01月31日の出来事 | calendar.web-standard.org

314年

シルウェステル1世がローマ教皇に即位。

ローマ教皇シルウェステル1世が即位した日。

シルウェステル1世は314年にローマ教皇位に就いた。彼の在位中、教会組織の整備が進められ、教皇庁の権威が強化されたとされる。当時はコンスタンティヌス1世によるキリスト教公認後の時代であり、初期キリスト教会の発展に大きく寄与した。文書資料は限定的だが、中世以降の教会制度の基礎を築いた重要な指導者として位置付けられている。後世の教会史研究においても象徴的な存在となっている。

314年シルウェステル1世ローマ教皇

元禄15年12月15日

赤穂事件で赤穂浪士が吉良義央を討ち取る。

忠臣蔵で知られる赤穂浪士が吉良義央を討ち取った日。

元禄15年12月15日（グレゴリオ暦1703年1月31日）、赤穂藩の家臣47人の浪士たちが吉良義央の屋敷に討ち入り、主君の仇を遂げた。この事件は「忠臣蔵」として後世に語り継がれ、歌舞伎や浄瑠璃などの演目の題材となった。浪士たちは討ち入り後に切腹を命じられ、武士の忠義を示す象徴的な物語として広く知られている。江戸幕府の裁定には儒学的規範が影響し、当時の社会に大きな議論を呼んだ。日本の歴史文化に深く刻まれた一幕として今日まで語り継がれている。

1703年元禄 12月15日赤穂事件赤穂浪士吉良義央

1862年

アルヴァン・グラハム・クラークがシリウスの伴星シリウスBを発見。2番目に観測された白色矮星。

天文学者アルヴァン・グラハム・クラークがシリウスBを発見した日。

アメリカの天文学者アルヴァン・グラハム・クラークは1862年1月31日に、シリウスAの強大な光を遮りながら観測することでシリウスBを確認した。この伴星は史上2番目に観測された白色矮星であり、恒星進化理論の重要な実証例となった。発見は望遠鏡技術の進歩と観測手法の工夫によるもので、後の惑星系物理学や恒星物理学の発展に寄与した。シリウスBの質量や軌道測定は重力理論の検証にも用いられた。現在も最も明るい恒星シリウス系の研究対象として多くの観測が続けられている。

1862年アルヴァン・グラハム・クラークシリウス白色矮星

1876年

アメリカ合衆国政府が全てのインディアンにインディアン居留地への移住を命じる。

アメリカ政府が全インディアンの居留地移住を命じた日。

1876年1月31日、アメリカ合衆国政府は先住民政策の一環として、全てのインディアンを政府管理の居留地へ移住させる大統領令を発した。これにより先住民の伝統的生活圏は制限され、狩猟や農耕などの自給自足が困難となった。政策は土地収奪と文化抑圧を正当化する手段とされ、多くの部族が飢餓や疫病に苦しんだ。強制移住は「涙の道」として知られ、先住民コミュニティに深刻な影響を残した。後のインディアン権利運動へとつながる重要な問題の発端となった。

1876年アメリカ合衆国インディアンインディアン居留地

1879年

枕探し泥棒を見つかり相手を殺害した高橋お伝が、斬首刑に処される。

高橋お伝が斬首刑に処された日。

1879年1月31日、高橋お伝（本名・岡田お伝）は、自宅に侵入した枕泥棒を殺害したとして死罪を宣告され、斬首刑に処された。当初は正当防衛を主張したものの認められず、極刑となった。この処刑は明治時代初期における女性への死刑執行例として異例視され、社会に大きな衝撃を与えた。事件は女性の自衛権や司法判断の在り方を巡る議論を呼び、当時のメディアでも大きく報道された。近年では女性の権利史を考察する上での歴史的事例として研究が進められている。

1879年高橋お伝斬首刑

1882年

前年設立の日本初の生命保険会社・明治生命が、1月20日に心臓病で急死した警部長の遺族に保険金1000円を支払う（日本初の生命保険金支払い）。

日本初の生命保険会社が初の保険金を支払った日。

1882年1月31日、日本で初めて設立された生命保険会社・明治生命保険株式会社が、心臓病で急死した警部長の遺族に保険金1,000円を支払った。日本における生命保険制度の実運用開始を示す重要な出来事で、市民生活や金融市場に新たな安心感をもたらした。当時1,000円は大金に相当し、保険制度の有用性を世間に広く印象付けた。これを契機に他の保険会社も次々と設立され、近代的なリスク管理と貯蓄手段として定着していった。今日の日本の保険業発展の礎となった出来事として評価される。

