01月13日の命日 - 科学者・研究者

1151年

シュジェール

(1081 - 1151)

フランス摂政、歴史家

フランス摂政歴史家

フランス王国の摂政を務めた修道院長で、歴史書を著した中世の学者・政治家。

シュジェール（本名Sugerius）は1081年頃に生まれ、サン＝ドニ修道院の修道院長を務めました。ルイ6世、ルイ7世の治世で摂政として国家運営を補佐し、王権強化に貢献しました。著作『サン＝ドニ年代記』ではフランス初期カロリング朝から自身の時代までを叙述し、貴重な歴史資料となりました。教会改革や建築事業にも携わり、サン＝ドニ修道院の改修を指揮しました。政治的手腕と学問的成果を兼ね備えたカロリング朝期の重要人物として知られています。

1151年シュジェールフランス摂政歴史家 1081年

1717年

マリア・ジビーラ・メーリアン

(1647 - 1717)

生物学者、画家

生物学者画家

ドイツ生まれの博物学者兼画家。昆虫の観察・図譜制作で知られる。

マリア・ジビーラ・メーリアン（1647年 - 1717年）はドイツ生まれの博物学者および画家。昆虫の生活史に強い関心を持ち、自ら南米スリナムへ渡って現地調査を行った。観察結果を精緻な図版にまとめた『スリナムの昆虫変態図譜』で知られ、昆虫学と自然史図版の発展に大きく貢献した。芸術的な描写力と科学的な観察眼を兼ね備えた彼女の作品は、現在でも標本的価値を有し、博物学や美術史の分野で高く評価されている。

1717年マリア・ジビーラ・メーリアン生物学者 1647年

1906年

アレクサンドル・ポポフ

(1859 - 1906)

無線通信開発者

ロシアの物理学者・技術者で、無線通信技術の先駆者とされています。

1859年にロシアで生まれ、サンクトペテルブルク大学で物理学を学びました。雷放電の研究中に電磁波を検出する装置を開発し、1895年には無線電信の実験に成功しました。彼の業績は無線通信の発展に大きな影響を与え、その功績を称えてロシアでは「ポポフの日」が制定されています。1906年に亡くなりました。

1906年アレクサンドル・ポポフ無線通信 1859年

1913年

大森兵蔵

(1876 - 1913)

体育学者

日本の体育学者で、近代体育教育の普及に尽力しました。

1876年に生まれ、東京高等師範学校（現筑波大学）で学びました。卒業後は同校や他の教育機関で教授として体育教育の体系化に取り組み、体育理論や実技のカリキュラムを整備しました。西洋の体育方法を取り入れた指導書を執筆し、日本の体育学発展に貢献しました。1913年に亡くなりました。

1913年大森兵蔵体育学者 1876年

1931年

カンドー・カールマーン

(1869 - 1931)

鉄道技師、発明家

鉄道技師発明家

ハンガリーの機械技術者で、電気機関車の開発に貢献しました。

1869年にハンガリーで生まれ、工学を学んだ後、ガンツ社で働きました。相互変換器方式の回転相変換器を開発し、交流電気機関車の実用化を実現しました。これにより山岳鉄道などでの電化が進展し、現代の鉄道輸送に大きな影響を与えました。1931年に亡くなりました。

1931年カンドー・カールマーン 1869年

1934年

ポール・ヴィラール

(1860 - 1934)

物理学者

フランスの物理学者で、ガンマ線を発見した研究者です。

1860年にフランスで生まれ、エコール・ノルマル・シュペリウールで学びました。リヨン大学で教鞭をとりながら放射能の研究に従事し、1900年にラジウムの放射から高エネルギー放射線（ガンマ線）を発見しました。彼の発見は核物理学の発展に大きく貢献しました。1934年に亡くなりました。

1934年ポール・ヴィラール物理学者 1860年

1934年

早田文藏

(1874 - 1934)

植物学者

日本の植物学者で、台湾の植物研究に大きく貢献しました。

1874年に日本で生まれ、東京帝国大学で学びました。台湾総督府の植物調査に参加し、多くの新種を発見・命名しました。『台湾植物誌』などの著作を通じて東アジアの植物分類学を発展させました。帰国後は大学教授として後進の育成にも尽力し、1934年に亡くなりました。

早田文藏植物学者 1874年

1935年

ハインリヒ・シェンカー

(1868 - 1935)

音楽学者

オーストリア出身の音楽理論家で、シェンカー理論を確立した音楽学の先駆者。

1868年にオーストリアで生まれ、ウィーンで音楽教育を受けたシェンカーは、従来の分析手法を超えた階層的な理論、シェンカー理論を確立。代表作『和声法』や『対位法』では、モーツァルトからバッハまで幅広い作品を体系的に分析した。彼の理論は後世の作曲家や音楽学者に大きな影響を与え、現代の音楽教育の基礎となった。晩年はウィーンで後進の育成に力を注ぎ、1935年にその生涯を閉じた。

1935年ハインリヒ・シェンカー音楽学者 1868年

2000年

大野乾

(1928 - 2000)

生物学者

大野乾 1928年

2009年

星野徹

(1925 - 2009)

詩人、英文学者、茨城大学名誉教授

詩人英文学者茨城大学名誉教授

詩人と英文学者の両面で活動し、教育者として後進を育成した学者。

星野徹（1925-2009）は日本の詩人・英文学者。戦後の詩壇で詩集を発表しつつ、英文学研究者として翻訳や論文を多数執筆。茨城大学教授として長年教鞭をとり、多くの学生を育成。近代英国詩を中心とした研究で評価を受け、その詩と学術の両面で知られる。学術と文学を融合させた活動は、国内の詩壇や学界に大きな影響を与えた。

2009年星野徹茨城大学 1925年

2009年

小関治男

(1925 - 2009)

分子生物学者、京都大学名誉教授

分子生物学者京都大学名誉教授

細胞内のメカニズム解明に貢献した分子生物学の第一人者。

小関治男（1925-2009）は日本の分子生物学者。京都大学で研究・教育に従事し、細胞内タンパク質や遺伝子発現のメカニズム解明に貢献。国内外の学会で研究成果を発表し、国際的にも認められた。後進の指導にも力を入れ、多くの研究者を育成。生涯を通じて分子生物学の発展に寄与した。

小関治男京都大学 1925年

2009年

ミハイル・ドンスコイ

(1948 - 2009)

計算機科学者

並列計算やアルゴリズム研究で成果を挙げた計算機科学者。

ミハイル・ドンスコイ（1948-2009）はロシアの計算機科学者。並列計算やアルゴリズム研究を中心に学術誌へ論文を多数発表。ソフトウェア開発プロジェクトを主導し、実用的なシステム設計にも携わった。若手研究者の育成にも力を注ぎ、国際会議で招待講演を行った。生涯を通じて計算機科学の発展に寄与した。

ミハイル・ドンスコイ 1948年