マンリョウ (万両)

学名: Ardisia crenata
科名: サクラソウ科

花言葉

  • 予言
  • 寿ぎ
  • 徳のある人
  • 金満家
  • 財産

特徴

花色:

説明

マンリョウは高さ1.5m程になる常緑小低木で、「万両」の名から正月の縁起物として古くから親しまれてきました。夏に白い小さな花を散形に咲かせ、晩秋に6-8mmの果実が鮮紅色に熟します。冬に赤い小さな実をつけているマンリョウに雪が積もったりすると非常に美しく、庭木や鉢植え、正月の花材として利用されます。

豆知識

  • 江戸時代には「宝船」という大実の品種が作り出された
  • センリョウとの見分け方は、実が葉の下に垂れ下がるのがマンリョウ
  • 野生では樹高1mほどだが、栽培下では1.5mまで成長する
  • 白い実の「シロミノマンリョウ」や黄色い実の「キミノマンリョウ」もある

利用方法

観賞用
  • 正月の切り花材
  • 庭植えの低木
  • 鉢植えの観賞用
薬用
  • 中国伝統医学では根を薬用に使用
  • 消炎作用があるとされる

注意: 実は食用には適さず、大量摂取は避けるべき

食用

食用には適さない

その他
  • 正月飾りの材料
  • 縁起物としての贈答用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 果実, 葉

症状: 大量摂取により消化器系の不調を起こす可能性

シクラメン

学名: Cyclamen persicum
科名: サクラソウ科

花言葉

  • はにかみ
  • 遠慮
  • 内気
  • 清純
  • 内気
  • 嫉妬

特徴

花色:

説明

シクラメンは地中海地方原産のサクラソウ科の球根植物で、冬の鉢花の女王とも呼ばれます。年末年始の花の少なくなった時期を華やかな姿で彩り、赤やピンク、白の他、色変わりをする品種なども出回ります。花は花びらが上を向いていますが、実は花の向きは下向きで、うつむいて咲く姿が特徴的です。球根は茎が肥大したもので分球せず、表皮がコルク状で乾燥によく耐えます。

豆知識

  • 属名Cyclamenは「円」を意味するギリシャ語に由来し、球根の形から命名された
  • 受粉後に花茎が螺旋状に巻く独特の性質がある
  • 原種シクラメンは地中海沿岸地方に約20-30種が分布
  • ガーデンシクラメンは寒さに強く改良された品種群

利用方法

観賞用
  • 冬の室内鉢花
  • ガーデンシクラメンとして屋外栽培
  • 年末年始の贈答用
薬用
  • 古代ギリシャでは根を薬用に使用
  • 民間療法で鎮痛剤として利用された記録

注意: 現在は薬用としては使用されず、毒性があるため注意が必要

食用

食用には適さない

その他
  • 香料としての利用(微量)
  • 園芸療法での活用

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 球根, 根, 葉

症状: 摂取により嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状を引き起こす可能性

モクレン (木蓮)

学名: Magnolia liliiflora
科名: モクレン科

花言葉

  • 自然の愛
  • 崇高
  • 持続性

特徴

花色:

説明

モクレンは中国南部原産のモクレン科の落葉低木・中高木で、早春に新葉を出す前から大きな花をすっくと立ち上げて咲きます。花は長さ約10cmで上向きに直立して開花しますが、通常全開しません。花被片は紅紫色で、爽やかな甘い香りを漂わせます。樹高は4~5mほどの中高木で、株立ちになりやすく、やや横に広がります。花がハスに似ていることから「木蓮」と名付けられました。

豆知識

  • かつては「モクラン(木蘭)」と呼ばれていた
  • 中国の原産地では野生のものが絶滅危惧種に指定されている
  • 花の香りは蘭に似ているとされる
  • ハクモクレンとは別種で、花の色と開花時期が異なる

利用方法

観賞用
  • 庭園樹としての植栽
  • 公園の景観樹
  • 春の切り花
薬用
  • 中国伝統医学では花蕾を「辛夷」として薬用に使用
  • 鼻づまりや頭痛の治療に利用

注意: 専門知識なしに薬用利用は避けるべき

食用

一般的には食用には適さない

その他
  • 香料としての利用
  • 庭園デザインのシンボルツリー

毒性

症状: 一般的に毒性は報告されていない

マンサク (万作)

学名: Hamamelis japonica
科名: マンサク科

花言葉

  • ひらめき
  • 神秘
  • 幸福の再来
  • 呪文
  • 魔力
  • 豊作

特徴

花色:

説明

マンサクは日本固有種の落葉小高木で、2月頃から黄色い花を咲かせ、いち早く春の訪れを教えてくれます。花は黄色で4弁、花弁は鮮やかな黄色で長さ1~1.5cmのやや縮れたリボン状の線形をしており、良い香りが遠くまで漂います。葉の形が左右非対称で不整なことから、カタソゲ(片削げ)という俗名もあります。古くから作物の豊年満作を占う植物として親しまれてきました。

豆知識

  • 名前の由来は「まず咲く」「万年豊作」「満咲き」など諸説ある
  • 花の形が独特で、リボンが風になびくような姿
  • 成長が非常に遅く、狭い場所にも植えることができる
  • 別名「カタソゲ」は葉の形が左右非対称なことに由来

利用方法

観賞用
  • 庭木としての早春の彩り
  • 公園の景観樹
  • 生け花の花材
薬用
  • 北米産の近縁種は薬用として利用
  • 民間療法での利用例もある

注意: 日本産のものは薬用としての利用は一般的ではない

食用

食用には適さない

その他
  • 豊作占いの道具
  • 早春の季節感を演出

毒性

症状: 一般的に毒性は報告されていない

スミレ (菫)

学名: Viola mandshurica
科名: スミレ科

花言葉

  • ささやかな幸せ
  • 誠実
  • 真実の愛
  • 謙虚

特徴

花色:

説明

スミレは日本原産のスミレ科の多年草で、3月~5月頃に深い紫(菫色)の花を咲かせます。花径1~2cm程度で、花びらは5枚、花の後ろに距という突起があり、この中に蜜が入っています。草丈は10cm前後で、地下茎は太くて短く、多数の葉を根出状に出します。うつむくように咲く姿が印象的で、桜の花が咲き誇る頃に足元でひっそりと花を咲かせています。日本はスミレ王国と呼ばれ、56種類が自生しています。

豆知識

  • 花の名前の由来は花の形が「墨入れ」という大工道具に似ているから
  • 「菫色」という色名はこの花に由来する
  • ナポレオンは流刑地でもスミレを育て続けた
  • 日本には56種類のスミレが自生し、世界でも有数のスミレ王国

利用方法

観賞用
  • 春の野草として観賞
  • ロックガーデンの植材
  • 自然風庭園の下草
薬用
  • 民間療法で咳止めや消炎に利用
  • 西洋ではハーブティーとして利用

注意: 大量摂取は避け、専門知識を持つ人の指導下で利用

食用
  • 若葉
その他
  • 紫色の天然染料
  • 香料としての利用

毒性

症状: 一般的に毒性は報告されていない(食用可能)