シラー (紫蘭)

学名: Scilla peruviana
科名: キジカクシ科

花言葉

  • 冷静
  • 変わらない愛
  • 辛抱強い

特徴

花色:

説明

原産地は地中海沿岸で、日本にはかなり古くから輸入された球根植物。青や紫の星形の花が集まって咲き、葉と茎がヒアシンスに似ているため「ワイルドヒヤシンス」とも呼ばれる。耐寒性があり丈夫で、水はけの良い場所なら数年間は植えっぱなしで管理できる。分球して年々花数が増える。

豆知識

  • 100種類以上の品種が存在し、種類ごとに開花時期や形状が異なる
  • シラー・ペルビアナは星型の小花をたくさんつけた花序がよく目立つ
  • シラー・シベリカは草丈10〜20cm程度と小型で濃いブルーの花を咲かせる
  • 植えっぱなしでも毎年花を咲かせる強健な性質を持つ

利用方法

観賞用
  • 春の花壇や鉢植え
  • 庭植え(ロックガーデン)
  • 切り花
薬用
  • 民間療法では球根を薬用に使用することがあったが、現在は一般的ではない

注意: 球根には有毒成分が含まれているため、自己判断での使用は避ける

食用

食用には適さない

その他
  • グランドカバー植物として利用

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 球根, 全草

症状: 球根を誤食すると消化器系の不調を起こす可能性がある

ムスカリ

学名: Muscari armeniacum
科名: キジカクシ科

花言葉

  • 黙っていても通じる私の心
  • 通じ合う心
  • 寛大な愛

特徴

花色:

説明

地中海沿岸原産の球根植物。早春にフラスコ形の花を房いっぱいにつける様子がブドウに似ていることから、グレープヒヤシンスという英名がある。花色は鮮やかな青紫色が基本だが、近年は白色やコバルト色なども見られる。メロンのような甘い香りを放ち、一度植えると生命力が強く、あちらこちらに芽を出し増えていく。

豆知識

  • 最も普及しているのは花弁が青紫色で縁が白いムスカリ・アルメニアカム
  • メロンのような甘い香りを放つため「ムスク」の名前がついた
  • 開花期は3月初旬から4月末頃
  • 一度植えると、あちらこちらに芽を出し増えていく生命力の強い球根植物

利用方法

観賞用
  • 春の花壇
  • 鉢植え
  • グランドカバー
薬用

注意: 特に薬用利用は知られていない

食用

食用には適さない

その他
  • 香料として利用されることがある

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

フリージア (菖蒲水仙)

学名: Freesia refracta
科名: アヤメ科

花言葉

  • あどけなさ
  • 親愛の情
  • 友情

特徴

花色:

説明

南アフリカ原産の半耐寒性球根植物。白いフリージアは特に香りが強く、キンモクセイに似た甘い香りを持つ。純真無垢な白い色から「あどけなさ」という花言葉が生まれた。日本では別名として菖蒲水仙、浅黄水仙、香雪蘭などと呼ばれる。開花時期は3月から4月で、春の花として親しまれている。

豆知識

  • 白と黄色のフリージアは香りが特に強い傾向がある
  • 19世紀にヨーロッパの植物学者フリーゼの名前から命名された
  • 切り花として世界中で人気が高く、結婚式の定番花の一つ
  • 南アフリカでは野生のフリージアが春の風物詩として親しまれている

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • 花束
  • 鉢植え
薬用

注意: 薬用利用は一般的ではない

食用

食用には適さない

その他
  • 香料
  • アロマテラピー

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

スノードロップ (待雪草)

学名: Galanthus elwesii
科名: ヒガンバナ科

花言葉

  • 希望
  • 慰め
  • 逆境の中の希望

特徴

花色:

説明

東ヨーロッパから西アジア原産の小さな球根植物。うつむき気味に咲く白い花は、まさに雪がしずくとなったような愛らしい姿を見せる。学名のGalanthusは、ギリシャ語の「ミルク」と「花」の合成語で、雪のような乳白色の花を意味する。開花期は2月から3月頃で、まだ雪が残る季節に咲くことから希望と慰めの象徴とされる。

豆知識

  • 日本で流通しているのは乾燥に強いジャイアント・スノードロップが中心
  • ヨーロッパではコモン・スノードロップが主流
  • 一部の希少品種は園芸愛好家の間で高値で取引される
  • イギリスでは「スノードロッピング」という球根探しの趣味がある

利用方法

観賞用
  • 早春の庭植え
  • ロックガーデン
  • 鉢植え
薬用

注意: 球根にはアルカロイド系の毒性があるため、薬用利用は避けるべき

食用

食用には適さない

その他
  • グランドカバー
  • 野生化させる自然庭園

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 球根, 全草

症状: 誤って口にしてしまうと、めまい・嘔吐・下痢などの症状が出ることがある

ボケ (木瓜)

学名: Chaenomeles speciosa
科名: バラ科

花言葉

  • 先駆者
  • 指導者
  • 平凡

特徴

花色:

説明

中国原産の落葉低木で、日本へは平安時代に渡来した。春に紅、白、紅白が混じった美しい花を咲かせる。属名のChaenomelesは「大きく裂けた」と「リンゴ」を意味するギリシャ語で、果実が割れる様子を表している。種名のspeciosaは「美しい」「華やか」という意味。200を超える品種が栽培され、観賞用のほか、香りのよい果実を果実酒やジャムに利用する。

豆知識

  • 200を超える品種が栽培されており、紅花をヒボケ、白花をシロボケ、紅白が混じったものをサラサボケと呼ぶ
  • 織田信長の家紋として使われたことで有名
  • 果実は生では酸味が強いが、加工すると独特の香りと味わいが楽しめる
  • 盆栽としても人気が高く、樹形の美しさで評価される

利用方法

観賞用
  • 庭木
  • 生け垣
  • 盆栽
薬用
  • 成熟果実を乾燥させた生薬「モッカ(木瓜)」として水腫、関節痛、脚気、胃痙攣などに利用

注意: 薬用利用は専門家の指導の下で行うべき

食用
  • 果実
その他
  • 香料
  • 観賞用盆栽

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない。むしろ薬用や食用として利用される