01月13日

出来事 - 政治・行政

888年

パリ伯ウードが西フランク王国国王に選出。

西フランク王国でパリ伯ウードが貴族会議により国王に選出される。
888年1月13日、フランク王国西部の諸侯が集まり、パリ伯ウードを国王に選出。 当時の王位継承問題を背景に、王権と有力貴族の勢力均衡が図られた。 ウードはヴァイキング襲来への防衛を重視し、要塞化や海賊対策を実施。 その統治は西フランク王国の政治基盤を強化し、後のカペー朝成立の礎となった。 彼の即位は封建制下における貴族の影響力増大を象徴する出来事とされる。
888年 パリ伯 ウード 西フランク王国
1847年

アメリカ合衆国とメキシコ合衆国がカフエンガ条約に調印。米墨戦争のカリフォルニアでの戦いが終結。

米墨戦争のカリフォルニア戦線を終結させるカフエンガ条約が締結される。
1847年1月13日、アメリカ合衆国とメキシコ合衆国がカリフォルニア州北部のカフエンガで停戦協定を締結。 米墨戦争におけるカリフォルニア戦線の事実上の終結をもたらし、両国間の敵対行為が停止された。 条約は正式な講和条約ではないものの、地域紛争の一時的解決に寄与した。 その後、1848年のグアダルーペ・イダルゴ条約により戦争全面終結と領土割譲が実現。 カフエンガ条約は西部開拓史とアメリカの領土拡大における重要な一幕となった。
1847年 アメリカ合衆国 メキシコ合衆国 カフエンガ条約 米墨戦争
1898年

ドレフュス事件: エミール・ゾラがドレフュス大尉の無実を主張する公開状『私は弾劾する』を新聞に発表。

エミール・ゾラが『私は弾劾する』を発表し、ドレフュス大尉の冤罪を糾弾。
1898年1月13日、フランスの作家エミール・ゾラが新聞紙上で公開状『私は弾劾する』を発表。 ドレフュス大尉のユダヤ人差別による有罪判決を激しく非難し、政治・軍事権力の腐敗を告発した。 記事は国中に波紋を広げ、ゾラ自身も名誉毀損で起訴される事態に至る。 ドレフュス事件はフランス社会を分断し、ジャーナリズムと人権意識の転換点となった。 最終的にドレフュスは無罪となり、ゾラの行動は現代でも自由言論の象徴とされる。
1898年 ドレフュス事件 エミール・ゾラ ドレフュス 公開状 私は弾劾する
1935年

国際連盟管理地域ザールで住民投票が行われた結果、ドイツ復帰支持が多数を占める。

ザール地方の住民投票でドイツ復帰が賛成多数となる。
1935年1月13日、国際連盟管理地域ザールで15年ぶりの住民投票が実施される。 結果は約90％以上がドイツ復帰を支持し、フランスとの協定は終了が決定。 この住民投票はヴェルサイユ体制の象徴的修正と位置づけられ、国際政治に波紋を投げた。 ドイツ復帰はナチス政権の人気を高め、ヒトラーの軍備拡大政策を後押しする要因となった。 ザール問題の解決は第二次世界大戦前のヨーロッパ情勢に大きな影響を与えた。
1935年 国際連盟管理地域ザール 住民投票 ドイツ
1946年

一部の閣僚の公職追放に伴い、幣原内閣が閣僚を入替え。

戦後公職追放で閣僚が一部入れ替わり、幣原内閣が再編されました。
1946年1月13日、連合国軍最高司令官総司令部（GHQ）の公職追放指令により、一部閣僚が追放対象となりました。 これを受けて幣原喜重郎首相は閣僚の大幅入れ替えを行い、新たな布陣で内閣を再編しました。 戦前からの実務経験者が追放される一方で、戦後政治を担う若手や新顔が登用されました。 この動きは日本の戦後民主化と行政刷新を象徴し、占領期の政治再建に重要な役割を果たしました。
1946年 公職追放 幣原内閣
1953年

チトーがユーゴスラビアの大統領に就任。

ユーゴスラビア連邦大統領にチトーが就任しました。
1953年1月13日、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の連邦大統領にヨシップ・ブロズ・チトーが就任しました。 チトーは第二次世界大戦中にパルチザンを率いてナチス・ドイツに抵抗し、戦後は独自の社会主義体制を築きました。 大統領制への移行とその首長としての就任は、ソ連からの独立路線を鮮明化する一因となりました。 彼のリーダーシップは非同盟運動の発展にも寄与し、東西冷戦時代における中立的立場を支えました。
1953年 チトー ユーゴスラビア 大統領
1953年

