴重な資料となっています。また、写真技術の普及にも尽力し、弟子を育成して後世に影響を与えました。晩年は写真館を開き、地域社会に根ざした活動を続けました。日本近代写真史の重要人物として評価されています。
1922年 富重利平 1837年
1942年

イヴァン・ビリビン

(1876 - 1942)

イラストレーター

イラストレーター
ロシア民話の挿絵で名高い画家・イラストレーター。装飾的な作風が特徴です。
イヴァン・ヤコヴレヴィチ・ビリビン(1876年生~1942年没)は帝政ロシアからソビエト連邦時代に活躍したイラストレーター・画家です。ロシア民話や伝承を題材にした挿絵で高い評価を受け、アール・ヌーヴォーの影響を受けた独自の装飾的作風を確立しました。舞台美術や書籍装丁にも携わり、美術工芸運動にも寄与しました。パリ万国博覧会など国際的な舞台でも作品を発表しましたが、革命後はソビエト政権との確執から帰国を余儀なくされました。晩年までロシアの伝統美術の保存と発展に尽力し、その影響は今日のイラストレーションにも受け継がれています。
1942年 イヴァン・ビリビン イラストレーター 1876年
1959年

ギター・スリム

(1926 - 1959)

ギタリスト、歌手

ギタリスト 歌手
アメリカのブルースギタリスト・歌手。エレクトリックブルースの先駆者。
1926年にルイジアナ州ニューオーリンズ近郊で生まれる。 独特のワウワウ奏法と情熱的な歌声で知られ、1954年には「The Things That I Used to Do」が大ヒット。 豊かなサウンドとステージパフォーマンスで後続のミュージシャンに大きな影響を与えた。 ブルースギターの表現を革新した功績が評価されている。 1959年に34歳でこの世を去ったが、その音楽は今も色あせない魅力を放っている。
ギター・スリム ギタリスト 1926年
1972年

ウォルター・ラング

(1896 - 1972)

映画監督

映画監督
アメリカの映画監督。20世紀フォックスで数々のミュージカル作品を手がけた。
1896年にインディアナ州で生まれ、初めは舞台俳優としてキャリアをスタート。 1930年代から映画監督に転身し、『State Fair』(1945)や『The King and I』(1956)などのミュージカルを演出。 華やかな舞台演出と色彩豊かな映像美で高い評価を受ける。 複数の作品がアカデミー賞にノミネートされ、その演出力を証明した。 1972年に逝去し、ミュージカル映画の黄金期を支えた一人として知られている。
1972年 ウォルター・ラング 映画監督 1896年
1977年

牛原陽一

(1924 - 1977)

映画監督

映画監督
1924年生まれの日本の映画監督。
1977年 牛原陽一 1924年
1983年

武井武雄

(1894 - 1983)

童画家

童画家
1894年生まれの日本の童画家。
1983年 武井武雄 童画家 1894年
1986年

ミノル・ヤマサキ

(1912 - 1986)

建築家

建築家
1912年生まれの日系アメリカ人建築家。 ワールドトレードセンターのツインタワー設計で知られる。
ミノル・ヤマサキ(1912年 - 1986年2月7日)は日系アメリカ人の建築家。 ニューヨークに拠点を構え、1959年にヤマサキ・アンド・アソシエイツを設立しました。 代表作のひとつにニューヨークのワールドトレードセンター・ツインタワーがあり、そのスリムなフォルムと連続するアーチ構造が印象的です。 また、1963年に完成したパン・アムビル(現メットライフビル)の設計にも携わりました。 モダニズムと伝統的造形を融合させたデザインで国際的に高い評価を受けました。
1986年 ミノル・ヤマサキ 建築家 1912年