01月31日

出来事 - 政治・行政

314年

シルウェステル1世がローマ教皇に即位。

ローマ教皇シルウェステル1世が即位した日。
シルウェステル1世は314年にローマ教皇位に就いた。 彼の在位中、教会組織の整備が進められ、教皇庁の権威が強化されたとされる。 当時はコンスタンティヌス1世によるキリスト教公認後の時代であり、初期キリスト教会の発展に大きく寄与した。 文書資料は限定的だが、中世以降の教会制度の基礎を築いた重要な指導者として位置付けられている。 後世の教会史研究においても象徴的な存在となっている。
314年 シルウェステル1世 ローマ教皇
1876年

アメリカ合衆国政府が全てのインディアンにインディアン居留地への移住を命じる。

アメリカ政府が全インディアンの居留地移住を命じた日。
1876年1月31日、アメリカ合衆国政府は先住民政策の一環として、全てのインディアンを政府管理の居留地へ移住させる大統領令を発した。 これにより先住民の伝統的生活圏は制限され、狩猟や農耕などの自給自足が困難となった。 政策は土地収奪と文化抑圧を正当化する手段とされ、多くの部族が飢餓や疫病に苦しんだ。 強制移住は「涙の道」として知られ、先住民コミュニティに深刻な影響を残した。 後のインディアン権利運動へとつながる重要な問題の発端となった。
1876年 アメリカ合衆国 インディアン インディアン居留地
1920年

全国普選連合会結成。普選運動が高まる。

全国普選連合会結成により、普通選挙運動が全国的に高まった。
1920年1月31日、普通選挙実現を目指す全国普選連合会が発足した。 この組織には政党を超えて地方自治体や市民団体が参加し、選挙権拡大の必要性を訴えた。 結成後、全国で署名運動や請願活動が盛んになり、政党間の協調も見られた。 普通選挙法成立への弾みとなり、後の普通選挙法改正（1925年）へ繋がった。 大衆の政治参加意識が飛躍的に高まった画期的な出来事である。
1920年 普選運動
1928年

スターリンと対立していたレフ・トロツキーが中央アジアのアルマ・アタへ追放。翌年2月には国外追放。

トロツキーがスターリンとの権力闘争に敗れ、中央アジアのアルマ・アタへ追放された。
1928年1月31日、スターリン率いるソビエト共産党政権はトロツキーを中央アジアのアルマ・アタ（現アルマティ）へ追放した。 トロツキーは第一次世界大戦後のロシア革命に大きく貢献した指導者だったが、スターリンとの対立が深刻化していた。 この追放はソ連内部の権力闘争におけるスターリンの優位を決定づけ、トロツキーの政治的影響力を著しく削いだ。 翌1929年2月には国外追放が行われ、トロツキーは最終的にメキシコに亡命した。 この出来事はスターリン体制の苛烈な粛清政策の始まりを象徴するものとなった。
1928年 スターリン レフ・トロツキー アルマ・アタ
1947年

GHQ最高司令官ダグラス・マッカーサーが翌日に予定されていた二・一ゼネストの中止を命令。全官公庁共闘の伊井弥四郎委員長が命令に基づきスト中止をラジオで発表。

マッカーサーが二・一ゼネスト中止を命令し、伊井弥四郎がラジオ放送で宣言した。
1947年1月31日、GHQ最高司令官ダグラス・マッカーサーは翌2月1日に予定されていた二・一ゼネストの中止を命令した。 このストライキは戦後日本における労働者の政治活動の象徴的行動とされていた。 命令を受け、全官公庁共闘組織の伊井弥四郎委員長はラジオで中止を公式に発表した。 結果的に大規模な労働運動は一旦停止し、労働組合運動とGHQとの緊張関係が浮き彫りとなった。 この介入は日本における戦後民主主義の在り方を巡る議論を呼んだ。
1947年 GHQ ダグラス・マッカーサー 二・一ゼネスト 伊井弥四郎
1950年

ハリー・S・トルーマン米大統領が水素爆弾の開発計画を発表。

アメリカ大統領トルーマンが水素爆弾の開発を正式に発表した出来事です。
1950年1月31日、ハリー・S・トルーマン米大統領はホワイトハウスで水素爆弾開発計画を正式に発表しました。 冷戦期における核抑止力強化の一環として、従来の原子爆弾を超える破壊力を持つ新兵器の研究が国家戦略の中心に据えられました。 トルーマン政権はソ連の核実験を受け、アメリカの軍事的優位を確保するため本開発を推進。 この声明は米ソ間の核軍拡競争を一層激化させた分岐点となりました。 1952年の初期実験成功以降、水素爆弾は核兵器の技術的到達点として国際社会に大きな衝撃を与えました。
1950年 ハリー・S・トルーマン 水素爆弾
1951年

