オウバイ (黄梅)

学名: Jasminum nudiflorum
科名: モクセイ科

花言葉

  • 期待
  • 控えめな美
  • 恩恵
  • 高貴

特徴

花色: 黄色

説明

中国原産のモクセイ科の落葉低木で、1~3月の早春に梅に似た黄色い花を咲かせます。花には香りがほとんどなく、開花は葉が出る前で、花弁は6枚です。江戸時代の寛永年間に日本に渡来し、迎春花(ゲイシュンカ)とも呼ばれます。枝は緑色で4稜があり、つる状に垂れ下がって地面につくと根を出します。

豆知識

  • 「黄梅」という名前だが梅の仲間ではなくジャスミンの仲間
  • 花弁が6枚なのに対し、梅は5弁花
  • 実がつかないため挿し木で増やすのが一般的
  • 中国では「迎春花」と呼ばれ春の象徴とされる

利用方法

観賞用
  • 庭木として植栽
  • 生け花の花材
  • 盆栽として栽培
薬用
  • 中国伝統医学では解熱作用
  • 抗炎症効果

注意: 専門家の指導なしに薬用利用は避ける

食用

その他
  • 香料の原料
  • 化粧品の成分

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草

症状: 大量摂取で軽度の胃腸障害の可能性

セツブンソウ (節分草)

学名: Eranthis pinnatifida
科名: キンポウゲ科

花言葉

  • 気品
  • 光輝
  • 微笑み
  • 純粋

特徴

花色:

説明

キンポウゲ科の多年草で、草丈10cm程度の小さな植物です。節分の頃に白い花を咲かせることから名付けられました。白く見えるのは花弁ではなくがく片で、実際の花弁は中央の黄色い部分です。関東地方以西の太平洋側に自生し、石灰岩地帯の落葉樹林で群生します。地上に姿を現すのは年間3か月程度で、春に開花後は地下で休眠します。

豆知識

  • 学名Eranthisはギリシャ語の「春の花」という意味
  • 花に見える白い部分は実は葉が変化したがく片
  • 地上に出ている期間は年間わずか3か月程度
  • 石灰岩地帯という限定的な環境でのみ生育

利用方法

観賞用
  • 野草園での観賞
  • ロックガーデンでの栽培
  • 早春の山野草として鉢植え
薬用
  • 民間療法で解熱作用
  • 鎮痛効果があるとされる

注意: 有毒植物のため薬用利用は危険

食用

その他
  • 環境保護の指標植物
  • 生態系保全の重要種

毒性

毒性レベル: 強い

有毒部位: 全草, 特に球根部分

症状: アルカロイド中毒による嘔吐、下痢、けいれんなど重篤な症状

アッツザクラ (アッツ桜)

学名: Rhodohypoxis baurii
科名: キンバイザサ科

花言葉

  • 可憐
  • 無意識
  • 愛を待つ
  • はかない恋

特徴

花色: ピンク

説明

キンバイザサ科の多年草で、草丈10-15cmと非常に小さな植物です。昭和初期に日本に渡来しました。5-6月に直径1.5-2cmの6弁花を咲かせ、花色は白からピンク、赤まで様々です。花弁が互い違いにつくのが特徴で、雄しべや雌しべは極端に短く目立ちません。桜の名前がついていますが、桜とは全く異なる植物です。

豆知識

  • 学名の「Rhodohypoxis」は「バラ色のヒポキシス」という意味
  • 「アッツ桜」の名前の由来は諸説あり、アッツ島説と園芸業者命名説がある
  • 桜の名前がついているが桜とは全く無関係
  • 雄しべと雌しべが非常に短いため受粉が難しい

利用方法

観賞用
  • ロックガーデンでの栽培
  • 鉢植えでの観賞
  • 小庭での地植え
薬用

注意: 薬用利用に関する記録はありません

食用

その他
  • 高山植物コレクション
  • 珍しい球根植物としての収集

毒性

症状: 特に毒性は報告されていません

ネコヤナギ (猫柳)

