1930年
金解禁: 濱口雄幸内閣が金輸出を解禁し金本位制に復帰する。
濱口雄幸内閣が金輸出を解禁し、金本位制への復帰を果たした経済政策の転換点です。
1930年1月11日、濱口雄幸内閣は金の輸出を解禁し、金本位制への復帰を正式に宣言しました。世界恐慌の克服と国際通貨安定を目指す狙いで国内経済の立て直しが試みられました。金本位制復帰により通貨価値の信用回復が期待されましたが、実際にはデフレ傾向が深刻化し中小企業や農村経済に大きな打撃を与えました。政府は政策転換の後、産業保護や財政再建策を模索しましたが、世界情勢の影響もあり成果は限定的でした。日本が再び金本位制を維持したのはわずか半年ほどで、1931年の満州事変後に名目的金本位制へ移行しました。
1930年
金解禁
濱口雄幸内閣
金本位制