ジェトゥリオ・ドルネレス・ヴァルガスがブラジルの大統領に就任。

元大統領ヴァルガスがブラジル大統領に再任された政治的転機です。
1951年1月31日、ジェトゥリオ・ドルネレス・ヴァルガスがブラジル大統領に就任しました。 1930年代から1945年まで長期政権を担った後、民主的選挙を経て再び政権を掌握。 ヴァルガスは労働者改革や工業化推進を進め、ブラジル近代化の原動力となりました。 彼の政策は「ポプュリズム」と称され、大衆迎合的とも評価されます。 ヴァルガス復帰はブラジルの政治構造と社会経済に大きな影響を与えました。
1951年 ジェトゥリオ・ドルネレス・ヴァルガス ブラジルの大統領
1957年

前年末に首相に就任した石橋湛山が脳梗塞で倒れ、岸信介が臨時首相代理となる。

石橋湛山首相が脳梗塞で倒れ、岸信介が臨時首相代理に就任しました。
1957年1月31日、就任から間もない石橋湛山首相が脳梗塞で倒れました。 これを受けて岸信介が臨時首相代理を務めることとなり、政局に大きな揺れが生じました。 石橋は穏健保守の立場で知られ、政権基盤は脆弱でした。 岸信介はその後、影響力を強め、1960年には正式に首相に就任。 この出来事は戦後日本の政権交代過程における一幕として重要視されます。
1957年 首相 石橋湛山 岸信介
1968年

ナウル共和国がオーストラリアから独立。

ナウル共和国がオーストラリアから独立し新国家が誕生しました。
1968年1月31日、ナウル共和国は国連信託統治領から独立し、世界最小の共和国として国際社会に認められました。 ナウルはリン鉱石で繁栄した小国であり、その経済基盤は鉱業収入に大きく依存していました。 独立はオーストラリアやニュージーランドなど信託管理国の協力のもとに実現。 独立後、ナウルは国際連合に加盟し、主権国家として外交関係を構築しました。 小規模ながら独自の文化を持つナウルは、国家建設の課題と向き合いながら歩みを始めました。
1968年 ナウル共和国 オーストラリア
1989年

大行天皇の追号が昭和天皇に決定し、皇居で奉告の儀を行う。

大行天皇の追号が「昭和天皇」に決定し、皇居で奉告の儀が行われました。
1989年1月31日、崩御した大行天皇（昭和天皇）の追号が正式に「昭和天皇」と決定された。 同日に皇居内で奉告の儀が執り行われ、内外の関係者に新たな追号が報告された。 「追号」とは、崩御した天皇に対して死後に付けられる尊称である。 この決定は即位後初の重要な儀式の一つとして位置づけられた。 国民にとっては昭和時代の象徴的な出来事として記憶されている。 以後、昭和という元号で一世紀近くを代表する呼称となった。
1989年 大行天皇 昭和天皇 奉告の儀
1989年

島田事件（1954年）で死刑が確定したが、その後再審開始が決定していた被告人に静岡地裁刑事第1部（尾崎俊信裁判長）が再審無罪の判決を言い渡した。被告人は同日、逮捕から34年ぶりに釈放された。

1954年の島田事件で死刑確定後、34年ぶりに再審で無罪判決が言い渡され、被告が釈放されました。
島田事件は1954年に発生した強盗殺人事件で、被告人に死刑判決が言い渡された。 長年にわたり再審請求が続けられ、証拠の再検証が行われた。 1989年1月31日、静岡地裁刑事第1部の尾崎俊信裁判長が再審無罪を言い渡した。 判決により、被告人は逮捕から約34年を経てようやく釈放された。 この判決は日本の再審制度への注目を集め、制度改革の議論を促した。 再審無罪例として司法の誤判問題を象徴する事件となった。
島田事件 1954年 静岡地裁 再審
2020年

イギリスが午後11時（GMT）に欧州連合（EU）から離脱。

イギリスが2020年1月31日23時（GMT）に正式に欧州連合から離脱した。
2020年1月31日23時（GMT）にイギリスが正式に欧州連合（EU）から離脱した。 2016年の国民投票から約3年半にわたる交渉と準備期間を経て、英国のEU離脱が実現した。 これにより、英国内では移行期間が始まり、通商交渉や国境問題などが焦点となった。 欧州経済や国際関係に与える影響は大きく、加盟国や企業の間で動向が注目された。 Brexitは現代政治史における重要な節目と位置付けられている。
2020年 イギリス GMT 欧州連合 離脱