1972年
日米繊維協定調印。
日本とアメリカが繊維製品の輸出入数量を取り決めた『日米繊維協定』を締結し、両国間の貿易摩擦を緩和しました。
1972年1月3日、日本政府とアメリカ政府は繊維製品の輸出・輸入に関する数量制限を定めた『日米繊維協定』に調印しました。高度経済成長期に急増した日本製繊維のアメリカ市場への流入を抑制し、米国内産業の保護を図る目的がありました。協定は年次ごとの輸出枠を設定し、日本側は超過分の削減措置を約束しました。この協定は日米貿易摩擦の緩和策として注目され、後のマルチファイバーアレンジメント(MFA)への枠組み形成にも影響を与えました。日本の繊維業界は生産調整などの対応を迫られつつも、新たな市場開拓や高付加価値化への転換を進める契機としました。
1972年
日米繊維協定