01月17日の命日 - 科学者・研究者

1705年

ジョン・レイ

(1627 - 1705)

博物学者

イギリスの博物学者で、現代分類学の基礎を築いた先駆者。

ジョン・レイは1627年にイングランドで生まれ、ケンブリッジ大学で学びました。博物学の研究に従事し、植物や動物の分類に初めて体系的な視点を導入しました。著書『Historia Plantarum』などで多くの植物種を詳細に記述しました。また、動物に関する研究書を編纂し、多岐にわたる自然史の資料を残しました。彼の観察と分類の方法論は、後のリンネの体系確立に大きな影響を与えました。自然史研究の先駆者として、17世紀科学界に貢献しました。

1705年ジョン・レイ博物学者 1627年

1775年

ヴィンチェンツォ・リッカティ

(1707 - 1775)

カトリックの司祭、数学者、物理学者

カトリックの司祭数学者物理学者

18世紀イタリアのカトリック司祭であり、数学・物理学の分野で研究を行った学識者です。

1707年に生まれたリッカティは、ナポリを中心に活躍したカトリック司祭であり、数学・物理学の研究者でもありました。解析学や力学に関する著作を多数発表し、当時のヨーロッパ学会に貢献しました。聖職者としての説教活動を続けつつ、ニュー��ン力学の普及にも尽力し、科学と宗教の調和を図りました。その学識は広く認められ、理論物理学の発展に寄与した一人とされています。 1775年1月17日に生涯を閉じました。

1775年ヴィンチェンツォ・リッカティ英語版カトリック 1707年

1805年

アブラアム＝ヤサント・アンクティル＝デュペロン

(1731 - 1805)

東洋学者、インド学者

東洋学者インド学者

18世紀フランスの東洋学者。ウパニシャッドの初期ヨーロッパ翻訳で知られます。

1731年にフランスで生まれたアンクティル＝デュペロンは、ヨーロッパ初のインド学研究者の一人です。 28歳でインド・ペルシアに渡り、サンスクリット文献やウパニシャッドの調査を行いました。ウパニシャッドをラテン語に翻訳し、西洋にヒンドゥー哲学を紹介した功績は特に高く評価されています。帰国後は王立学院で東洋学講座を担当し、多くの学徒を育成しました。 1805年1月17日に没し、生涯を通じて文化交流に貢献しました。

1805年アブラアム＝ヤサント・アンクティル＝デュペロン 1731年

1815年

ジョヴァンニ・バティスタ・モンテッジャ

(1762 - 1815)

外科医

18世紀イタリアの外科医。独自の骨折分類で医学界に影響を与えました。

1762年にイタリアで生まれたモンテッジャは、有能な外科医として名を馳せました。前腕の骨折に伴う脱臼を特徴づける「モンテッジャ骨折」を最初に報告し、整形外科学の発展に寄与しました。外科手術技術の改良にも取り組み、医学生の教育に力を注ぎました。講義と実地手術を通じて後進を育て、多くの医師に影響を与えました。 1815年1月17日にその生涯を閉じました。

1815年ジョヴァンニ・バティスタ・モンテッジャイタリア語版 1762年

1834年

ジョヴァンニ・アルディーニ

医師、物理学者

医師物理学者

イタリアの医師・物理学者。ガルバニズムの研究で知られ、生体組織の電気的刺激実験を行った先駆者。

ジョヴァンニ・アルディーニは18世紀から19世紀にかけて活躍したイタリアの医師・物理学者で、ガルバニズム（生体の電気生理学）の研究を先導しました。彼は電気を用いて動物の筋肉を刺激し、死後の組織収縮を実験的に示したことで人々の注目を集めました。ルイジ・ガルヴァーニの甥として、神経と筋肉の電気的相互作用に関する理解を深め、後の神経科学の発展に大きく寄与しました。また、彼の実験は生物学と物理学を融合させる新たな領域を切り拓き、現代の生体電気研究に影響を与えました。

1834年ジョヴァンニ・アルディーニ英語版

1884年

ヘルマン・シュレーゲル

(1804 - 1884)

鳥類学者、動物学者

鳥類学者動物学者

ドイツ出身の鳥類学者・動物学者。ライデン自然史博物館で鳥類研究を進めた。

ヘルマン・シュレーゲルはドイツ生まれの鳥類学者・動物学者で、ライデン自然史博物館の館長を務めました。アジアやアフリカの鳥類を分類・記載し、多数のモノグラフを発表しました。彼の研究は博物学の発展に寄与し、新種発見や命名において重要な役割を果たしました。また、後進の研究者を育成し、自然史収集の体制構築にも貢献しました。

