01月26日の命日 - 科学者・研究者

1823年

エドワード・ジェンナー

(1749 - 1823)

医師

天然痘ワクチンの開発で知られるイギリスの医師です。

エドワード・ジェンナー（1749-1823）は、イギリスの医師で天然痘ワクチンの開発者として知られます。 1796年に牛痘接種による免疫獲得を実証し、予防接種（ワクチン）の基礎を築きました。彼の研究は世界的に広がり、多くの命を救ったと評価されています。その功績はワクチン開発の原点となり、世界保健機関による天然痘撲滅に大きく貢献しました。現代の感染症対策においてもその精神は受け継がれています。

1823年エドワード・ジェンナー医師 1749年

万延元年12月16日

大蔵永常

(1768 - 1861)

農学者

江戸時代後期の農学者で、農業技術の普及に尽力した人物です。

大蔵永常（1768-1861）は、江戸時代後期の農学者として知られ、『農業全書』を編纂しました。改良稲作や新田開発の研究を行い、農民の生産性向上に大きく寄与しました。実践的な農業指導や種子の選別法を広め、地域農業の発展を支えました。生涯を通じて農業革新に情熱を注ぎ、日本の近代農学の基礎を築きました。享年は94歳で、その業績は現在も評価されています。

1861年万延 12月16日大蔵永常農学者 1768年

1878年

エルンスト・ヴェーバー

(1795 - 1878)

医学者

ドイツの生理学者・医学者でウェーバーの法則を提唱した人物です。

エルンスト・ヘンリヒ・ヴェーバー（1795-1878）は、ドイツの医師で生理学と心理学の先駆者です。知覚差異に関する実験を重ね、刺激の最小差覚閾を示す「ウェーバーの法則」を発見しました。実験装置や計測法の開発にも尽力し、科学的手法による研究の礎を築きました。その業績は現代の実験心理学や神経科学に大きな影響を与えました。また教育者として多くの後進を育てたことでも知られています。

1878年エルンスト・ヴェーバー医学者 1795年

1891年

ニコラウス・オットー

(1832 - 1891)

発明家

4ストローク内燃機関の原型を開発し、自動車産業の基礎を築いたドイツの発明家。

1832年にドイツのナッサウで生まれ、蒸気機関に触発されてガスエンジンの研究を開始した。 1876年にオットーサイクルと呼ばれる4ストロークエンジンを完成させ、特許を取得した。このエンジンは燃焼の効率化を実現し、後の自動車や発電機の動力源として広く用いられた。共同研究者のグスタフ・ビティヒとともに「オットー社」を設立し、工業規模での生産を開始した。彼の発明は産業革命後の交通革命を促進し、現代の内燃機関技術の礎となった。

1891年ニコラウス・オットー発明家 1832年

1895年

アーサー・ケイリー

(1821 - 1895)

数学者

群論や行列理論の基礎を築き、代数学の発展に大きく寄与した英国の数学者。

1821年にイングランドで生まれ、ケンブリッジ大学で数学を学んだ。特に行列や行列式の概念を体系化し、後の線型代数学の礎を築いた。代数学領域で多数の定理を発表し、『ケイリー・ハミルトンの定理』などに名を残す。王立協会フェローやサドレリアン講座教授として活躍し、多くの後進を指導した。 1907年に亡くなったが、その功績は現代数学においても重要な位置を占めている。

アーサー・ケイリー数学者 1821年

1918年

エヴァルト・ヘリング

(1834 - 1918)

生理学者

色覚の敵対過程理論を提唱し、視覚生理学の発展に寄与したドイツの生理学者。

1834年にドイツで生まれ、ハレ大学などで医学と生理学を学んだ。視覚や色覚の研究に取り組み、『敵対過程理論』として知られる色覚モデルを発表した。網膜の錐体細胞と視神経の相互作用に着目し、人間の色彩知覚の仕組みを解明した。他にも心理物理学や視覚錯覚の研究を行い、心理学分野にも影響を与えた。 1918年に逝去し、現在も色覚研究分野の礎を築いた功績が評価され続けている。

