シクラメン (篝火花)

学名: Cyclamen persicum
科名: サクラソウ科

花言葉

  • はずかしがり
  • 憧れ
  • 内気

特徴

花色: ピンク

説明

地中海原産で、日本には明治中期に渡来した球根植物。ヨーロッパでは、根をブタが掘って食べることから「ブタのパン」と呼ばれることもある。花は雨から花粉を守るため、うつむき加減に咲く特徴的な形をしており、この姿が恥ずかしそうにうつむいているように見えることから「はずかしがり」という花言葉が生まれた。

豆知識

  • 別名「カガリビバナ(篝火花)」「ブタノマンジュウ(豚の饅頭)」とも呼ばれる
  • 花弁は一重または八重で、色は白や赤・黄・桃色と多様性に富んでいる
  • ヨーロッパでは根をブタが掘って食べることから「豚のパン」と呼ばれる
  • 冬から春にかけて長期間花を楽しめる

利用方法

観賞用
  • 鉢植え
  • 室内装飾
  • 冬の贈り物
薬用
  • 古代には薬用として使用されたが、現在は毒性のため使用されない

注意: サポニン配糖体シクラミンなどの有毒物質を含むため、現在は食用・薬用には使用されない

食用

食用には適さない(有毒)

その他
  • 香料(一部の品種)

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 特に球根

症状: サポニン配糖体シクラミンなどの有毒物質により、摂取すると消化器系の不調を起こす可能性がある

カスミソウ (霞草)

学名: Gypsophila paniculata
科名: ナデシコ科

花言葉

  • 夢見心地
  • 無垢の愛
  • 清らかな心

特徴

花色:

説明

地中海沿岸からアジアにかけて分布するナデシコ科の植物。白い小さな花がふんわりと咲く様子がかすみがかかったように見えることからこの名前がついた。花束やアレンジメントで脇役として用いられる花のトップだが、存在感があり印象に残る。学名のGypsophilaは石膏を好むことから名付けられた。

豆知識

  • 英名「Baby's breath(赤ちゃんの吐息)」は無数の小さな花が作り出す繊細な様子から名付けられた
  • ドライフラワーにしても美しさが保たれるため、長期間楽しめる
  • 最大1mほどの高さに成長し、満開時には霞がたなびいているように見える
  • 開花時期は5~8月にかけて

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • 花束
  • ドライフラワー
薬用

注意: 特に薬用利用は知られていない

食用

食用には適さない

その他
  • ドライフラワー
  • プリザーブドフラワー
  • クラフト材料

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

セツブンソウ (節分草)

学名: Eranthis pinnatifida
科名: キンポウゲ科

花言葉

  • 清涼
  • 光輝
  • 気品

特徴

花色:

説明

日本固有種で、草丈10cmほどのキンポウゲ科の球根植物。節分の時期に咲くことからこの名前がついた。足元付近で咲く白い花はとても可憐で、微笑みかけてくれているような愛らしさがある。黄色い蜜槽がまるで黄色い冠のように見えることから「光輝」の花言葉が生まれた。準絶滅危惧種に指定されている希少植物。

豆知識

  • 準絶滅危惧(NT)に指定されている希少植物
  • 乱獲や自生地の環境破壊によって個体数が減少している
  • 開花時期は1月~3月で、雪の中でも花を咲かせることがある
  • 黄色い蜜槽は花弁ではなく、実際の花弁は白い部分

利用方法

観賞用
  • 山野草園芸
  • ロックガーデン
  • 自然庭園
薬用

注意: キンポウゲ科の植物のため、毒性成分を含む可能性があり、薬用利用は避けるべき

食用

食用には適さない

その他
  • 生態系保護の象徴
  • 環境教育の教材

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草

症状: キンポウゲ科特有の毒性成分を含む可能性があり、摂取すると消化器系の不調を起こす恐れがある

ツバキ (椿)

学名: Camellia japonica
科名: ツバキ科

花言葉

  • 控えめな素晴らしさ
  • 謙虚な美徳
  • 完全な愛

特徴

花色:

説明

日本原産の常緑高木。冬から春に光沢のあるかたい葉にぽってりとした赤や白の花を咲かせる。ヨーロッパでは19世紀に一大ブームが起こり、文豪デュマの小説「椿姫」はとても有名。日本では古くから常緑の植物を神聖視する文化があり、椿も邪を払う木として家の境に植えられてきた。

豆知識

  • 日本国内だけで2000種を超える品種がある
  • 別名として藪椿、耐冬花、カメリアなどがある
  • 花色は赤、白、ピンク、赤と白のバイカラー、紫、紫黒など豊富
  • 19世紀のヨーロッパで「カメリア・ブーム」が起こった

利用方法

観賞用
  • 庭木
  • 盆栽
  • 切り花
薬用
  • 椿油は髪や肌のケアに使用される

注意: 花や葉の薬用利用は一般的ではない

食用
  • 花弁
その他
  • 椿油(化粧品・髪油)
  • 木材(工芸品)

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない。花弁は食用としても利用される

タネツケバナ (種漬花)

学名: Cardamine occulta
科名: アブラナ科

花言葉

  • 勝利
  • 情熱
  • 不屈の心

特徴

花色:

説明

東アジア原産のアブラナ科の一年草。水田などの水辺に群生する雑草として知られる。和名の由来は、イネの種籾を水につけて苗代作りの準備をするころに白い花を咲かせることから。小さな白い花は4弁で、長さ2.5~4mm程度。DNA解析により従来の学名から変更された経緯がある。

豆知識

  • 2n=64の8倍体という特殊な染色体数を持つ
  • 従来の学名Cardamine flexuosaからDNA解析によりCardamine occultaに変更された
  • イネの種籾を水につける時期と開花時期が重なることから名付けられた
  • 水田雑草として農家には嫌われることが多い

利用方法

観賞用
  • 野草園
  • ビオトープ
  • 自然庭園
薬用
  • 民間療法では若い葉を食用として利用することがあった

注意: 現在は薬用利用は一般的ではない

食用
  • 若い葉
その他
  • 環境指標植物
  • 生態系の一部

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない。むしろ食用として利用される