01月03日の命日 - 科学者・研究者

1641年

エレミア・ホロックス

(1618 - 1641)

天文学者

金星の太陽面通過を史上初めて予測・観測したイングランドの天文学者。

エレミア・ホロックス（1618年 - 1641年）は、イングランドの天文学者。ケンブリッジ大学で学び、天体運動の研究に従事した。1639年に金星の太陽面通過を予測して観測に成功したことで知られる。月の動きや彗星の軌道研究にも取り組み、望遠鏡の改良にも貢献した。短い生涯ながら詳細な観測記録を残し、後の天文学発展に影響を与えた。

1641年エレミア・ホロックス天文学者 1618年

1755年

ヨハン・ゲオルク・ジーゲスベック

(1686 - 1755)

医師、植物学者

医師植物学者

ドイツの医師・植物学者。植物分類学で初期に活躍。

1686年にドレスデン近郊で生まれたヨハン・ゲオルク・ジーゲスベックは、医学を学びつつ植物学にも傾倒した。ライプツィヒ大学で講師を務め、植物の形態観察を重視した記載法を提唱。カール・フォン・リンネの分類法に批判的で、『Siegesbeckia』属に自身を皮肉的に命名されたという逸話が残る。主要著作『リトゲフィカ』ではヨーロッパ各地の薬用植物を図解し、その正確な描写が高く評価された。 1755年にライプツィヒで没し、後の植物学研究における観察手法の基礎を築いた。

1755年ヨハン・ゲオルク・ジーゲスベック 1686年

1778年

ポール・ジャック・マロアン

(1701 - 1778)

医師、化学者

医師化学者

フランスの医師・化学者。フランス科学アカデミー会員。

1701年パリ近郊生まれのポール・ジャック・マロアンは、医学と化学の両分野で業績を残した。 1730年代から化学実験を重ね、特に合成化合物の研究で知られる。 1743年にフランス科学アカデミーの正会員に選出され、講演や論文で広く活動。医薬品の調合法や化学反応の体系化に寄与し、後進の化学者に影響を与えた。 1778年にパリで没し、化学と医学の学際的研究の先駆者と評価される。

1778年ポール・ジャック・マロアン英語版 1701年

1779年

クロード・ブルジュラ

(1712 - 1779)

獣医師、世界初の獣医学校創設者

獣医師世界初の獣医学校創設者

フランスの獣医師。世界初の獣医学学校を創設。

1712年リヨン近郊生まれのクロード・ブルジュラは、獣医学の創始者として知られる。 1761年、フランス政府の後援でリヨンに世界初の公立獣医学校を設立し、初代校長に就任。家畜の疾病予防や解剖学の教育に力を入れ、獣医師の職業化を促進した。著書『獣医師学入門』では理論と実践を結びつけたカリキュラムを提示。 1779年にリヨンで没し、今日の獣医学教育の礎を築いた。

1779年クロード・ブルジュラ英語版 1712年

1852年

ルイ・ブライユ

(1809 - 1852)

点字の開発者

フランスの盲学校教員として、視覚障害者向けの点字を開発し教育の可能性を広げた革新者。

1809年にフランスのクープヴレで生まれたルイ・ブライユは、幼少期の事故で失明した後、パリの王立盲学校に入学し優秀な成績を収めました。 15歳の時に6点式触字を考案し、1829年に初めて点字体系を発表。その後も改良を重ねながら普及活動を続け、視覚障害者に新たな読字手段を提供しました。彼の業績は現代の点字教育の基礎となり、世界中で広く採用されています。

1852年ルイ・ブライユ点字 1809年

1861年

アーノルド・アドルフ・ベルトルト

(1803 - 1861)