1882年日本初生命保険会社明治生命 1月20日日本初生命保険

1893年

北村透谷・島崎藤村らが文芸雑誌『文学界』を創刊。

北村透谷・島崎藤村らが『文学界』を創刊した日。

1893年1月31日、文学者の北村透谷と島崎藤村らによって文芸雑誌『文学界』が創刊された。新進作家の作品発表や文学批評を通じて、明治文学の革新を目指した重要なプラットフォームとなった。同誌は写生文芸や自然主義の潮流を取り入れ、後の文壇に大きな影響を与えた。与謝野晶子や芥川龍之介ら次代の作家にも執筆の場を提供し、新たな文学運動の発展を支えた。創刊号には詩歌や小説、評論など多彩な作品が掲載され、日本近代文学史における金字塔とされる。

1893年北村透谷島崎藤村文学界

1906年

エクアドル・コロンビア沖でマグニチュード8.8の大地震。津波で死者多数（エクアドル・コロンビア地震）。

エクアドル・コロンビア沖で大規模地震と津波が発生した日。

1906年1月31日、エクアドルとコロンビア沖を震源とするマグニチュード8.8の巨大地震が発生した。津波が太平洋岸の沿岸都市を襲い、多数の住民が犠牲となった。観測史上でも特に規模の大きい地震の一つとされ、当時の建築技術では被害を防ぐことができなかった。震災後の復興活動は国際的な支援を受けながら進められ、地震学研究の貴重なデータを提供した。この経験を契機に地域の防災対策や津波警報システムの整備が促進された。

1906年エクアドルコロンビアマグニチュード大地震津波エクアドル・コロンビア地震

1912年

中央線・中野昌平橋に女学生の身辺保護のための婦人専用電車が登場。日本初の女性専用車両。

日本初の女性専用車両が中央線に登場した日。

1912年1月31日、東京の中央線・中野駅と昌平橋駅間で、女子学生の安全確保を目的とした女性専用電車が運行を開始した。当時は混雑した通勤電車内での痴漢被害が社会問題となっており、女性専用車両はその対策として導入された。この試みは後に定期化され、女性の通勤環境改善措置として全国に広がった。戦前から続く制度として大正・昭和期の都市交通史にも重要な位置を占める。今日の通勤ラッシュ対策や女性支援策の先駆けとされる出来事である。

1912年中央線中野昌平橋女性専用車両

1917年

第一次世界大戦: ドイツがUボートによる無制限潜水艦作戦を開始すると発表。

ドイツが無制限潜水艦作戦を開始すると発表した日。

1917年1月31日、第一次世界大戦中のドイツ帝国政府は、敵国商船を無差別に攻撃する無制限潜水艦作戦（Uボート作戦）の実施を宣言した。この作戦は海上封鎖を強化し、連合国の補給線を断つことを目的としていた。アメリカ合衆国をはじめ中立国の船舶まで攻撃対象となり、米国の参戦決定に大きく影響を与えた。戦争遂行上の戦略手段として評価される一方で、非戦闘員の犠牲を招いた倫理的問題も指摘された。潜水艦戦の常態化は大西洋の戦局を一変させ、海戦史に新たな転換点をもたらした。

1917年第一次世界大戦ドイツ Uボート無制限潜水艦作戦

1918年

スコットランド沖で演習に向かうイギリス海軍艦艇の間で連続した衝突事故。2隻の潜水艦が沈没（メイ島の戦い）。

夜間演習中に発生したメイ島の戦いで、2隻の潜水艦が沈没した。

1918年1月31日、イギリス海軍はスコットランド沖で大規模な夜間演習を行っていた。演習中、艦艇同士の識別ミスや通信の混乱により連続した衝突事故が発生した。事故により2隻のM級潜水艦が大破・沈没し、多くの乗員が命を落とした。当時は「メイ島の戦い」と呼称されたが、実際には戦闘ではなく訓練中の事故であった。この事故は英海軍の夜間演習運用や通信体制の見直しを促す契機となった。

1918年スコットランドイギリス海軍メイ島の戦い

1920年

全国普選連合会結成。普選運動が高まる。

全国普選連合会結成により、普通選挙運動が全国的に高まった。

1920年1月31日、普通選挙実現を目指す全国普選連合会が発足した。この組織には政党を超えて地方自治体や市民団体が参加し、選挙権拡大の必要性を訴えた。結成後、全国で署名運動や請願活動が盛んになり、政党間の協調も見られた。普通選挙法成立への弾みとなり、後の普通選挙法改正（1925年）へ繋がった。大衆の政治参加意識が飛躍的に高まった画期的な出来事である。

1920年普選運動