1884年ヘルマン・シュレーゲル鳥類学者動物学者 1804年

1901年

フレデリック・ウィリアム・ヘンリー・マイヤース

(1843 - 1901)

古典文学者、詩人

古典文学者詩人

イギリスの古典文学者・詩人。心霊研究で知られる心霊研究協会の共同設立者。

フレデリック・ウィリアム・ヘンリー・マイヤースはケンブリッジ大学出身の古典文学研究者であり詩人です。彼は言語学や古典文献の研究を進める一方、心霊現象への関心から心霊研究協会（Society for Psychical Research）の共同設立に携わりました。心霊現象や超常現象の科学的解明を目指し、多数の論文や著作を発表しました。また、詩人としても活動し、その繊細な詩作は高く評価されました。学術と詩作、さらには心霊研究という多岐にわたる分野を横断し、後世に独自の足跡を残しました。

1901年フレデリック・ウィリアム・ヘンリー・マイヤース 1843年

1910年

フリードリッヒ・コールラウシュ

(1840 - 1910)

物理学者

ドイツの物理学者。電解質の伝導率測定で知られ、『コールラウシュの法則』を提唱した。

フリードリッヒ・コールラウシュは19世紀から20世紀初頭にかけて活躍したドイツの物理学者です。彼は溶液中の電解質の電気伝導率を精密に測定し、濃度と伝導率の関係を示す『コールラウシュの法則』を提唱しました。ギーセン大学で教授を務め、多くの実験装置を開発して計測科学の基礎を築きました。また、彼の研究は電気化学や物質分析の発展に大きく貢献し、近代物理化学の発展に寄与しました。

1910年フリードリッヒ・コールラウシュ物理学者 1840年

1911年

フランシス・ゴルトン

(1822 - 1911)

遺伝学者、統計学者、優生学者

遺伝学者統計学者優生学者

イギリスの遺伝学者・統計学者。優生学の概念を創始し、相関や回帰分析を開発した。

フランシス・ゴルトンはチャールズ・ダーウィンの従兄弟であり、多才な科学者として知られます。彼は優生学という言葉を提唱し、人間の遺伝的特徴の改良を目指す概念を打ち立てました。また、相関や回帰など統計学の基礎理論を発展させ、指紋識別法の応用を推進しました。彼の研究は当時の人類学や心理学、犯罪学にも影響を与えましたが、優生学の思想は後に倫理的議論を呼びました。ゴルトンの功績は統計学の発展に多大な貢献を残しました。

1911年フランシス・ゴルトン 1822年

1929年

ジョセフ・ゴールドバーガー

(1874 - 1929)

医師、疫学者

医師疫学者

アメリカの医師・疫学者。ペラグラの原因を栄養失調にあると解明し、予防法を確立した。

1874年にオーストリア＝ハンガリー帝国領で生まれ、後にアメリカに移住。 1898年に米国公衆衛生局に入局し、ペラグラの研究を開始。ペラグラ患者に食事療法を適用し、その原因が栄養不足であることを実証。食事改善による予防策を確立し、南部諸州での流行を抑制。疫学的手法を用いた実地調査で公衆衛生学の発展に貢献した。

1929年ジョセフ・ゴールドバーガー英語版 1874年

1935年

石川千代松

(1860 - 1935)

生物学者

日本の生物学者。動物学と爬虫類学の研究で知られ、日本の近代生物学の発展に寄与した。

1860年に備前岡山で生まれ、東京大学で学ぶ。爬虫類や両生類の分類学的研究を進め、多くの標本採集を行った。進化論の紹介者として教育活動に尽力し、生物学の普及に貢献。各種動物の基礎的研究を通じて日本の自然史学会の基盤を築いた。著書『動物学講義』などで次世代の研究者を育成。

1935年石川千代松生物学者 1860年

1938年

ウィリアム・ヘンリー・ピッカリング

(1858 - 1938)

天文学者

アメリカの天文学者。土星の衛星フェーベを発見し、月面探査に貢献した。

1858年に米国メリーランド州に生まれる。コーネル大学で研究をすすめ、後にハーバード大学付属天文台で活動。 1898年に土星の第9衛星フェーベを発見。月面写真撮影や惑星観測において先駆的な業績を残した。天体観測法と写真技術の発展に寄与し、多数の論文を発表した。

1938年ウィリアム・ヘンリー・ピッカリング 1858年