盛岡八幡宮「裸参り」
国・地域:
日本
岩手県盛岡市で行われる、無病息災、厄払いを祈願する行事。藩政時代からの伝統行事で、晒しに注連縄、わらじ姿の男たちが、団体毎に50m程度の隊列を組み、盛岡八幡宮に参詣する。
岩手県盛岡市の盛岡八幡宮で行われる、無病息災と厄除けを願う冬の伝統行事です。
盛岡八幡宮の裸参りは江戸時代から続く寒中の神事で、男たちが晒しに注連縄、わらじ姿で参詣します。
団体ごとに約50mの隊列を組み、寒さの中を力強く練り歩く姿は圧巻です。
無病息災や厄払いを祈願し、参道に参拝者や見物客が詰めかけます。
行事は夜に行われることが多く、灯籠やかがり火が幻想的な雰囲気を演出します。
参加者は厳しい寒さに耐えながら神社へ向かい、身体を清めて祈願します。
地域の伝統文化として、地元住民や観光客に親しまれています。
盛岡八幡宮
日本
岩手県
盛岡市
むこ投げすみ塗り
国・地域:
日本
新潟県十日町市で行なわれる伝統行事。「むこ投げ」は、松之山温泉にある薬師堂の高さ5メートル程ある境内から、前年に結婚した初婿を雪の斜面へ投げ落とす。「すみ塗り」は「賽の神」という神事(別名どんど焼き)で、灰と雪を混ぜ、お互いの顔に「おめでとう」と言いながら塗りあう、無病息災・家業繁栄を願う行事。
新潟県十日町市松之山温泉で初婿を雪に投げ、無病息災を願うユニークな伝統行事です。
むこ投げすみ塗りは毎年1月15日に行われ、前年に結婚した初婿を雪の斜面から投げ落とす「むこ投げ」が名物です。
その後行われる「すみ塗り」では、灰と雪を混ぜたものを互いの顔に塗りあい、無病息災と家業繁栄を祈ります。
この行事は薬師堂のある山腹で行われ、約5mの高さから投げられる勇壮な光景が見どころです。
賽の神(どんど焼き)としての要素を持ち、地域住民が一体となって盛り上げます。
冬の厳しい条件下で行われるため、参加者・見物客ともに寒さ対策が必須です。
新しい家族を迎える祝いと厄払いを兼ねた、ユニークな地域文化として注目されています。
日本
新潟県
十日町市
松之山温泉
どんど焼き
青海の竹のからかい
国・地域:
日本
新潟県糸魚川市大字青海の東町と西町に江戸時代から続く五穀豊穣や除災招福・家内安全を願う行事。隈取りをした若い衆などが、東町と西町に分かれて2本の竹を力強く引き合う。その後は、浜で「さいの神焼き」を行う。
新潟県糸魚川市青海地区で行われる、五穀豊穣と除災招福を願う竹引き合戦です。
江戸時代から続く竹のからかいは、東町と西町に分かれた若者たちが2本の竹を力いっぱい引き合う祭りです。
五穀豊穣や家内安全を祈願し、勝敗は年の豊凶を占うとも言われています。
竹引きの後には浜辺で「さいの神焼き」を行い、厄払いと新年の幸福を願います。
参加者は隈取りをして勇壮な姿で臨み、観衆の声援が祭りを一層盛り上げます。
地域の結束と伝統を象徴する行事として、多くの観光客も訪れます。
冬の日本海の風景と相まって、独特の風情を体感できます。
日本
新潟県
糸魚川市
野沢温泉「道祖神まつり」
国・地域:
日本
長野県野沢温泉村で江戸時代から行なわれている火祭り。この日までに築いた「社殿」をめぐり、厄年以外の村の男たちが火付け役、厄年の男たちが火消し役となって攻防戦を展開する。
長野県野沢温泉村で行われる、火祭りと社殿の攻防戦が見どころの伝統行事です。
道祖神まつりは村の社殿を築き、厄年の男たちが火消し、他の男たちが火付け役となり火花を散らす火祭りです。
江戸時代から続くこの行事は、無病息災や家内安全を願う儀礼として行われます。
夜の暗闇に映える炎と掛け声が、観客を熱気に包みます。
火祭りが終わると、田畑の豊作や村の繁栄を祈念して祝宴が催されます。
村全体が一体となって継承する勇壮な伝統行事です。
冬季観光の目玉としても人気を集めています。
日本
長野県
野沢温泉村
七百餘所神社「村上の神楽」
国・地域:
日本
千葉県八千代市の七百余所神社の神楽殿で、神楽が奉納される。村上の神楽は、出雲系の神楽の流れで、神話をもとに、農耕村落の五穀豊穣と平安を祈念する。
千葉県八千代市の七百餘所神社で奉納される、出雲系の伝統神楽です。
村上の神楽は出雲神話に基づく演目が披露され、農耕村の五穀豊穣と平安を祈る神事です。
神楽殿で舞われるのは、刀や鈴を用いた華やかな装束と舞踊で観客を魅了します。
毎年1月15日に行われ、地域住民や参拝者が集います。
古式ゆかしい神楽の音楽と舞は、伝統芸能としても高く評価されています。
舞手は厳しい稽古を重ね、神話の世界を再現します。
地元の保存会が中心となり、大切に継承されています。
七百餘所神社
日本
千葉県
八千代市
砥鹿神社奥宮「粥占祭」
国・地域:
日本
愛知県豊川市の砥鹿神社奥宮で行われる占いの神事。粥を神水で炊き、その中へ27種類の農作物・海産物の名前を彫った竹の管を入れてかき混ぜ、中につまった粥の量からその作物の出来不出来を占う。
愛知県豊川市の砥鹿神社奥宮で行われる、粥を用いた農作物占いの神事です。
粥占祭は神水で炊いた粥に27種類の作物・海産物を象った竹管を入れてかき混ぜ、粥のつき具合で豊凶を占う行事です。
愛知県豊川市の砥鹿神社奥宮で毎年1月15日に開催されます。
古くから五穀豊穣を祈る農耕儀礼として地域信仰に根付いています。
占いの結果は翌年の作柄や漁獲量の予想として重視され、一同が注目します。
静かな山中の神社で行われる神聖な雰囲気が魅力です。
見学者も竹管を手に取って体験できる機会があります。
砥鹿神社
日本
愛知県
豊川市
上元
国・地域:
中華人民共和国
中国の道教の行事「三元」のひとつ。旧暦1月15日が上元で、福を与える「賜福」になる。上元の日の朝に小豆粥を食べて、その年の疫を避けるという習わしがあった。
中国の道教行事「三元」の一つである上元を祝う日です。小豆粥を食べる風習が伝わります。
上元は旧暦1月15日にあたり、三元の最上位に位置する聖なる日とされています。道教では天官にして福を司る神が人々に賜福を授けると信じられていました。この日の朝に小豆粥をいただくことで、邪気を払い無病息災を祈願します。宮廷や民間では供物やお祈りが行われ、家族や地域で祝宴が催されました。上元の祭礼は中国のみならず台湾や一部の東南アジア地域でも継承されています。
上元
中華人民共和国