学名: Salix gracilistyla
科名: ヤナギ科

花言葉

  • 自由
  • 率直
  • 思いのまま
  • 努力が報われる

特徴

花色: 銀白色

説明

ヤナギ科の落葉低木で、樹高1-3mに成長します。3-4月に銀白色の絹状の毛が密生したふわふわの花穂をつけ、この形状が猫のしっぽに似ていることから名付けられました。雌雄異株で、雄株と雌株が存在します。日本では北海道から九州まで分布し、河川の水辺など湿り気のある日当たりの良い場所に自生します。花材として生け花によく使用されます。

豆知識

  • 別名「狗尾柳」は花を小犬の尾にたとえたもの
  • 花穂の毛は絹のように柔らかく光沢がある
  • 雌雄異株で雄花の方が一般的に大きく美しい
  • 水に挿すだけで簡単に根が出る

利用方法

観賞用
  • 生け花の花材
  • 庭木として植栽
  • 切り花として利用
薬用
  • 樹皮は解熱・鎮痛作用
  • 民間療法で関節炎治療

注意: サリチル酸を含むため専門家の指導が必要

食用

その他
  • 護岸緑化
  • 環境保全技術
  • バイオマス燃料

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 樹皮

症状: サリチル酸による胃腸刺激の可能性

スノーフレーク

学名: Leucojum aestivum
科名: ヒガンバナ科

花言葉

  • 純粋
  • 純潔
  • 汚れなき心
  • 慈愛

特徴

花色:

説明

ヒガンバナ科の球根植物で、ヨーロッパ中南部原産です。3-4月に30-40cmの花茎を伸ばし、先端に1-4輪の白いベル形の花を下向きに咲かせます。花は1.5cm程度で、6つに裂けた花弁の先端には緑色の斑点があります。葉は水仙に似た細長い形で地際から多数立ち上がります。和名はオオマツユキソウまたはスズランスイセンと呼ばれます。

豆知識

  • 学名「Leucojum」はギリシャ語の「白いスミレ」を意味する
  • 花弁の緑色の斑点が特徴的な識別ポイント
  • スノードロップとよく混同されるが別属の植物
  • 非常に丈夫で植えっぱなしでも毎年開花する

利用方法

観賞用
  • 春の庭植え
  • 切り花として利用
  • 鉢植えでの観賞
薬用

注意: 有毒植物のため薬用利用は禁止

食用

その他
  • 自然化した野生群落の観賞
  • 野草園での栽培

毒性

毒性レベル: 強い

有毒部位: 全草, 特に球根

症状: アルカロイド中毒による嘔吐、下痢、呼吸困難など重篤な症状

ガマ (蒲)

学名: Typha latifolia
科名: ガマ科

花言葉

  • 従順
  • 素直
  • 慈愛
  • 救護

特徴

花色: 茶褐色

説明

ガマ科の多年草の抽水植物で、池や沼、河川の水辺に群生します。最大の特徴は茶褐色の円柱状の花穂で、フランクフルトやソーセージのような形をしています。6-8月に開花し、上段に黄色い雄花、下段に緑褐色の雌花をつけます。花粉は蒲黄(ほおう)と呼ばれ薬用に利用されます。葉はむしろや敷物の材料として古くから使われてきました。

豆知識

  • 蒲鉾(かまぼこ)の語源になった植物
  • 花穂は爆発的に綿毛を飛ばして種子を散布する
  • 昔は穂綿に硝石を混ぜて火種として利用
  • 英語名「Cattail」は猫の尻尾に似ていることから

利用方法

観賞用
  • 水辺の自然観察
  • ビオトープでの栽培
  • ドライフラワーとして利用
薬用
  • 花粉(蒲黄)が利尿・通経作用
  • 止血・鎮痛効果
  • 漢方薬の原料

注意: 専門家の指導の下で使用すること

食用
  • 若葉
  • 新芽
その他
  • むしろや敷物の材料
  • 樽の気密材として利用
  • 蚊取り線香の原料

毒性

症状: 特に毒性は報告されていません