1730年

アウルトニ・マグヌッソン

(1663 - 1730)

文学者、写本蒐集家

文学者 写本蒐集家
アイスランドの古写本収集に尽力した学者で、中世北欧文学の保存に貢献しました。
1663年にアイスランドで生まれ、コペンハーゲン大学で学問を修めました。北欧の古ゲルマン語資料やアイスランド・サガの写本を丹念に収集し、後世に伝えました。収集した文献はデンマーク王立図書館に所蔵され、アイスランド文化研究の基礎資料となっています。写本の目録作成や文献批判を行い、北欧文学史研究の発展に大きく寄与しました。1730年に没しました。
1730年 アウルトニ・マグヌッソン 1663年
1783年

ジョヴァンニ・トッツェッティ

(1712 - 1783)

博物学者

博物学者
18世紀イタリアの博物学者で、自然史研究と分類学に貢献しました。
1712年にフィレンツェで生まれ、パリやロンドンで自然史を学びました。帰国後はトスカーナ大公国の宮廷で自然史コレクションの整備に携わりました。動植物標本の収集や分類を行い、標本図譜を作成しました。著書『Storia naturale』は当時の博物学研究に大きな影響を与えました。地質学や植物学を横断する研究姿勢で、ヨーロッパの学術ネットワークを広げました。1783年に没しました。
1783年 ジョヴァンニ・トッツェッティ 1712年
1786年

ジャン=エティエンヌ・ゲタール

(1715 - 1786)

博物学者、地質学者

博物学者 地質学者
フランスの博物学者・地質学者で、初期の地質図作成を行った先駆者です。
1715年にパリで生まれ、医師としての訓練を受けた後、博物学と地質学の研究に転じました。ヨーロッパ各地を旅して岩石や鉱物を採集し、初期の地質図を作成しました。『鉱物誌』などを刊行し、鉱物分類や地層の研究を発展させました。フランス科学アカデミーの会員として学術交流を行い、近代地質学の基礎を築きました。1786年に亡くなりました。
1786年 ジャン=エティエンヌ・ゲタール 1715年
1893年

ヨーゼフ・シュテファン

(1835 - 1893)

物理学者

物理学者
オーストリアの物理学者で、熱放射の法則を発見した。
ヨーゼフ・シュテファン(1835-1893年)は、オーストリアの物理学者です。 1879年に熱放射強度と温度の4乗の関係を発見し、シュテファンの法則と呼ばれています。 後にルートヴィヒ・ボルツマンが理論的裏付けを行い、シュテファン=ボルツマン法則として発展しました。 ウィーン大学で教授を務め、多くの学生を育成し、近代熱力学の礎を築きました。 1893年に急逝し、その業績は現代物理学に大きな影響を与え続けています。
1893年 ヨーゼフ・シュテファン 物理学者 1835年
1918年

ユリウス・ヴェルハウゼン

(1844 - 1918)

言語学者

言語学者
ドイツの言語学者・聖書学者。旧約聖書研究の先駆者として名高い。
1844年生まれ。聖書文書仮説(ドキュメンタリー仮説)の提唱者として知られる。 旧約聖書の編纂過程を言語学や史的観点から解明し、Prolegomena zur Geschichte Israelsを出版。 聖書学に新たな学問的方法を導入し、以降の聖書批評研究に大きな影響を与えた。 学究肌の研究者として大学教授を務め、多くの弟子を育成した。
1918年 ユリウス・ヴェルハウゼン 言語学者 1844年
1935年

ジェームズ・アルフレッド・ユーイング

(1855 - 1935)

物理学者

物理学者
スコットランドの物理学者・工学者。磁性体のヒステリシス現象の研究で知られる。
1855年にスコットランドで生まれ、工学と物理学を学んだ。磁性体のヒステリシス現象を詳細に解明し、その研究は後の電磁気学に大きな影響を与えた。日本の金鉱山技術にも携わり、測量学の普及を支援した。また地震学の研究を行い、地震計の改良にも貢献した。晩年はエディンバラ大学総長として教育改革を推進し、1935年に亡くなった。
1935年 ジェームズ・アルフレッド・ユーイング 1855年
1943年

ニコラ・テスラ

(1856 - 1943)

