01月11日の出来事 - 戦争・紛争 | calendar.web-standard.org

1851年

太平天国の乱。清国広西省桂平県金田村で洪秀全が率いる集団が武装蜂起。

中国・清朝支配下の広西省で洪秀全率いる太平天国運動が武装蜂起し、壮大な反乱が始まりました。

広西省桂平県金田村で洪秀全率いる信者集団が1851年1月11日に武装蜂起し、太平天国の乱が勃発しました。彼らはキリスト教的要素を取り入れた「天王天国」を掲げ、清朝の腐敗打倒と平等社会の建設を目指しました。反乱は瞬く間に南中国一帯に広がり、清朝政府は厳しい鎮圧に追われることになります。太平天国の乱は最終的に14年以上にわたって続き、数千万の死者を出す戦乱となりました。この内乱は清朝衰退の一因ともなり、後の中国近代史に大きな影響を及ぼしました。

1851年太平天国の乱清国洪秀全

1861年

南北戦争: アラバマ州がアメリカ合衆国を脱退。

南北戦争の発端となる動きの一つとして、アラバマ州がアメリカ合衆国から脱退を宣言しました。

1861年1月11日、アメリカ南部のアラバマ州が連邦からの脱退（セセッション）を正式に宣言しました。この動きは奴隷制度維持をめぐる南北間の対立激化が背景にあり、南部諸州の独立志向を象徴するものでした。アラバマ州は翌2月にはアメリカ連合国に加盟し、南北戦争（市民戦争）へとつながる一因となりました。脱退宣言は連邦政府との対立を深め、戦争開戦の重要なステップとされています。南北戦争は1865年まで続き、アメリカ社会の構造と国家統一の在り方に大きな影響を及ぼしました。

1861年南北戦争アラバマ州アメリカ合衆国

1879年

ズールー戦争勃発。

イギリス帝国とズールー王国との間でズールー戦争が勃発し、南アフリカで大規模衝突が始まりました。

1879年1月11日、イギリス帝国軍がズールー王国に対して最後通牒を発し、ズールー戦争が勃発しました。戦争の背景には南アフリカにおけるイギリスの領土拡張政策とボーア人との勢力争いがありました。開戦後、双方は激しい山岳地帯でのゲリラ戦や大規模な野戦を繰り広げ、多数の犠牲者を出しました。ザンドルワナの戦いなどで初期にはズールー側が戦果を上げたものの、最終的にはイギリス軍が勝利しました。この戦争は19世紀植民地戦争の典型例として戦史に刻まれ、南アフリカ史にも大きな影響を与えました。

1879年ズールー戦争

1923年

フランス・ベルギー軍が、ドイツの第一次世界大戦賠償支払の遅延を理由にルール鉱工業地帯を占領。

フランス・ベルギー軍がドイツの賠償支払遅延を口実にルール地方を占領し、国際的緊張を高めた出来事です。

1923年1月11日、第一次世界大戦の賠償支払いを巡り、フランスとベルギーの両軍がドイツの重要な工業地帯であるルール地方に侵攻・占領を開始しました。占領の目的は賠償物資の直接徴収であり、鉱山や工場を押収して支払いに充てるものでした。ドイツ側は不服従・ストライキで応じ、経済活動は停滞し、ハイパーインフレーションが加速しました。占領は英仏間やドイツ国内で激しい批判を呼び、後の外交交渉や賠償計画の見直しにも大きな影響を与えました。歴史的にはヴァイマル共和政の混乱と国際関係の難しさを象徴する事件とされています。

1923年フランスベルギー第一次世界大戦賠償ルール

1942年

第二次世界大戦: 日本陸軍の第五師団によってクアラルンプール占領。

第二次世界大戦中、日本陸軍第五師団がマレー半島北部を経てクアラルンプールを占領しました。

1942年1月11日、日本陸軍の第五師団はマレー作戦の一環としてクアラルンプールを占領しました。占領により英国統治下のマラヤ連邦政府は崩壊し、日本軍政が敷かれました。現地住民に対する統治や物資統制が進められ、インフラや行政システムも日本式に改変されました。占領は日本軍の南方作戦の重要なマイルストーンであり、東南アジア全域への影響を拡大する契機となりました。翌年にはビルマやシンガポール攻略へと戦域が広がりました。

1942年第二次世界大戦日本陸軍クアラルンプール

1942年

第二次世界大戦: 蘭印作戦開始。日本軍がオランダ領東インドのタラカン島とメナドに侵攻する。

第二次世界大戦中、日本軍が蘭印作戦を開始。オランダ領東インドのタラカン島とメナドに侵攻しました。

1942年1月11日、日本軍はオランダ領東インド（蘭印）への侵攻を正式に開始し、タラカン島とメナドに上陸。蘭印作戦は資源確保を目的とし、特に石油やゴム資源が戦略的に重要視されていました。現地のオランダ軍や歩兵部隊との激しい戦闘が繰り広げられ、短期間で制圧が進行しました。この作戦成功により日本軍は南方資源の確保を強化し、太平洋戦線での戦略的優位を得る足掛かりとしました。しかし、連合軍の反撃や長期的な補給問題が後に影響を及ぼすこととなりました。蘭印作戦は太平洋戦争初期における重要な転換点の一つと位置付けられています。

蘭印作戦オランダ領東インドタラカン島メナド

1991年

リトアニア独立革命: ソビエト連邦軍がリトアニアへの軍事介入を開始。

ソビエト軍のリトアニア介入開始により、独立運動が激化した転機の一日です。

1991年1月11日、リトアニアの独立を求める運動（リトアニア独立革命）に対し、ソビエト連邦軍が軍事介入を開始しました。リトアニアはソ連からの離脱を宣言しており、緊張状態が高まっていた。この介入は市民への威嚇行動や衝突を引き起こし、独立支持派の結束を強める結果に。国際社会はソ連に非難を強め、バルト三国の独立承認が加速。最終的にリトアニアは1991年にソ連からの完全独立を果たし、歴史の転換点となりました。

1991年リトアニア独立革命ソビエト連邦軍リトアニア

2013年

フランスによるマリ共和国への軍事介入セルヴァル（ヤマネコ）作戦が開始される。

2013年、フランス軍がマリ北部でイスラム過激派勢力掃討を目的とした『セルヴァル作戦』を開始しました。

2013年1月11日、フランス政府はマリ共和国北部でセルヴァル（ヤマネコ）作戦を正式に開始。イスラム過激派組織の勢力拡大を防止するため、空爆や地上部隊の派遣が実施されました。国連安全保障理事会の決議を背景に、西アフリカ地域へのテロリズム拡大を食い止める国際的取り組みの一環と位置づけられています。作戦にはフランス軍約4500名が参加し、首都バマコ周辺の治安回復を目指しました。セルヴァル作戦は後にユニオン作戦（MINUSMA）への移行を経て、長期的な安定化活動へと繋がりました。

フランスマリ共和国セルヴァル（ヤマネコ）作戦