スイカズラ (忍冬)

学名: Lonicera japonica
科名: スイカズラ科

花言葉

  • 愛の絆
  • 献身的な愛

特徴

花色: 白から黄色

説明

日本全土で普通に見られる常緑のつる性植物で、5〜6月ごろに花を咲かせます。咲き始めは白く次第に黄色に変化することから、別名を金銀花(キンギンカ)と呼ばれます。花はジャスミンに似た甘い香りがし、その芳香は昼間より夜間の方が強く、夜行性の蛾による受粉が行われます。名前の由来は「吸い葛」の意で、古くは子どもが花の管から甘い蜜を吸うことが行われたことにちなみます。

豆知識

  • 名前の「スイカズラ」は「吸い葛」が語源で、子供が花の蜜を吸うことに由来する
  • 英名「Honeysuckle」も蜜を吸うことから名付けられた
  • 必ず2つ並んで花を咲かせる性質があり、これが愛の絆の花言葉の由来となっている
  • 北アメリカでは侵略的外来種として問題になっている地域がある

利用方法

観賞用
  • 庭園のつる性植物として栽培
  • 茶花として使用
  • フェンスやトレリスに絡ませる観賞用
薬用
  • 金銀花(花の蕾):解熱、利尿、健胃作用
  • 忍冬(茎葉):収斂作用、浄血作用
  • 風邪の熱や炎症の緩和

注意: 果実は有毒なので使用禁止。専門家の指導なしに薬用として使用しないこと

食用

花の蜜は伝統的に子供が少量舐める程度で、食用としての利用は推奨されない

その他
  • 忍冬茶として飲用
  • 入浴剤として利用(腰痛、湿疹、あせも等)
  • アロマテラピーでの香料利用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 果実

症状: 果実摂取により消化器症状(嘔吐、下痢)を引き起こす可能性がある

セントポーリア

学名: Saintpaulia ionantha
科名: イワタバコ科

花言葉

  • 小さな愛
  • 細やかな愛
  • 親しみ深い

特徴

花色:

説明

まるでビロードのような触り心地の肉厚な葉と短い茎が特徴的で、スミレに似た上品な花を咲かせます。品種改良が進み、花色や草姿、花の形、葉の形などで分けると1万5千種類にもなるといわれています。人が心地よく過ごせる温度であれば、弱い光でも通年元気に育つため、室内花の女王と呼ばれています。18~25℃の温度を保てば一年中花を咲かせ続けられます。

豆知識

  • 人間が心地よいと感じる環境で最もよく育つという珍しい特徴がある
  • 園芸品種は2万種以上存在すると言われている
  • 縞模様やフリンジなど様々な形の花がある
  • 葉に産毛があるため、葉水は厳禁とされている

利用方法

観賞用
  • 室内での鉢植え栽培
  • 窓辺の装飾
  • コレクション植物として
薬用
  • 特になし

注意: 薬用としての用途はない

食用

食用ではない

その他
  • 空気清浄効果
  • 癒しとリラクゼーション効果
  • 園芸療法での利用

毒性

症状: 毒性はない

ナズナ (薺)

学名: Capsella bursa-pastoris
科名: アブラナ科

花言葉

  • すべてをあなたに捧げる
  • あなたに全てをお任せします

特徴

花色:

説明

田畑や荒れ地、道端など至るところに生える越年草で、春から夏にかけて白い花と三角形の果実をつけます。1月中旬〜5月中旬頃に開花し、地面に張り付くように平たく放射状に伸びるロゼット状の葉が特徴です。春の七草の一つとして古くから親しまれ、若苗や若葉は食用にもなります。別名ペンペングサと呼ばれ、果実の形が三味線の撥に似ていることに由来します。

豆知識

  • 「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」の春の七草の歌で親しまれている
  • 別名「ペンペングサ」は果実の形が三味線の撥に似ていることから
  • 和名の由来は「夏無き菜」または「撫で菜」から転訛したとされる
  • 世界中に分布する最も成功した雑草の一つ

利用方法

観賞用
  • 野草として自然観察の対象
  • 春の自然学習の教材
薬用
  • 止血作用(薺菜として生薬利用)
  • 解熱・下痢・便秘の改善
  • 利尿・慢性腎炎・むくみの緩和

注意: 民間薬としての利用に留め、専門医の指導なしに大量摂取は避ける

食用
  • 若苗
  • 若葉
  • 根生葉
その他
  • 春の野草観察での指標植物
  • 環境教育の教材
  • 伝統文化の継承

毒性

症状: 毒性はないが、大量摂取は避ける

シンビジウム

学名: Cymbidium hybrid
科名: ラン科

花言葉

  • 飾らない心
  • 素朴
  • 深窓の麗人

特徴

花色:

説明

インドやネパール、ミャンマー、中国などのアジアを原産とするラン科の植物で、12月から4月にかけて開花する冬を代表する花の一つです。葉の根元にはバルブと呼ばれる膨らんだ部分があり、そこに栄養を蓄えて花茎を伸ばして開花します。寒さには比較的強く、最低気温が5℃まで耐えることができます。花の寿命が非常に長く、最初の一輪が咲いてからしおれるまでほぼ100日以上花をつけ続けます。

豆知識

  • 蘭の中では比較的育てやすく、初心者にも人気がある
  • 花の寿命が100日以上と非常に長い
  • 胡蝶蘭と並んで冬の代表的な贈答用蘭として定着している
  • 品種改良により様々な色や大きさの花が作り出されている

利用方法

観賞用
  • 冬の切り花として
  • 鉢物として室内装飾
  • 贈答用の高級花として
薬用
  • 特になし

注意: 薬用としての用途はない

食用

食用ではない

その他
  • 香りの楽しみ(一部の品種)
  • 園芸コレクション
  • フラワーアレンジメント

毒性

症状: 毒性はない

スイバ (酸葉)

学名: Rumex acetosa
科名: タデ科

花言葉

  • 愛情
  • 親愛の情

特徴

花色:

説明

道端などに生えて、丈は60センチメートル前後で、高いもので1メートルになる多年草です。茎葉はところどころで赤みを帯び、下部は矢じり形で、葉や茎はシュウ酸を多く含むため口でかむと酸味がします。夏に赤い小花を穂状につけます。やや湿った場所を好み、日当たりの良い野原や田畑、道端、あぜ道、土手、空き地など人里近くに小規模な集団をつくってふつうに自生します。

豆知識

  • 学名の「Rumex acetosa」はラテン語で「槍」と「酸っぱい」を意味する
  • 葉の形が矢じりに似ていることから英名でも「sorrel」(酸っぱい)と呼ばれる
  • ホウレンソウやタケノコと同じくシュウ酸を多く含む
  • 国内でも日当たりのいい野原や土手など至る所でよく見かける身近な野草

利用方法

観賞用
  • 野草観察の対象
  • 自然学習の教材
薬用
  • 酸模根(根茎):便秘に効果
  • 皮膚病(水虫、たむし)の外用薬として
  • 近年の研究で抗がん物質の存在が確認

注意: シュウ酸が多いため大量摂取は避ける。腎臓に問題がある人は摂取を控える

食用
  • 若い茎葉
  • 若芽
  • 若葉
その他
  • 環境指標植物として
  • 土壌改良効果
  • 野生動物の食料

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草(シュウ酸による)

症状: 大量摂取により腎結石や消化器症状を引き起こす可能性がある