御正忌報恩講

国・地域: 日本

親鸞聖人は1263年1月16日(旧暦弘長2年11月28日)、90歳で示寂。浄土真宗本願寺派の本山西本願寺では、毎年1月9日から命日の1月16日までの7日間、宗祖親鸞聖人の恩徳を偲んで法要が執り行われる。「報恩講」という名称は、親鸞聖人のひ孫である本願寺第3代覚如上人が、聖人の33回忌にあわせて「報恩講私記」を著されたことに由来している。なお、浄土真宗大谷派の本山東本願寺では、旧暦の祥月命日にあたる11月21日から11月28日まで、御正忌報恩講が勤められる。

御正忌報恩講は浄土真宗本願寺派が親鸞聖人の命日(1月16日)に行う法要で、恩徳を偲ぶ七日間の儀式です。
御正忌報恩講は親鸞聖人の亡くなった日にちなみ、浄土真宗本願寺派の本山西本願寺で毎年1月9日から1月16日までの七日間行われる法要です。報恩講の名称は聖人のひ孫である覚如上人が著した『報恩講私記』に由来します。各地の門徒や参詣者は御影堂や阿弥陀堂に集い、仏法聴聞や法要に参加します。勤行や講話、声明など宗派独自の儀式が執り行われるほか、念仏の大合唱が響きわたります。浄土真宗大谷派の本山東本願寺では旧暦の祥月命日にあわせて11月21日から11月28日まで報恩講が営まれます。いずれも親鸞の教えに感謝し、聞法の心を新たにする大切な法会とされています。
日本 1263年 弘長 11月28日 浄土真宗本願寺派 西本願寺 1月9日 覚如 浄土真宗大谷派 東本願寺 11月21日 11月28日

香取神宮『星鎮祭』

国・地域: 日本

千葉県香取市の香取神宮で、毎年行われる弓道の神事。神話の時代、同神宮の祭神である経津主大神(ふつぬしのおおかみ)が、星の運行をさまたげて世を乱した星の神、天香香背男(あめのかかせお)を弓矢で射落とし、星塚に鎮めたとの故事に由来する。

星鎮祭は千葉県香取市の香取神宮で1月16日に行われる弓道の神事で、星の神を射落として鎮めた故事を伝えます。
星鎮祭は香取神宮の祭神・経津主大神が天香香背男という星の神を弓矢で討ち、星を塚に鎮めた神話に基づく神事です。毎年1月16日に弓道の奉納射が行われ、神職や弓道関係者が参列して厳かな雰囲気の中で祭儀が進められます。弓を引くことで星の乱れを正し、災いを鎮めると信じられてきました。町内からは多くの見物客が訪れ、熱気ある矢声とともに古式ゆかしい作法が披露されます。祭りには雅楽の演奏や神楽もあり、神前の舞が祭りを彩ります。地域交流と武道伝承の場としても重要な役割を果たしています。
香取神宮 日本 千葉県 香取市 香取神宮 経津主大神 天香香背男

初閻魔/十王詣

国・地域: 日本

毎月1日と16日は閻魔大王の縁日。その中でも1月16日の縁日は初閻魔と呼ばれ、閻魔様をご本尊とするお寺では御開帳が行われる。初閻魔は獄卒も仕事を休み、亡者も骨休みができる日とされていた。藪入りの日にあたるこの日は、多くの人々が縁日に出かけていた。なお、閻魔様には眼病治癒のご利益があると言われている。昔、眼を患った老婆が、夢の中で閻魔様に「願掛けの満願成就の暁には、私の両目の内、ひとつを貴方に差し上げよう」と言われ、満願の日に老婆の眼が治ったという逸話がきっかけ。

初閻魔は毎月16日の閻魔大王の縁日のうち、1月16日に行われる特別な縁日参詣で、亡者の供養と眼病平癒を願う習慣です。
初閻魔は閻魔大王の縁日の一つで、特に年初の1月16日は「初閻魔」と呼ばれます。この日は閻魔像の御開帳が行われ、縁日として多くの人々が寺院を訪れます。かつては獄卒も休みを取り、冥界の亡者も一息つく日と信じられていました。閻魔大王には眼病治癒のご利益があるとされ、眼病の治癒を願う老婆の伝説が残ります。十王詣は地獄の裁判官である十王に参拝し、罪障消滅や先祖供養を祈る行事です。寺院ではお守りや絵巻物の授与も行われ、地域の人々の信仰を集めています。
日本 閻魔大王