01月25日の誕生日 - 科学者・研究者

1627年

ロバート・ボイル

(1627 - 1691)

化学者、物理学者

化学者物理学者

17世紀の自然哲学者・化学者。近代化学の父と称される。

1627年にアイルランドの名門貴族の家に生まれた。ケンブリッジやオックスフォードで学問を修め、実験を重視する科学的方法を確立した。 1661年に『懐疑的化学者』を出版し、化学を経験的実験に基づく学問として体系化した。また、気体の圧力と体積の関係を示すボイルの法則を発見し、物理学にも大きく貢献した。彼の業績は近代科学の発展に欠かせない礎となった。

1627年ロバート・ボイル化学者物理学者 1691年

1736年

ジョゼフ＝ルイ・ラグランジュ

(1736 - 1813)

数学者

18世紀後半から19世紀初頭の著名な数学者。解析力学の基礎を築いた。

1736年にイタリアのトリノで生まれ、若くして数学に才能を示した。後にフランスに渡り、パリ王立アカデミーの会員として活躍した。変分法や解析力学の研究を進め、ラグランジュの方程式を導き出した。 1813年に『解析力学講義』を出版し、現代の物理学・工学に多大な影響を与えた。数学だけでなく天文学や力学全般にも貢献し、その理論は現在も基礎理論として用いられている。

1736年ジョゼフ＝ルイ・ラグランジュ数学者 1813年

1843年

ヘルマン・アマンドゥス・シュヴァルツ

(1843 - 1921)

数学者

ドイツの数学者。複素解析や微分幾何学の分野で業績を残した。

1843年にドイツ・ベルリンで生まれ、ベルリン大学で数学を学ぶ。複素解析や微分幾何学の研究に従事し、解析学の基礎を築いた。特にコーシー＝シュワルツの不等式やシュワルツの補題は解析学における重要な定理として知られる。シュワルツ変換やシュワルツ積分など、多くの理論を発展させ、後世の研究に大きな影響を与えた。 1921年に逝去。彼の業績は現在も数学教育や研究で高く評価されている。

1843年ヘルマン・アマンドゥス・シュヴァルツ 1921年

1870年

ヘルゲ・フォン・コッホ

(1870 - 1924)

数学者

スウェーデンの数学者。コッホ曲線を考案したことで知られる。

1870年にスウェーデンで生まれ、ウプサラ大学などで数学を学ぶ。 1904年に発表した『平面曲線の連続性と解析性』で、コッホ雪片曲線を提唱。この曲線は無限の周長と有限の面積を持つ例としてフラクタル理論の先駆けとされる。解析学や数論にも関心を持ち、多くの論文を発表。彼の業績は現代数学やコンピュータグラフィックスにも影響を与えた。 1924年に逝去したが、フラクタル研究の礎を築いた業績は現在も注目されている。

ヘルゲ・フォン・コッホ 1924年

1878年

アーンスト・アレキサンダーソン

(1878 - 1975)

電気工学者

スウェーデン生まれの電気工学者。無線通信やテレビ放送技術の先駆者。

1878年にスウェーデンで生まれ、若くしてアメリカへ移住。 GEに入社後、アレキサンダーソン発電機を開発し、長波無線放送の実用化に貢献。 RCAでも活躍し、初期テレビシステムの技術開発を主導。無線通信および放送技術の発展に寄与し、多数の特許を取得。 1975年に逝去。現代の無線・テレビ技術の基礎を築いた先駆者とされる。

1878年アーンスト・アレキサンダーソン電気工学者 1975年

1900年

テオドシウス・ドブジャンスキー

(1900 - 1975)

遺伝学者、進化生物学者

遺伝学者進化生物学者

遺伝学者・進化生物学者。遺伝学とダーウィン進化論を統合した研究で知られる。

テオドシウス・ドブジャンスキーは1900年にロシア帝国ウクライナで生まれた。1930年代にアメリカに移住し、1937年に刊行した『Genetics and the Origin of Species』で遺伝学と進化論を結びつけ、ネオダーウィニズム（現代進化学）の発展に大きく貢献した。マウスやショウジョウバエを用いた実験で遺伝的多様性と適応のメカニズムを解明し、生態学的遺伝学の基盤を築いた。1975年没。

