01月25日の命日 - 科学者・研究者

1742年

エドモンド・ハレー

(1656 - 1742)

天文学者、地球物理学者、ハレー彗星の軌道を計算

天文学者地球物理学者ハレー彗星の軌道を計算

イギリスの天文学者・地球物理学者。ハレー彗星の軌道計算で知られる科学者。

エドモンド・ハレー（1656-1742）は、イングランド出身の天文学者・地球物理学者で、ハレー彗星の周期軌道を計算し、恒星カタログの更新や地磁気観測など幅広い研究を行った。1715年には史上初の彗星の帰還予測に成功し、科学の予測精度向上に貢献した。また、潮汐の理論研究や天測航法の改良にも取り組み、後の海洋科学や物理学の基礎を築いた。学術団体の設立にも関与し、王立協会の発展に寄与した。生涯を通じて観測と理論の両面で活躍し、近代天文学の礎を築いた。

1742年エドモンド・ハレーハレー彗星 1656年

文政3年12月22日

本多利明

(1743 - 1821)

経世家

江戸時代後期の経世家。経済・社会改革の提言で知られる思想家。

本多利明（1743-1821）は、江戸時代後期の経世家として知られる思想家で、藩政や幕政における財政再建や社会改革の提言を行った。特に殖産興業や税制見直しを唱え、藩財政の立て直しに実践的な知見を提供した。著書『経済録』などで経済原理や民生安定の重要性を説き、庶民生活の向上を目指した。藩主や幕府要人への上申書を通じて影響力を持ち、政策形成に寄与した。学問と実務を結びつけたその活動は後の経済思想史においても高く評価される。

1821年文政本多利明経世家 1743年

1931年

廣田精一

(1871 - 1931)

教育者、工学博士、私立電機学校、神戸高等工業学校設立者、オーム社設立者

教育者工学博士私立電機学校神戸高等工業学校設立者オーム社設立者

日本の教育者・工学博士。私立電機学校や神戸高等工業学校を設立。

1871年に生まれた廣田精一は、東京帝国大学工科大学を卒業後、工学博士号を取得。1897年に私立電機学校を設立し、日本の電気工学教育の先駆者となる。さらに1901年には神戸高等工業学校（現・神戸大学工学部）の創設に関与し、多くの技術者を輩出。1916年にオーム社を創業し、専門書の出版を通じて技術普及に努めた。教育者・実業家としての功績は、後の電機産業発展に大きく寄与した。

1931年廣田精一東京電機大学神戸高等工業学校神戸大学大学院工学研究科・工学部オーム社 1871年

1938年

エフゲニー・ポリワーノフ

(1891 - 1938)

言語学者

ロシアの言語学者。日本語研究で知られる。

1891年ロシアで生まれたエフゲニー・ポリワーノフは、言語学者として多言語の研究を行い、特に日本語との比較研究で知られる。1919年に日本語音韻論の理論を発表し、後の言語学界に影響を与えた。ソ連政府の言語統制政策に批判的であり、1938年の大粛清で弾圧を受け処刑された。広範な言語学的知見と批判的視点は、現代の社会言語学や比較言語学の発展に資した。

1938年エフゲニー・ポリワーノフ言語学者 1891年

1957年

志賀潔

(1871 - 1957)

赤痢菌を発見した細菌学者

赤痢菌を発見し、日本の細菌学研究を牽引した細菌学者。

1871年に生まれ、東京帝国大学で学んだ後、赤痢菌を分離・同定。赤痢防御策の研究に先鞭をつけ、衛生学と細菌学の発展に寄与。国内外の学術誌で成果を発表し、後進の育成にも力を注いだ。日本における感染症対策の基礎を築き、現在の公衆衛生に大きな影響を与えた。1957年に逝去した。

1957年志賀潔赤痢菌細菌学者 1871年

1960年

ベノー・グーテンベルグ

(1889 - 1960)

