スノードロップ

学名: Galanthus nivalis
科名: ヒガンバナ科

花言葉

  • 初恋のため息
  • 慰め
  • 希望

特徴

花色:

説明

東ヨーロッパから西アジア原産のヒガンバナ科の球根植物で、明治初期に日本に渡来しました。草丈10-20cmで、2月から3月にかけて純白の下向きの花を咲かせます。花は夜には閉じて雫のような形になり、日光が当たると3枚の外花被片を開きます。寒さに強く暑さに弱い性質で、夏は地上部が枯れて休眠します。旧約聖書の伝説では、天使が凍えるアダムとイブを慰めるために雪を花に変えたとされ、「希望」や「慰め」の花言葉の由来となっています。

豆知識

  • 属名Galanthusはギリシャ語の「ミルク(gála)」と「花(ánthos)」から
  • 種小名nivalisは「雪の」という意味で雪の中で咲く特徴を表す
  • イギリスでは「snowdrop mania」という珍しい品種の高額取引現象がある
  • ガランタミン成分はアルツハイマー病治療薬として実用化されている

利用方法

観賞用
  • 球根栽培での観賞
  • ロックガーデンでの植栽
  • 早春の切り花
薬用
  • ヨーロッパの民間療法で頭痛の治療
  • ガランタミン成分:アルツハイマー病治療薬の原料
  • 現在は医薬品として利用

注意: 球根に毒性があるため取り扱い注意。医療用途は専門機関で

食用

有毒のため食用不可

その他
  • 医薬品原料(ガランタミン)
  • 野生動物の食害防止植物
  • 環境指標植物

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 球根(アルカロイド含有), 全草

症状: 球根の摂取により吐き気、嘔吐、下痢、中枢神経症状を引き起こす可能性

パンジー

学名: Viola × wittrockiana
科名: スミレ科

花言葉

  • 楽しい気分
  • 私を思って
  • もの思い

特徴

花色: アプリコット

説明

ヨーロッパ原産のスミレ科の園芸植物で、野生のスミレを品種改良して作られました。アプリコット色の品種は特に人気が高く、「アプリコットメルバ」などの優良品種があります。11月から6月という長期間開花し、人の顔のように見える花姿が特徴的です。アプリコット色の花は咲き進むと色が変化し、頬を染めたような可愛らしい色合いになります。寒さに非常に強く、雪に埋まっても耐え、春には再び花を咲かせます。温かみのある色彩は他の花色との組み合わせも良く、春の花壇を明るく彩ります。

豆知識

  • 「アプリコットメルバ」は咲き進むと恥ずかしそうに頬を染めたような色に変化する
  • 花の模様が人の顔に見えることから「人面草」とも呼ばれる
  • ナポレオンの紋章にスミレが使われ、「コルシカのスミレ」と呼ばれた
  • 19世紀イギリスで「パンジー狂熱」という園芸ブームが起きた

利用方法

観賞用
  • 花壇での植栽
  • コンテナガーデニング
  • 寄せ植えのアクセント
薬用
  • ヨーロッパの民間療法で咳止めに使用
  • 抗炎症作用が研究されている
  • ビタミンA、Cが豊富

注意: 大量摂取は避け、アレルギーに注意

食用
その他
  • 天然染料
  • 押し花の材料
  • 化粧品原料

毒性

症状: 一般的に安全だが、大量摂取は避ける

ウメ (梅)

学名: Prunus mume
科名: バラ科

花言葉

  • 不屈の精神
  • 高潔
  • 忍耐

特徴

花色:

説明

中国原産のバラ科の落葉高木で、約1500年前に日本に渡来しました。1月下旬から3月にかけて、まだ寒さが厳しい中で芳香のある5弁の花を咲かせます。花色は白、ピンク、紅色など多彩で、一重咲きから八重咲きまで様々な品種があります。「松竹梅」として縁起の良い植物の一つとされ、日本文化に深く根ざしています。万葉集や古今和歌集にも多数詠まれ、春の到来を告げる花として愛され続けています。果実は梅干しなどに加工され、日本の食文化にも欠かせない存在です。