電機技師、発明家

電機技師 発明家
セルビア系アメリカ人の発明家・電気技師。交流電力システムやテスラコイルを開発した。
1856年にオーストリア帝国(現クロアチア)で生まれ、電気工学の分野で数多くの発明を行った。交流(AC)送電システムを実用化し、産業界に革命をもたらした。テスラコイルや無線通信の基礎研究など、多岐にわたる技術を生み出した。エジソンやウェスティングハウスと協力や対立を繰り返しながら業界をリードした。生涯で300以上の特許を取得し、現代の電力・通信技術に大きな影響を与えた。1943年にニューヨークで亡くなった。
1943年 ニコラ・テスラ 1856年
1944年

ルー・ヘンリー・フーヴァー

(1874 - 1944)

慈善家、地質学者、第31代アメリカ合衆国大統領ハーバート・フーヴァーの妻

慈善家 地質学者 第31代アメリカ合衆国大統領ハーバート・フーヴァーの妻
アメリカ初の女性鉱山技術者で、ハーバート・フーヴァーの妻として第一婦人を務めた。
1874年にアイオワ州ウォータールーで生まれ、スタンフォード大学で鉱山工学を専攻し同大学初の女性鉱山技術者として卒業。1899年にハーバート・フーヴァーと結婚し、夫の大統領就任に伴い第一婦人として公共福祉や教育活動に尽力した。ガールスカウト協会の支援など多くの慈善事業を推進し、社会福祉の向上を目指した。大統領在任中のみならず退任後も人道支援活動を継続。1944年に亡くなった。
1944年 ルー・ヘンリー・フーヴァー 英語版 アメリカ合衆国大統領 ハーバート・フーヴァー 1874年
1955年

エドワード・カスナー

(1878 - 1955)

数学者

数学者
アメリカの数学者。10の100乗を意味する「googol」の用語を考案し、数学の普及に貢献。
1878年にニューヨーク州で生まれ、コロンビア大学で学位を取得。 同大学の教授として微分幾何学や偏微分方程式の研究を行う。 1938年にジェームズ・ニューマンとの共著『Mathematics and the Imagination』を発表。 同書で「googol」という用語を紹介し、大衆への数学普及を促進。 1955年1月7日に死去し、その功績は今日まで広く知られている。
エドワード・カスナー 数学者 1878年
1968年

ジェームズ・レナード・ブライアリー・スミス

(1897 - 1968)

魚類学者、シーラカンスを鑑定

魚類学者 シーラカンスを鑑定
南アフリカで活躍した魚類学者。シーラカンスを鑑定したことで知られる。
ジェームズ・レナード・ブライアリー・スミス(1897-1968)はイギリス生まれで、南アフリカ大学で教鞭をとった魚類学者。 1938年、シーラカンスの標本を鑑定し、新種として命名、『Latimeria chalumnae』を記載した。 この発見は「生きている化石」と呼ばれ、大きな話題となった。 魚類の分類学や進化研究に貢献し、多くの論文を発表した。 死後もその業績は海洋生物学の重要な一里塚とされる。
ジェームズ・レナード・ブライアリー・スミス フランス語版 シーラカンス 1897年
1975年

広重徹

(1928 - 1975)

科学史家

科学史家
日本の科学史学者。科学技術の歴史を研究し、学界に貢献した。
広重徹(1928-1975)は、日本の科学史家です。 科学技術の発展過程と社会的影響を分析し、多くの研究を発表しました。 特に近代日本における科学教育の歴史を詳述した著作で知られています。 大学や研究機関で後進の指導にもあたり、学界の発展に寄与しました。 彼の研究は科学史研究の基礎を築きました。
1975年 広重徹 科学史家 1928年
1984年

アルフレッド・カストレル

(1902 - 1984)

物理学者

物理学者
フランスの物理学者。光学ポンピングの研究でノーベル賞を受賞した。
アルフレッド・カストレル(1902-1984)は、フランスの物理学者です。 光学ポンピングの原理を発見し、窒素分子の励起状態制御に関する研究を行いました。 この業績により1966年にノーベル物理学賞を受賞しました。 フランス国立科学研究センター(CNRS)やソルボンヌ大学で研究・教育に従事しました。 原子物理学とレーザー科学の発展に大きく寄与した先駆的研究者です。
1984年 アルフレッド・カストレル 1902年