左義長・どんと祭
国・地域:
日本
正月飾りや古い御札などをお焚き上げし、昨年の厄を祓う伝統的な神事です。多くの神社や寺院で1月14日に行われ、炎の中に願いを込めます。
左義長(どんと祭)は、松飾りやしめ縄など正月飾りを焚き上げて前年の厄を祓い、新年の無事を祈る行事です。京都の松尾大社や宮城の刈田嶺神社など、各地の神社で盛大に行われ、一般参拝者も参列します。焚火の炎にあたりながら、書き初めの紙などを焚く『書き初め焼き』も風物詩です。地域によっては老若男女が団子やみそ餅を振る舞いながら親睦を深めるなど、社交的な側面もあります。近年は観光行事としても人気を集め、冬の風物詩として親しまれています。
左義長
どんと祭
日本
鳥追い祭り
国・地域:
日本
群馬県の中之条町で1604年(慶長9年)から行なわれているお祭り。田畑の作物を荒らす鳥や獣を追い払い、五穀豊穣・町内厄除・家内安全を願う。伊勢宮での神事の後、『鳥追いだ、鳥追いだ、唐土(とっと)の鳥を追いもうせ、セッセッセ、サーラバよって追いもうせ』の掛声とともに太鼓が打ち鳴らされ、町中を練り歩く。厄年の人や商店等から厄落としや商売繁盛を祈って、みかん投げも行われる。
群馬県中之条町で行われる『鳥追い祭り』は、田畑を荒らす鳥や獣を追い払い五穀豊穣を祈る伝統行事です。
1604年(慶長9年)から続く鳥追い祭りは、伊勢宮での神事を皮切りに太鼓と掛け声で町中を練り歩きます。参加者は『鳥追いだ、鳥追いだ、唐土の鳥を追いもうせ』と声を合わせ、厄年の人々や商店からの厄落としを祈願しながら太鼓を打ち鳴らします。五穀豊穣、家内安全、商売繁盛を願い、町の活気を象徴する行事です。祭りの最後にはみかん投げが行われ、子どもたちや参拝者が黄色い果実を受け取る歓声が響きます。地域住民の結束と伝統文化の継承を実感できる冬の風物詩です。
日本
群馬県
中之条町
四天王寺「どやどや」
国・地域:
日本
大阪市の四天王寺で300年以上続くお祭り。元旦から始まる四天王寺の「修正会」の締め括りで、紅白のふんどし姿の参加者が、法要中に祈祷された牛王宝印という魔除けの護符を奪い合う。
大阪市の四天王寺で行われる『どやどや』は、修正会の締めくくりに魔除けの護符を奪い合う勇壮な祭りです。
四天王寺のどやどやは、300年以上の歴史を持つ冬の伝統行事です。元旦から続く修正会の最後を飾り、法要中に祈祷された牛王宝印(魔除けの護符)を参加者が奪い合います。紅白の褌姿で駆け回る光景は勇ましく、勝ち取った護符は無病息災を願うお守りとされます。周辺では終夜の鐘や厳かな声明が響き、参拝者も冬の寒さを忘れて熱気に包まれます。地元商店の露店や屋台も並び、冬の風物詩として多くの人々に親しまれています。
日本
大阪市
四天王寺
面様年頭
国・地域:
日本
石川県の輪島崎町に古くから伝わる厄よけの神事で、1月14日に「おいで面様」、1月20日に「お帰り面様」が行われる。男面と女面をつけ夫婦神に扮した小学生が氏子の家を回る。
石川県輪島崎町の古式ゆかしい厄よけ神事『面様年頭』が1月14日に行われます。
面様年頭は、男面と女面をつけた小学生が夫婦神を演じながら氏子の家々を回る厄よけの神事です。『おいで面様』と称する1月14日の巡行では、家庭の健康と繁栄を祈願します。一度戻った『お帰り面様』は1月20日に行われ、神様を送り出して新年の行事を締めくくります。地域住民は面を受け入れ、お供えや餅を振る舞いながら無病息災を祈ります。輪島崎町に伝わる独特の風習で、地域の絆と伝統を感じられる貴重な機会です。
日本
石川県
刈田嶺神社「暁まいり」
国・地域:
日本
宮城県蔵王町の刈田嶺神社(白鳥大明神)で行なわれる神事。厄年(数え年で42歳)の男衆が百貫のしめ縄をかつぎ、町内を練り歩いた後、境内の樹齢500年といわれる御神木の夫婦杉に奉納する。神社境内では、神楽の奉納、どんと祭などが行われる。
宮城県蔵王町の刈田嶺神社で行われる『暁まいり』は、厄年の男衆がしめ縄をかつぐ勇壮な神事です。
暁まいりは、数え42歳の厄年男性が百貫のしめ縄を担ぎ町を練り歩き、境内の夫婦杉に奉納する神事です。樹齢500年といわれる御神木の前での奉納は、地域の伝統と信仰の象徴とされています。神楽の奉納やどんと祭も同時に行われ、夜明け前の境内は幻想的な雰囲気に包まれます。地元住民と参拝者はしめ縄奪いの場に集い、新年の無事や家内安全を祈願します。勇壮な掛け声とともに進む行列は、厄祓いと地域活性化の両面を担う冬の大祭です。
日本
宮城県
蔵王町
神楽
どんと祭
主の割礼祭
キリストの生誕から8日後に命名と割礼が行われたことを祝う(ルカの福音書2章21節)。そのため、キリストの生誕を12月25日と考えれば1月1日が該当日になる。ユリウス暦からグレゴリオ暦に移行した際、クリスマスが12月25日から1月7日に移動したことに伴い、この日が該当日になった。
イエス・キリストが誕生8日後に割礼を受けたことを記念するキリスト教の祝祭日です。
東方正教会などでは1月14日に祝われます。
キリストが生誕8日目にモーセの律法に基づく割礼を受けたことを祝う日です。
聖書のルカの福音書2章21節に由来します。
西方教会では1月1日に祝われますが、ユリウス暦を使用する東方正教会では1月14日となります。
東方正教会の信徒にとって新年を迎えてからの重要な儀式であり、礼拝や祝宴が行われます。
この日を通じてキリストの人間性と律法の継承を再確認します。
地域や教派により慣習や名称が異なる場合があります。
主の割礼祭
ルカの福音書
12月25日
1月1日
1月7日