1451年

フェリクス5世

(1383 - 1451)

対立教皇

対立教皇
サヴォイア公から対立教皇に転じ、教会改革を求めた異色の指導者。
本名アマデウス8世は1383年生まれのサヴォイア公で、1439年に教会改革派の支持を受け対立教皇フェリクス5世として選出されました。 バゼル公会議での権威を背景に教皇庁に対抗し、多数の司教任命権を行使しました。 しかし1449年に退位してローマ教皇ニコラウス5世と和解し、教会分裂を収束させました。 退位後もサヴォイア公として文化・教育の発展に寄与し、教会と公会議主義の対立を象徴する存在となりました。
1451年 フェリクス5世 対立教皇 1383年
1623年

フラ・パオロ・サルピ

(1552 - 1623)

神学者・修道士

神学者・修道士
16世紀ヴェネツィア共和国の修道士であり、神学と歴史学の学者として知られた人物です。
1552年に生まれ、ヴェネツィアの聖務省サービト会に所属しました。教会と国家の権力関係を巡る論争において、ヴェネツィア共和国側の立場を擁護してローマ教皇庁と対立したことで有名です。神学だけでなく、歴史学にも造詣が深く、『トリエント公会議史』を著して教会改革の動向を記録しました。 また、科学的思考を尊重し、近代科学の発展にも寄与した先駆的な思想家とも評されています。1623年に亡くなるまで多くの書簡や論文を遺しました。
1623年 フラ・パオロ・サルピ 神学者 修道士 1552年
1655年

インノケンティウス10世

(1574 - 1655)

第236代ローマ教皇

第236代ローマ教皇
17世紀のローマ教皇として教会行政と芸術パトロン活動で知られた人物です。
1574年にパルミーラで生まれ、本名はジョヴァンニ・バッティスタ・パンフィーリです。1644年に教皇に選出され、バルベリーニ家との権力闘争を制して教皇領の統治を強化しました。三十年戦争後のヨーロッパ情勢の調整にも関与し、外交政策を展開しました。また芸術への理解と支援を重視し、ベルニーニやクリストファーノ・リッチらバロック芸術家を後援することで教会建築や美術を発展させました。1655年に没しました。
1655年 インノケンティウス10世 ローマ教皇 1574年
1934年

田村直臣

(1858 - 1934)

プロテスタント牧師

プロテスタント牧師
日本のプロテスタント牧師。明治期に伝道活動を行い、信仰の普及に努めた。
1858年に生まれ、西洋のキリスト教思想に触れながらプロテスタント牧師の道を歩んだ。日本各地で布教活動を展開し、教会設立や教育支援に携わった。信徒の精神的支柱として地域社会に貢献し、日本のプロテスタント史における初期の重要人物とされる。異文化理解と信仰生活の両立を目指し、多くの人々に影響を与えた。1934年にその生涯を閉じた。
1934年 田村直臣 プロテスタント 牧師 1858年
1990年

荒金天倫

(1920 - 1990)

臨済宗方広寺派第九代管長

臨済宗方広寺派第九代管長
禅宗の方広寺派を率いた宗教指導者。 深い教えで多くの弟子を導きました。
1920年に生まれた荒金天倫は、若くして出家し禅の修行に勤しみました。 臨済宗方広寺派の第九代管長として、戒律の厳守と坐禅の普及を図りました。 戦後の混乱期においても寺院運営を安定させ、地域社会への貢献を惜しみませんでした。 禅の研究と実践を通じて、現代における禅の意味を再定義しました。 1990年1月7日にその生涯を閉じました。
1990年 荒金天倫 臨済宗方広寺派 1920年
2009年

南部利昭

(1935 - 2009)

南部家当主、靖国神社宮司

南部家当主 靖国神社宮司
南部家当主であり、靖国神社の宮司を務めた。
1935年に生まれ、南部家当主として家督を継承。靖国神社の宮司として祭祀の執行や神社運営に携わり、伝統的な神道儀礼の保存と現代への継承を図った。地域社会との連携を重視し、参拝者へ宗教的な場を提供することに尽力した。
南部利昭 南部家 靖国神社 1935年