1918年エヴァルト・ヘリング生理学者 1834年

1942年

金杉英五郎

(1865 - 1942)

医学者

日本の医学者で、近代病理学の発展に寄与した。

1865年に生まれ、東京帝国大学医学部を卒業。ドイツに留学し病理学を学ぶ。帰国後は東京帝大の病理学教室を創設し、多数の研究成果を発表。細胞病理学や組織学の分野で先駆的な業績を挙げ、日本の医学教育に貢献。公衆衛生の向上にも尽力し、多くの医師を育てた。 1942年1月26日に逝去。

1942年金杉英五郎 1865年

1942年

フェリックス・ハウスドルフ

(1869 - 1942)

数学者

ドイツの数学者で、集合論や位相空間論の基礎を築いた。

1869年に生まれ、ケルン大学で数学を学ぶ。集合論、解析学、位相空間論の研究で先駆的業績を残した。 1914年に『Grundzüge der Mengenlehre』を発表し、学界に大きな影響を与えた。ハウスドルフ空間（T2空間）の概念を定式化。ナチス政権下の迫害を受け、研究活動が制限された。 1942年1月26日に自ら命を絶ち、その業績は後世に受け継がれた。

フェリックス・ハウスドルフ数学者 1869年

1943年

ニコライ・ヴァヴィロフ

(1887 - 1943)

植物学者、遺伝学者

植物学者遺伝学者

ソ連の植物学者・遺伝学者で、作物多様性の研究を先導した。

1887年に生まれ、サンクトペテルブルク大学で学ぶ。世界各地を巡り野生植物の種子を収集、遺伝資源の保存に尽力。植物の起源中心地仮説を提唱し、農作物の多様性研究に革新をもたらした。モスクワの遺伝研究所を設立し、多くの弟子を育成。スターリン時代の政治的迫害で逮捕され、獄中で亡くなった。 1943年1月26日に死去し、その業績は後に再評価された。

1943年ニコライ・ヴァヴィロフ植物学者遺伝学者 1887年

1946年

アドリアン・ヴァン・マーネン

(1884 - 1946)

天文学者

オランダ出身の天文学者で、銀河回転の観測研究を行った。

1884年にオランダで生まれ、ライデン大学で天文学を学ぶ。アメリカに渡りバークレー大学天文台に所属。らせん銀河の回転観測を発表し、銀河研究に一石を投じた。二重星の位置測定や固有運動の研究でも業績を残す。多くの学術論文や観測記録を発表し、後進の研究者に影響。 1946年1月26日に逝去した。

1946年アドリアン・ヴァン・マーネン天文学者 1884年

1947年

ジョン・スミス・フレット

(1869 - 1947)

地質学者

イギリスの地質学者で、火山岩や地殻変動の研究で知られる。

1869年に生まれ、ケンブリッジ大学で地質学を学ぶ。英国地質調査所で研究・調査に従事。スコットランドの火山岩研究や地殻変動の解析に貢献。 1919年にウォラストン・メダルを受賞し、評価を確立。 1920年代には地質調査所長を務め、地図作成と調査指導を主導。 1947年1月26日に逝去した。

1947年ジョン・スミス・フレット地質学者 1869年

1993年

黒田俊雄

(1926 - 1993)

歴史学者

日本の歴史学者。戦国時代から江戸時代の政治・社会史を専門としました。

1926年に生まれ、東京大学文学部で日本史を学ぶ。卒業後は同大学で教鞭を執り、戦国大名の政治や江戸幕府の統治体制を研究。多数の学術論文を発表し、一般向けの歴史書も執筆して歴史理解を広げた。日本中世史の発展に寄与し、後進の育成にも尽力。1993年1月26日に逝去。

1993年黒田俊雄歴史学者 1926年