地震学者

地震学の先駆者で、地震波研究に多大な貢献をした科学者。

1889年にドイツで生まれ、地震波の解析と地震学理論の確立に取り組んだ。チャールズ・リヒターとともに地震規模の測定法を発展させ、リヒター・グーテンベルグの法則を提唱。カリフォルニア工科大学で研究を重ね、地震計の改良にも携わった。地震学を近代科学として確立し、多くの論文を発表した。1960年に逝去した。

1960年ベノー・グーテンベルグ 1889年

1980年

盛永俊太郎

(1895 - 1980)

農学者

農学の研究を通じて作物品種改良や土壌改良に貢献した農学者。

1895年、熊本県に生まれる。東京帝国大学農科大学卒業後、農学研究に従事。作物の耐病性向上や土壌改良技術の開発に取り組み、農業生産性の向上に貢献。多くの論文を発表し、後進の育成にも尽力。 1980年1月25日に逝去。

1980年盛永俊太郎農学者 1895年

1983年

安松京三

(1908 - 1983)

昆虫学者

日本の昆虫学者。甲虫類の分類研究で知られた学術研究者。

1908年、大阪府に生まれる。東京帝国大学理学部卒業後、昆虫学の研究に従事。特に甲虫類の分類学的研究で業績を挙げ、多数の論文を発表。博物館の学芸員として標本収集と展示にも貢献。 1983年1月25日に逝去。

1983年安松京三昆虫学者 1908年

1994年

スティーヴン・コール・クリーネ

(1909 - 1994)

数学者

論理学と計算理論の礎を築き、クレーネ閉包などで知られる米国の数学者。

スティーヴン・コール・クリーネ（1909-1994年）は、米国の数学者で、計算理論・数理論理学の分野で先駆的研究を行いました。自己参照理論や正規表現、クレーネ閉包などを提唱し、形式言語理論の基礎を築きました。イェール大学で学び、プリンストン高等研究所やイリノイ大学などで教鞭を執り、多くの優秀な研究者を育成しました。数理的手法をコンピュータサイエンスへ導入し、理論計算機科学の発展に大きく寄与しました。その業績は現在も形式言語理論やオートマトン理論の研究で引用され続けています。

1994年スティーヴン・コール・クリーネ数学者 1909年

1995年

アルバート・タッカー

(1905 - 1995)

数学者

ゲーム理論の先駆者で、タッカーの補題やプリズナーズ・ジレンマの研究で知られる数学者。

アルバート・タッカー（1905-1995年）は、カナダ生まれの米国数学者で、ゲーム理論と最適化理論の分野で卓越した業績を残しました。特にタッカーの補題や双対定理、囚人のジレンマの一般化などの研究が有名です。プリンストン高等研究所で強力な研究ネットワークを築き、多くの学生を指導しました。最適化理論や線形計画法の発展にも貢献し、応用数学の発展を支えました。彼の成果は経済学や工学、計算機科学など多くの分野で応用され続けています。

1995年アルバート・タッカー 1905年

2010年

田村明

(1926 - 2010)

都市計画家

日本の都市計画家。1926年生まれ。都市空間のデザインと再開発に関わり、実践的な提言を行った。

1926年に生まれ、都市計画の研究と実践を両立。大学で学んだ後、公務員として自治体の都市計画に携わる。戦後の都市再生や住宅地開発に関するプロジェクトを数多く手がけた。地域コミュニティを重視した計画手法を提唱し、住みやすい街づくりに貢献。後年は大学で後進の指導にも尽力し、多くの都市計画家を育成した。 2010年に逝去。

2010年田村明 1926年

2010年

佐々木徳夫

(1929 - 2010)

民俗学者、昔話収集家

民俗学者昔話収集家

日本の民俗学者・昔話収集家。1929年生まれ。地方に伝わる民話の収集と研究に生涯を捧げた。

1929年に生まれ、民俗学を専攻。各地の伝承や口承文学をフィールドワークで調査。昔話や伝説の収集に尽力し、多数の資料を編纂。地域文化の価値を啓蒙し、民俗研究の普及に貢献。後年は著書を通じて広く一般にも民話の魅力を紹介した。 2010年に逝去。

佐々木徳夫 1929年