テオドシウス・ドブジャンスキー遺伝学者進化生物学者 1975年

1901年

望月市恵

(1901 - 1991)

ドイツ文学者

ドイツ文学研究の第一人者。翻訳・評論を通じて普及に尽力した。

望月市恵は1901年に生まれたドイツ文学者である。ドイツ語圏の文学作品の翻訳や批評を手がけ、日本におけるドイツ文学研究の発展に寄与した。大学で教鞭を執り、多くの学生を指導しながら、西洋文学の理解を深める講義や著作を発表した。1991年に没するまで、国際的な学術交流にも積極的に参加した。

1901年望月市恵 1991年

1913年

谷山兵三

(1913 - 1990)

薬学者、長崎大学名誉教授、徳島文化女子短期大学元学長

薬学者長崎大学名誉教授徳島文化女子短期大学元学長

長崎大学名誉教授や徳島文化女子短期大学学長を務めた薬学者。大学教育と研究に尽力。

谷山兵三は1913年生まれの薬学者で、長崎大学で教鞭を執り、名誉教授となりました。その後、徳島文化女子短期大学の学長として教育・研究体制の充実に努めました。薬学分野における基礎研究や後進育成に力を注ぎ、多くの研究者を輩出。学内外での薬学教育カリキュラムの構築にも関与し、地域医療への貢献を重視しました。 1990年に逝去し、大学教育への功績が評価されています。

1913年谷山兵三長崎大学名誉教授徳島文化女子短期大学 1990年

1917年

イリヤ・プリゴジン

(1917 - 2003)

化学者、物理学者

化学者物理学者

ロシア生まれの物理化学者。非平衡熱力学の研究で1977年にノーベル化学賞を受賞。

イリヤ・プリゴジン（1917年生まれ）は、ベルギーを拠点に活躍した物理化学者です。非平衡熱力学における散逸構造の概念を提唱し、複雑系の自発的秩序形成を理論化しました。これにより1977年にノーベル化学賞を受賞し、熱力学と複雑系科学の発展に大きく貢献。冷戦時代には科学外交にも関わり、国際科学界での橋渡し役を果たしました。晩年まで研究を続け、多くの弟子を育成するとともに、多数の著書や論文を発表しました。 2003年に逝去しましたが、その理論は現代の物理学・化学研究においても基盤となっています。

1917年イリヤ・プリゴジン 2003年

1918年

後藤杜三

(1918 - 1991)

眼科医、作家

眼科医作家

日本の眼科医・作家。医療現場の経験を生かした著作を執筆。

後藤杜三は1918年生まれの日本の眼科医師です。臨床医として多くの患者を診察する傍ら、医学や医療現場を題材にした著作を執筆しました。専門書や医療エッセイ、小説など多彩なジャンルで文章活動を展開。医学知識と文学的視点を融合させた作風が特徴で、一般読者にも理解しやすい内容です。 1991年に逝去し、医療と文学の橋渡し役として評価されています。

1918年後藤杜三 1991年

1922年

ルイジ・ルーカ・カヴァッリ＝スフォルツァ

(1922 - 2018)

集団遺伝学者

イタリアの集団遺伝学者。人類の遺伝的多様性と移動史の研究で知られる。

1922年にイタリアで生まれ、統計学と遺伝学を融合させた研究を行った。血液型やDNAマーカーを用いて人類の起源や移動を解析し、ヒトの遺伝的系統地図を作成。代表的著書に『人類の遺伝子の歴史と地理』があり、学際的アプローチの先駆けとなった。1980年代からはスタンフォード大学教授として後進の指導に尽力。2018年に没し、世界の人類学・遺伝学界に多大な影響を残した。

1922年ルイジ・ルーカ・カヴァッリ＝スフォルツァ集団遺伝学者 2018年

1923年

アルビド・カールソン

(1923 - 2018)

薬理学者

スウェーデンの薬理学者。ドーパミン研究でノーベル賞を受賞した。

1923年にスウェーデンで生まれ、ストックホルム大学で薬理学を学ぶ。ドーパミンが神経伝達物質であることを証明し、パーキンソン病や精神疾患の治療研究に貢献。1982年にノーベル生理学・医学賞を受賞し、世界的に高く評価された。後年は教授として後進の育成に尽力し、2018年に逝去した。

アルビド・カールソン薬理学者 2018年