ビワ (枇杷)
花言葉
- 愛の記憶
- 治癒
- 温和
特徴
説明
中国南西部原産のバラ科の常緑高木で、日本では奈良時代から栽培されています。晩秋から冬にかけて甘い芳香のある白い5弁花を群生して咲かせ、初夏には楽器の琵琶に似た黄橙色の果実をつけます。葉は大きく濃緑色で裏面に産毛があり、古くから民間療法に利用されてきました。江戸時代末期に中国から大実品種が導入され、現在では長崎県や千葉県で主に栽培されています。
豆知識
- 楽器の琵琶に果実の形が似ていることから名付けられた
- 江戸時代末期に中国から導入された「茂木ビワ」が現在の主流品種の基礎となった
- 長崎県茂木町は日本有数のビワ産地として知られる
- 葉の煎じ薬は「ビワ茶」として現在でも親しまれている
利用方法
観賞用
- 庭木として植栽
- 公園樹として利用
- 盆栽として栽培
薬用
- 葉の煎じ薬:咳止め、去痰作用
- 葉の外用:あせも、湿疹の治療
- 種子:アミグダリン含有、鎮咳作用
注意: 種子にはアミグダリンが含まれるため大量摂取は避ける
食用
- 果実
- 若葉(茶として利用)
その他
- 木材:器具材、細工物
- 葉:化粧品原料
毒性
毒性レベル: 弱い
有毒部位: 種子(アミグダリン含有)
症状: 種子の大量摂取により軽度の消化器症状が起こる可能性