プラウダ紙が「ユダヤ人医師らがソ連要人の毒殺を企てた」と報道、ソ連史上の最大の反ユダヤキャンペーンに発展（医師団陰謀事件）。

ソ連で医師団陰謀事件と呼ばれる反ユダヤ的なキャンペーンが始まりました。
1953年1月13日、ソ連共産党機関紙プラウダが「ユダヤ人医師らがスターリンら要人を毒殺しようとした」と報道しました。 この「医師団陰謀事件」は国家を挙げた反ユダヤキャンペーンへと発展し、多数のユダヤ系医師が逮捕・拷問されました。 後にスターリン死後の権力抗争でこの事件は否定され、多くの犠牲者は無実が証明されました。 事件はソ連における反ユダヤ主義の最高潮とされ、政治的プロパガンダの恐ろしさを示す例となりました。
プラウダ ユダヤ人 ソ連 医師団陰謀事件
1968年

大韓民国で国際勝共連合が発足。日本でも同年4月に発足。

反共産主義を掲げる国際勝共連合が韓国で結成されました。
1968年1月13日、韓国ソウルで反共主義を掲げる市民団体「国際勝共連合」（ICVC）が正式に発足しました。 創設には韓国の宗教家や政治家が関与し、冷戦時代のアジアにおける反共運動を組織的に広める拠点となりました。 同年4月には日本でも支部が設立され、日韓両国における反共ネットワークが形成されました。 ICVCは国際会議やセミナーを通じて、東西冷戦構造下での情報共有や協力を推進しました。
1968年 大韓民国 国際勝共連合
1972年

ガーナの軍人イグナティウス・アチャンポンが無血クーデターを起こし、コフィ・ブシア首相を追放して国家元首となる。

1972年、ガーナでイグナティウス・アチャンポンが無血クーデターを起こし、国家元首となった。
1972年1月13日、ガーナの軍人イグナティウス・アチャンポンが無血クーデターを実行。 当時の首相コフィ・ブシアを追放し、国家元首の座に就いた。 アチャンポンは国民再建協議会（NRC）を設立し、軍政を樹立した。 彼は経済安定や反汚職を掲げる一方で、政敵を抑圧した。 この事件はガーナにおける軍事政権時代の幕開けとなった。
1972年 ガーナ イグナティウス・アチャンポン コフィ・ブシア 国家元首
1988年

蔣経国中華民国総統が死去し、李登輝副総統が総統に就任。台湾出身者が初めて総統になる。

1988年1月13日、蔣経国総統が死去し、李登輝が初の台湾出身総統に就任した。
1988年1月13日、中華民国（台湾）の第5代総統蔣経国が病没した。 副総統だった李登輝が憲法に基づき総統に就任し、台湾出身者として初の総統となった。 李登輝の登板は台湾の本土化運動を促進し、民主化の進展につながった。 その後の李政権は政治体制改革や与党統一促進など多くの政策を推進した。 この転換は台湾政治史において重要な分岐点とされる。
1988年 蔣経国 中華民国総統 李登輝 台湾
1990年

アメリカ合衆国バージニア州、ダグラス・ワイルダーが初のアフリカ系アメリカ人州知事として就任。

1990年1月13日、ダグラス・ワイルダーがバージニア州知事に就任し、初のアフリカ系アメリカ人知事となった。
1990年1月13日、アメリカ合衆国バージニア州でダグラス・ワイルダーが州知事に就任した。 彼は初のアフリカ系アメリカ人州知事として歴史的な突破を果たした。 ワイルダーは司法長官や上院議員としての経歴を持ち、多様性と市民権拡大を訴えた。 就任後、公教育やヘルスケア改革など、進歩的な政策を推進した。 彼の選出は全米で大きな注目を浴び、公民権運動の成果を示す出来事とされた。
アメリカ合衆国 バージニア州 アフリカ系アメリカ人
1992年

共和汚職事件: 阿部文男衆議院議員を逮捕。現職の衆議院議員の逮捕はロッキード事件以来16年ぶり。

1992年1月13日、共和汚職事件で衆議院議員の阿部文男が逮捕され、汚職問題が再燃した。
1992年1月13日、1992年の共和汚職事件により衆議院議員阿部文男が逮捕された。 現職国会議員の逮捕は1976年のロッキード事件以来16年ぶりの事態となった。 事件は政治資金規正法違反の疑いがあるとされ、政界に大きな衝撃を与えた。 メディアは政治とカネの問題に注目し、政治家の倫理観が厳しく問われた。 結果として政治資金規制の強化議論が活発化し、政界改革の契機となった。
1992年 共和汚職事件 阿部文男 ロッキード事件