科学者、生理学者、動物学者

科学者生理学者動物学者

ドイツの生理学者・動物学者で、内分泌学の先駆的研究を行いホルモンの概念を示した科学者。

1803年にドイツで生まれたベルトルトは、動物解剖や生理実験に携わりながら、1849年に雄鶏への精巣移植実験を通じてホルモンの存在を示唆しました。この研究は後の内分泌学発展の基盤となり、生体内化学物質の役割理解に大きく貢献。また鳥類学や比較生理学の分野でも多くの報告を残し、19世紀における科学界で高い評価を受けました。

1861年アーノルド・アドルフ・ベルトルト英語版 1803年

1905年

ユリウス・スクリバ

(1848 - 1905)

外科医

19世紀後半に活躍したドイツの外科医。

1905年ユリウス・スクリバ 1848年

1908年

チャールズ・ヤング

(1834 - 1908)

天文学者

アメリカの天文学者で、日食観測や太陽スペクトルの研究に貢献した。

1834年に生まれたチャールズ・ヤングは、ダートマス大学を卒業後、ウィリアムズ大学やプリンストン大学で天文学を教えました。 1878年のアメリカ大陸日食観測では太陽大気のスペクトル分析を行い、プロミネンスの実体を解明。生涯を通じて多数の天文学教科書を著し、アメリカの天文学教育の基礎を築きました。 1908年にプリンストンで没しました。

1908年チャールズ・ヤング 1834年

1912年

ヤコブ・アムスラー＝ラフォン

(1823 - 1912)

数学者、物理学者、エンジニア

数学者物理学者エンジニア

スイスの数学者・物理学者・技術者で、偏心プランメーターをはじめとする精密計測器の開発で知られる。

ヤコブ・アムスラー＝ラフォンは1823年にスイス・シャフハウゼンで生まれた。チューリッヒ工科大学で学んだ後、計測器の開発に取り組み、1854年に偏心プランメーターを発明。精密な測定技術の基礎を築き、測量や機械工学分野に大きな影響を与えた。 1856年に友人とともに計測器製造会社を設立し、製品は世界中で使用された。晩年まで研究と技術指導を続け、1912年にその生涯を閉じた。

1912年ヤコブ・アムスラー＝ラフォン英語版 1823年

1927年

カール・ルンゲ

(1856 - 1927)

数学者、物理学者、分光学者

数学者物理学者分光学者

ドイツの数学者・物理学者で、ルンゲ＝クッタ法など数値解析の礎を築いた理論家。

カール・ルンゲは1856年にハンブルクで生まれ、数理物理学を学んだ。数値解析の分野で先駆的な研究を行い、常微分方程式の解法としてルンゲ＝クッタ法を提案。分光学の研究でも顕著な成果を挙げ、スペクトル線の測定技術を発展させた。ゲッティンゲン大学教授として多くの弟子を育成し、学術界に多大な影響を残した。 1927年に逝去し、その業績は現在も科学技術の基盤となっている。

1927年カール・ルンゲ 1856年

1930年

中村精男

(1855 - 1930)

気象学者、第3代中央気象台台長

気象学者第3代中央気象台台長

日本の気象学者で、中央気象台第3代台長として気象観測と予報制度を整備。

中村精男は1855年に生まれ、気象学の研究に従事。中央気象台（現在の気象庁）第3代台長として、観測網の拡大や予報制度の整備を推進。気象データの科学的分析に基づく予報方法を導入し、気象業務の近代化に寄与。気象学教育にも力を入れ、多くの研究者を育成。 1930年に没するまで、日本の気象学発展の礎を築いた。

1930年中村精男中央気象台 1855年

1946年

カール・グスタフ・ヴィット

(1866 - 1946)

天文学者

ドイツの天文学者。小惑星「エロス」を発見した業績で名高い。

1866年にドイツで生まれ、ベルリン天文台で研究。 1898年に地球近傍小惑星「433エロス」を発見し、注目を浴びた。惑星や小惑星の軌道計算に精通し、天体力学の発展に寄与。観測成果は天文年鑑に掲載され、後進の研究に影響を与える。 1946年に逝去。その功績は今なお天文学史に刻まれる。

1946年カール・グスタフ・ヴィット天文学者 1866年