01月09日の命日 - 科学者・研究者

1799年

マリア・ガエターナ・アニェージ

(1718 - 1799)

数学者、哲学者

数学者哲学者

イタリアの女性数学者・哲学者。18世紀に分析学の普及に貢献し、大学教授に任命された最初の女性として知られる。

1718年にイタリアのミラノで生まれ、幼少期から数学の才能を示した。1748年に出版された『分析学入門』では当時発展途上だった微積分学を体系的にまとめ、ヨーロッパで高く評価された。彼女は哲学や神学の研究にも取り組み、学際的な学問活動を展開した。イタリアの大学から名誉職として数学教授に任命され、女性初の快挙となった。生涯を通じて学術会議や教育に貢献し、多くの後進に影響を与えた。

1799年マリア・ガエターナ・アニェージ 1718年

1848年

カロライン・ハーシェル

(1750 - 1848)

天文学者

ドイツ生まれの英国の天文学者。兄ウィリアム・ハーシェルの助手として数多くの彗星を発見した。

1750年にドイツのハノーファーで生まれ、家庭で学問を受けた。兄ウィリアムの観測に協力し、1786年に彗星を発見して注目を集めた。女性として初めて王立天文学会から給与を受け、1787年には王立天文学会から金メダルを授与された。生涯に8つ以上の彗星と数百の星雲・星団を記録し、天文カタログの整備に貢献した。1848年に没するまで、天文学の発展に尽力し続けた。

1848年カロライン・ハーシェル天文学者 1750年

1947年

カール・マンハイム

(1893 - 1947)

社会学者

ハンガリー生まれの社会学者。イデオロギー研究の先駆者として知られる。

1893年にオーストリア＝ハンガリー帝国領内で生まれ、社会学を学んだ。社会的思考や知識の社会的構造を分析する「イデオロギー論」で名を馳せた。代表作『イデオロギーとユートピア』では思想の社会的背景を解明した。ナチス政権下から亡命し、イギリスやアメリカで研究活動を続けた。戦後はイギリスに定住し、ロンドン大学で後進の教育に携わった。 1947年に没するまで社会理論に多大な影響を与えた。

1947年カール・マンハイム社会学者 1893年

1970年

佐久間鼎

(1888 - 1970)

心理学者、言語学者、元東洋大学学長

心理学者言語学者元東洋大学学長

心理学と言語学の研究で日本の学術界を牽引し、東洋大学学長を務めた学術界の重鎮。

1888年に生まれ、アメリカやヨーロッパで心理学と言語学を学ぶ。東洋大学で教鞭をとり、後に学長として教育改革に尽力した。発達心理学や比較言語学の研究を通じて、日本の学術水準向上に貢献。多くの著書を著し、次世代の研究者育成にも力を注いだ。 1970年1月9日に逝去し、学術界に大きな足跡を残した。

1970年佐久間鼎東洋大学 1888年

1976年

ルーペルト・ヴィルト

(1905 - 1976)

天文学者

ドイツ生まれの天文学者で、惑星大気の研究で知られる。

1905年にドイツで生まれ、後にアメリカに移住してキャリアを築く。木星や地球大気の化学組成と紫外線吸収特性に関する研究で業績を残した。「Wildt構造」と呼ばれる大気モデルを提唱し、惑星科学に大きな影響を与えた。プリンストン大学などで教鞭をとり、多くの研究者を育成。 1976年1月9日に71歳で逝去した。

ルーペルト・ヴィルト 1905年

1988年

西本三十二

(1899 - 1988)

教育学者

日本の教育学者として教育研究に尽力した人物。

1988年西本三十二 1899年

1989年

マーシャル・ストーン

(1903 - 1989)

数学者

アメリカの数学者で、特に位相数学の分野で業績を残した人物。

1903年に生まれ、抽象数学の研究に生涯を捧げた。ストーン・チェフコンパクト化を含む位相空間論の理論を大きく発展させた。ストーンの表現定理により、集合論とブール代数の研究を結びつけた。プリンストン高等研究所やイェール大学で教鞭を執り、多くの後進を指導した。彼の業績は現代数学の基礎理論に今も影響を与え続けている。

マーシャル・ストーン数学者 1903年

1998年

福井謙一

(1918 - 1998)

化学者、京都大学・京都工芸繊維大学名誉教授、アジア初のノーベル化学賞受賞者

化学者京都大学・京都工芸繊維大学名誉教授アジア初のノーベル化学賞受賞者

京都大学名誉教授。アジア初のノーベル化学賞受賞者として分子軌道理論を確立した。

1918年、東京に生まれる。京都大学理学部を卒業後、同大学助教授などを経て教授に就任。分子軌道理論に基づき化学反応の起源を解明し、「フロンティア電子説」を提唱。 1981年にノーベル化学賞を受賞し、アジア初の受賞者となった。 1998年に死去し、その業績は現在の有機化学研究にも大きな影響を与えている。

1998年福井謙一化学者京都大学京都工芸繊維大学ノーベル化学賞 1918年

2001年

戴国煇

(1931 - 2001)

農学者、作家

農学者作家

農学者として研究に従事し、著作も残した学者・作家。

戴国煇農学者作家 1931年

2007年

ジャン＝ピエール・ヴェルナン

(1914 - 2007)

歴史学者、人類学者、コレージュ・ド・フランス名誉教授

歴史学者人類学者コレージュ・ド・フランス名誉教授

著名な歴史学者・人類学者で、コレージュ・ド・フランス名誉教授を務めました。

1914年生まれのジャン＝ピエール・ヴェルナンは、古代ギリシャの歴史と神話研究で世界的な評価を受けました。人類学的視点を取り入れた独自の研究手法で知られ、神話の構造分析や社会構造の解明に貢献しました。コレージュ・ド・フランスで教鞭を執り、多くの学生や研究者に影響を与えました。複数の著書が翻訳され、国際的に広く読まれています。 2007年1月9日に逝去し、学界に大きな遺産を残しました。

2007年ジャン＝ピエール・ヴェルナンコレージュ・ド・フランス 1914年

2010年

宮澤健一

(1925 - 2010)

経済学者、第9代一橋大学学長、一橋大学名誉教授

経済学者第9代一橋大学学長一橋大学名誉教授

一橋大学の学長を務めた日本の経済学者。

1925年に生まれ、日本の経済学研究と教育に生涯を捧げた。一橋大学で教鞭を執り、第9代学長として大学運営を指導。講義や研究活動を通じて多くの学生の育成に貢献。退官後は名誉教授として後進の指導と学術活動を継続。 2010年に逝去。

2010年宮澤健一一橋大学 1925年

2012年

藤沼貴

(1931 - 2012)

ロシア文学者、早稲田大学名誉教授

ロシア文学者早稲田大学名誉教授

ロシア文学を専門とする早稲田大学名誉教授。

1931年に生まれ、ロシア文学の研究に生涯を捧げた。早稲田大学で教鞭を執り、多くの学生を指導。論文や著作を通じてロシア文学研究の発展に寄与。後進の育成に力を注ぎ、文学研究の基盤を築いた。 2012年に逝去。

藤沼貴早稲田大学 1931年