コデマリ (小手毬)

学名: Spiraea cantoniensis
科名: バラ科

花言葉

  • 努力家
  • 優雅
  • 友情

特徴

花色:

説明

コデマリは中国原産の落葉低木で、高さ1.5〜2mに成長します。4月中旬から5月中旬にかけて、直径3cm程度の半球状の花序に小さな白い花を多数咲かせます。その形が手毬に似ていることから「小手毬」の名前がつけられました。枝は細く弓なりに枝垂れる特徴があり、生け花の材料としても人気があります。栽培が容易で、庭木や公園の植栽として広く利用されています。

豆知識

  • 八重咲きの品種「ヤエコデマリ」も存在し、より豪華な花を咲かせます。
  • 昔は「テマリバナ」とも呼ばれていました。
  • 枝が弓なりに垂れ下がる特徴から、生け花では動きのある作品に重宝されます。
  • 花後に剪定することで、翌年も美しい花を楽しむことができます。

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • 庭植え
  • 鉢植え
  • 生け花
  • ブーケ
薬用
  • 特筆すべき薬用効果はありません

注意: 特に注意事項はありません

食用

食用には適しません

その他
  • 庭園の境栽
  • 公園の植栽
  • 盆栽

毒性

症状: 毒性はありません

スミレ (菫)

学名: Viola mandshurica
科名: スミレ科

花言葉

  • 無邪気な恋
  • 純潔
  • 謙虚
  • 誠実
  • 小さな幸せ

特徴

花色:

説明

スミレは日本全国に自生する多年草で、草丈は10cm前後と小さく、3月から5月にかけて花径2cm程度の5弁花を咲かせます。花は左右対称で、下向きの唇弁には筋模様が入り、後ろに距と呼ばれる袋状の部分があります。白いスミレは特に清楚で美しく、「シロスミレ」や「シロガネスミレ」などの品種があります。謙虚で控えめな姿から、古くから詩歌に詠まれ、愛され続けている花です。

豆知識

  • ナポレオンは愛妻ジョゼフィーヌにスミレを贈り続け、「スミレの兵隊」と呼ばれました。
  • スミレの花は閉鎖花という種類も作り、自家受粉で確実に種を作ります。
  • 古代ギリシャでは睡眠薬として使用されていました。
  • 日本では約50種のスミレが自生しており、種類の豊富さで知られています。

利用方法

観賞用
  • 鉢植え
  • ロックガーデン
  • グランドカバー
  • 山野草展示
薬用
  • 民間療法では咳止めや解熱に使用されることがあります
  • ヨーロッパでは古くから薬草として利用

注意: 種や根茎には神経毒性のビオリンが含まれるため注意が必要です

食用
  • 若葉
その他
  • 香水の原料
  • ポプリの材料
  • 染料

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 種子, 根茎

症状: 種や根茎を大量摂取すると神経症状を引き起こす可能性があります

ポピー (雛芥子)

学名: Papaver rhoeas
科名: ケシ科

花言葉

  • やすらぎ
  • 慰め
  • 思いやり
  • 感謝
  • 眠り

特徴

花色:

説明

ポピー(ヒナゲシ)は江戸時代に日本に渡来したヨーロッパ原産の一年草で、草丈15~80cmに成長します。花弁は和紙のようにくしゃくしゃで薄く、花径6~10cmと大きく美しい花を咲かせます。つぼみは最初下向きで表面に毛が生えており、咲くときに顔を上げて2つに割れて花が出てきます。4月上旬から6月上旬頃に開花し、寒さには強いですが暑さには弱く、日本では夏に枯れてしまいます。

豆知識

  • 第一次世界大戦後、フランダースの戦場に咲いたポピーが平和の象徴となりました。
  • イギリスでは11月11日に戦没者追悼のため赤いポピーを胸につける習慣があります。
  • シャーレイポピーは品種改良により様々な色が作り出されています。
  • 種子からはポピーシードという食用油が作られ、パンやケーキの材料として使用されます。

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • 花壇
  • コンテナガーデン
  • ワイルドフラワーガーデン
薬用
  • ヨーロッパでは伝統的に鎮静剤として使用
  • 咳止めや軽い睡眠導入に使用されることがある

注意: アルカロイドを含むため、医療目的での使用は専門家の指導が必要です

食用
  • 花弁
  • 若葉
その他
  • 種子からポピーシードオイルを抽出
  • ドライフラワー
  • 赤い色素の抽出

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 葉, 茎, 乳液

症状: 大量摂取すると軽い中毒症状を引き起こす可能性があります

ハリエニシダ (針金雀枝)

学名: Ulex europaeus
科名: マメ科

花言葉

  • 困難を乗り越える力
  • 希望
  • 勇気

特徴

花色: 黄色

説明

ハリエニシダは西ヨーロッパからイタリアが原産の常緑低木で、高さ1~2mに成長します。小枝は緑色で稜があり、古い枝には長い棘が密生します。若葉は3~5小葉からなりますが、成長すると頂小葉が伸びて長くて鋭い棘になります。3月と9月の年2回、黄色い小さな蝶形花を葉腋と茎先に咲かせます。日本では外来種として定着していますが、棘があって抜きにくいため要注意外来生物に指定されています。

豆知識

  • イギリスでは「黄金の花」と呼ばれ、古くから愛されてきました。
  • 花には甘い香りがあり、春から夏にかけて特に強くなります。
  • マメ科植物なので根に窒素固定菌を持ち、土壌を豊かにします。
  • 棘は動物から身を守るための進化の結果で、葉が変化したものです。

利用方法

観賞用
  • 庭園の境界植栽
  • 防犯目的の生垣
  • 荒地の緑化
薬用
  • ヨーロッパでは伝統的に利尿剤として使用
  • 皮膚疾患の外用薬として使用されることがある

注意: 棘が鋭いため取り扱いに注意が必要で、医療目的での使用は専門家の指導が必要です

食用

食用には適しません

その他
  • 燃料用の薪
  • 家畜の飼料(花と若芽のみ)
  • 土壌改良

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 棘, 葉

症状: 棘による物理的な外傷の危険があります