1930年

金解禁: 濱口雄幸内閣が金輸出を解禁し金本位制に復帰する。

濱口雄幸内閣が金輸出を解禁し、金本位制への復帰を果たした経済政策の転換点です。
1930年1月11日、濱口雄幸内閣は金の輸出を解禁し、金本位制への復帰を正式に宣言しました。世界恐慌の克服と国際通貨安定を目指す狙いで国内経済の立て直しが試みられました。金本位制復帰により通貨価値の信用回復が期待されましたが、実際にはデフレ傾向が深刻化し中小企業や農村経済に大きな打撃を与えました。政府は政策転換の後、産業保護や財政再建策を模索しましたが、世界情勢の影響もあり成果は限定的でした。日本が再び金本位制を維持したのはわずか半年ほどで、1931年の満州事変後に名目的金本位制へ移行しました。
1930年 金解禁 濱口雄幸内閣 金本位制
1930年

聖徳太子の肖像の乙百圓券が発行される。

聖徳太子の肖像をあしらった乙百圓券(200円券)が発行された、戦前日本の紙幣デザインの一つです。
1930年1月11日、聖徳太子の肖像を中央に配した乙百圓券が日本銀行より発行されました。この紙幣は大正期以降の紙幣刷新の流れの一環であり、精緻な彫刻技法が用いられた意匠が特徴です。表面には冠をかぶる聖徳太子、裏面には法隆寺五重塔や橘樹林寺の伽藍が描かれています。発行当時の200円券としては最高額面の一つであり、高額取引や貯蓄用途に使用されました。戦後の金融改革までは流通したものの、インフレーションと通貨制度改正により姿を消しました。紙幣収集家の間では希少性が高いシリーズのひとつとされています。
聖徳太子 肖像 乙百圓券
2007年

2007年における食品偽装問題: 不二家が期限切れの原材料を使用して洋菓子を製造していたことが発覚。

不二家が期限切れ原材料を使用した製品を製造していたことが発覚しました。
2007年1月11日、洋菓子メーカーの不二家が期限切れの原材料を使用して菓子を製造していた食品偽装問題が明らかになりました。 消費者の健康への影響や食品安全への信頼低下が社会的に大きな波紋を呼び、行政による立入検査や指導が実施。 企業の品質管理体制の不備が指摘され、業界全体のコンプライアンス強化が求められる契機となりました。 不二家は謝罪と再発防止策を発表し、消費者信頼回復に向けた取り組みを進めました。
2007年 食品偽装問題 不二家