01月14日の誕生日 - 科学者・研究者

1797年

ヴィルヘルム・ベーア

(1797 - 1850)

天文学者

ドイツの天文学者で、彗星や小惑星の観測で知られる研究者。

1797年1月14日に生まれたヴィルヘルム・ベーアは、19世紀を代表する天文学者です。シュタルンベルク天文台で多くの観測を行い、彗星や小惑星の軌道計算で業績を残しました。特にベーア彗星の捜索や理論的研究で貢献しました。1840年代にヨーロッパ各地で講演を行い、天文学の普及にも努めました。1850年に53歳で没し、その研究は後世の天文科学に影響を与えました。

1797年ヴィルヘルム・ベーア天文学者 1850年

1799年

ヨハン・イグナツ・フォン・デリンガー

(1799 - 1890)

神学者

ドイツの著名なカトリック神学者。教会史研究や宗教改革に関する著作で知られる。

1799年にバンベルクで生まれ、神学校で学んだ後、ミュンヘン大学教授として教会史を講じた。教会史の厳密な学術的検証を試み、ローマ教皇の無謬性に反対したことで教会から対立を招く。 1870年の第一バチカン公会議での反対演説により破門され、旧カトリック派運動の中心人物となる。多くの著書を残し、宗教史・教義研究の革新者と評価される。 1890年に没し、現在もオールド・カトリック教会の基盤を築いた人物として知られる。

1799年ヨハン・イグナツ・フォン・デリンガー神学者 1890年

1800年

ルートヴィヒ・フォン・ケッヘル

(1800 - 1877)

音楽学者

オーストリアの音楽学者。モーツァルト作品目録『ケッヘル目録』を編纂したことで知られる。

1800年にウィーンで生まれ、法律と植物学を学ぶ傍ら音楽史研究にも取り組んだ。 1862年に発表した『ケッヘル＝ヴェルツァイヒニス』はモーツァルト作品の総合的なカタログで、通し番号は現在も用いられる。音楽学と図書館学の融合を図り、楽譜整理の先駆者とされる。生涯を通じて数多くのモーツァルト研究論文を執筆し、19世紀音楽学の基礎を築いた。 1877年に世を去るまで、後の研究者に大きな影響を与え続けた。

1800年ルートヴィヒ・フォン・ケッヘル 1877年

1806年

マシュー・フォンテーン・モーリー

(1806 - 1873)

海軍士官、海洋学者

海軍士官海洋学者

アメリカ海軍の士官であり、海洋学のパイオニア。洋上の潮流や風向データを体系化した。

1806年にバージニア州で生まれ、若くしてアメリカ海軍に入隊した。航海中に観測した海流と風のデータを集大成し、『海の物理地理学』を1855年に出版した。世界初の海洋気象図を作成し、蒸気船の航路設定に大きな影響を与えた。『海の開拓者』と呼ばれ、近代海洋学の基礎を築く。南北戦争中は南軍に従軍し、その後は民間研究者として活動した。 1873年に没し、現在も海洋科学の先駆者として評価されている。

1806年マシュー・フォンテーン・モーリー海軍士官海洋学者 1873年

1851年

ルートヴィヒ・クライゼン

(1851 - 1930)

化学者

ドイツの有機化学者。クライゼン縮合やクライゼン転位で知られる。

1851年にドイツで生まれ、有機化学の研究に従事した。 1887年に報告したクライゼン縮合は、ケトンやアルデヒド合成の基礎となる。 1912年にはクライゼン転位の論文を発表し、有機反応機構の解明に貢献した。チューリッヒ工科大学などで教鞭を執り、多くの研究者を育成。シラン化学などの研究でも業績を残し、ライビッヒメダルを受賞した。 1930年に没し、有機化学の発展に大きな影響を与えた。

1851年ルートヴィヒ・クライゼン化学者 1930年

1875年

アルベルト・シュヴァイツァー

(1875 - 1965)

医師、オルガニスト

医師オルガニスト

フランス系ドイツ人の医師・神学者・音楽家。アフリカでの医療奉仕と平和活動で知られる。

1875年にアルザス地方で生まれ、神学と哲学を学んだ後、オルガン奏者として活躍。 30歳で医学に転じ、1913年にガボンのランバレネに病院を設立した。現地で伝染病治療や衛生教育に尽力し、数十年にわたる医療奉仕を続けた。 1952年にノーベル平和賞を受賞し、『生命への畏敬』の思想を提唱。数々の著作や講演で倫理学・宗教学にも影響を与え、20世紀の思想家としても評価される。 1965年に没し、その人道主義は現在も世界中で称えられている。

1875年アルベルト・シュヴァイツァーオルガニスト 1965年

1890年

アーサー・ホームズ

(1890 - 1965)

地質学者

イギリスの地質学者。放射年代測定の父と称され、地球の年齢推定に革新をもたらした。

1890年にイギリスで生まれ、ケンブリッジ大学で地質学を学んだ。ウラン‐鉛法による放射年代測定技術を確立し、地球の年齢を数十億年と推定する基礎を築いた。プレートテクトニクス理論の先駆的支持者として、地殻変動の研究にも貢献。生涯を通じて多くの著作を発表し、地質学界に大きな影響を与えた。1965年に逝去。その功績は現代地質学の礎となっている。

アーサー・ホームズ地質学者 1965年

1901年

アルフレト・タルスキ

(1901 - 1983)

数学者、論理学者

数学者論理学者

ポーランド出身の数学者・論理学者。集合論や形式論理の基礎理論に多大な貢献をした。

1901年にポーランドで生まれ、哲学と数学を横断する研究を志向。形式言語の真理定義に関する業績は現代論理学の基盤となった。タルスキの意味論は自己言及パラドックスの解明にも寄与した。第二次世界大戦後にアメリカへ移住し、カリフォルニア大学バークレー校などで教授として後進を指導。多くの論文や著作を残し、1983年に逝去。その功績は数理論理学の発展に不可欠である。

1901年アルフレト・タルスキ数学者論理学者 1983年

1906年

小谷正雄

(1906 - 1993)

物理学者

日本の物理学者。分子物理学や量子論の研究で国際的に評価を受けた。

1906年に東京で生まれ、東京大学理学部を卒業。分子振動や分子スペクトルの理論解析に取り組み、コトニー・クラマーズの定理などで知られる。戦後は京都大学教授として後進の育成に尽力し、原子分子物理学の発展に貢献。日本学士院賞や文化勲章を受章し、学界の重鎮として活躍した。1993年に逝去。

1906年小谷正雄物理学者 1993年

1914年

駒田信二

(1914 - 1994)

作家、中国文学者

作家中国文学者

1914年駒田信二中国文学者 1994年

1927年

塚本学

(1927 - 2013)

歴史学者

日本の歴史学者。

1927年生まれ。日本の歴史学者として近世から近代の日本史を研究し、地域史や経済史を中心に多数の著作を発表。大学教授として後進の育成にも尽力し、2013年に逝去。

1927年塚本学 2013年

1928年

ハンス・コーンバーグ

(1928 - 2019)

ドイツ出身の生化学者。

1928年ドイツ生まれで幼少期に英国へ移住。ケンブリッジ大学で学び、同大学およびボストン大学で生化学の教授を務めた。クエン酸回路や代謝経路の研究で知られ、1973年に王立協会フェローに選出され、1986年にナイトの称号を授与された。2019年に逝去。

ハンス・コーンバーグ 2019年