豆知識

  • 万葉集では桜(43首)を上回る119首が梅を詠んでいる
  • 菅原道真公の「東風吹かば匂いおこせよ梅の花」は有名な歌
  • 梅干しは戦国時代から武士の携帯食として重宝された
  • 中国では「梅雨」の語源となったほど文化に深く根ざしている

利用方法

観賞用
  • 庭木として植栽
  • 盆栽として栽培
  • 切り花として利用
薬用
  • 梅肉エキス:整腸作用、疲労回復
  • 青梅:薬用酒として利用
  • 花:解熱、鎮咳作用

注意: 青梅の生食は避ける(アミグダリン含有)

食用
  • 果実(完熟前に収穫)
  • 花(少量)
その他
  • 木材:家具材、器具材
  • 染料:花や樹皮から染料を採取
  • 香料:花の香りを香水に利用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 青梅の種(アミグダリン含有), 未熟な果実

症状: 青梅の生食により軽度の中毒症状(腹痛、下痢)の可能性

ワスレナグサ (勿忘草)

学名: Myosotis scorpioides
科名: ムラサキ科

花言葉

  • 私を忘れないで
  • 真実の友情
  • 誠の愛

特徴

花色:

説明

ヨーロッパ原産のムラサキ科の植物で、世界の温帯地域に約50種が分布します。3月から5月にかけて、直径6-9mmの小さな青い5弁花を無数に咲かせます。花の中央には黄色や白の目があり、非常に愛らしい姿をしています。中世ドイツの悲しい恋人たちの伝説から「私を忘れないで」という花言葉が生まれ、世界中で愛と友情の象徴として親しまれています。暑さに弱く、日本では花後に枯れるため一年草として扱われますが、こぼれ種で翌年も咲くことがあります。

豆知識

  • アラスカ州の州花で、金鉱夫たちが故郷を思い出すために植えた
  • ドイツ語名「Vergissmeinnicht」が英語「forget-me-not」の語源
  • 第一次世界大戦では戦死者を偲ぶ花として使われた
  • 花の小ささから「マウスイヤー(ねずみの耳)」とも呼ばれる

利用方法

観賞用
  • 春の花壇での植栽
  • ロックガーデンでの栽培
  • 切り花として利用
薬用
  • ヨーロッパの民間療法で咳止めに使用
  • 目の洗浄に利用
  • 抗炎症作用が研究されている

注意: 医療用途での使用は専門家に相談

食用
  • 若葉
その他
  • 押し花の材料
  • 天然染料
  • 香水の原料

毒性

症状: 一般的に安全だが、大量摂取は避ける

ヒヤシンス (風信子)

学名: Hyacinthus orientalis
科名: キジカクシ科

花言葉

  • 変わらぬ愛
  • 不変
  • スポーツ

特徴

花色:

説明

地中海東部からイラン、トルクメニスタン原産のキジカクシ科の球根植物です。3月から4月にかけて、甘い芳香のある青い花を茎の先端に穂状に密集して咲かせます。原種は青紫色のみでしたが、現在では園芸品種として様々な花色が開発されています。水耕栽培が可能で、室内でも手軽に楽しめるため人気があります。ギリシャ神話のヒュアキントスの伝説に由来し、スポーツと美青年の象徴とされています。青色の品種は特に「変わらぬ愛」という花言葉で親しまれ、安定性と永続性を表現しています。

豆知識

  • オランダは世界最大のヒヤシンス球根生産国
  • 球根の表皮の色で花色がおおよそ判別できる
  • 水耕栽培専用の「ヒヤシンスグラス」という容器がある
  • 19世紀ヨーロッパで「ヒヤシンス狂熱」という園芸ブームが起きた

利用方法

観賞用
  • 水耕栽培での観賞
  • 球根栽培での庭植え
  • 切り花として利用
薬用
  • 古代ギリシャでは傷の治療に使用
  • 現在は主に観賞用のみ
  • アロマテラピーで香りを利用

注意: 球根に毒性があるため取り扱い注意

食用

有毒のため食用不可

その他
  • 香水の原料
  • 球根産業の主要品目
  • 室内装飾植物

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 球根(アルカロイド含有), 全草

症状: 球根の摂取により吐き気、嘔吐、下痢、皮膚炎を引き起こす可能性