四方拝

古代から伝わる宮中の儀式で、新年に天皇が四方の神々に拝礼します。 天下泰平や五穀豊穣を祈願する神事です。
四方拝は宮中祭祀の年頭儀式の一つで、皇居内の宮殿で天皇が東西南北の方向を向き、国家の安寧や五穀豊穣を祈願します。 起源は奈良時代に遡り、古くから続く伝統的な神事として受け継がれてきました。 雅楽の演奏や祭文の奏上を伴い、厳かな雰囲気の中で執り行われます。 儀式を通じて天皇と国民との結びつきを再確認する機会ともなっています。 現在も宮内庁の主催で毎年1月1日に執り行われ、皇室行事としての重みを伝えています。
四方拝

歳旦祭(各社寺)

各地の神社や寺院で執り行われる新年の祭儀です。 一年の平安と繁栄を祈る伝統行事。
歳旦祭は1月1日に全国の神社や寺院で執り行われる年頭の祭儀で、新年の平安と豊穣を祈願します。 神職や僧侶が祝詞や読経を行い、参拝者は破魔矢やお守りを受け取ります。 社殿や境内は松飾りやしめ縄で彩られ、厳かな雰囲気が漂います。 この祭りを通じて地域住民は新年のスタートを共有し、結束を深めます。 多くの社寺で振る舞われるお屠蘇や縁起物も魅力の一つです。
歳旦祭

東本願寺修正会(1月7日まで。京都市東本願寺)

京都・東本願寺で1月1日から7日まで行われる新年の法要です。 人々の幸福と世界平和を祈念します。
修正会は古くから伝わる仏教の新年法要で、東本願寺では1月1日から7日にかけて執り行われます。 本堂にて僧侶が読経を行い、参拝者は法要に参加して無病息災や家内安全を祈ります。 境内には特設の御影堂が設けられ、多くの信徒や観光客が訪れます。 期間中はお守りや絵馬の授与、特別修行など多彩な催しが行われるのも特徴です。 荘厳な雰囲気の中で新年を清々しい気持ちで迎えることができます。
1月7日 京都市 東本願寺

鎮座祭(1月3日まで。岡山市吉備津神社)

岡山・吉備津神社で1月1日から3日まで行われる鎮守の祭典です。 社殿や御神体の安寧を祈願します。
鎮座祭は吉備津神社で1月1日から3日にかけて催される新年の祭典で、社殿の鎮守と参拝者の安寧を祈願します。 神職による祝詞奏上や献饌が行われ、厳かな雰囲気の中で一年の無事を祈ります。 多くの参拝者が訪れ、初詣と併せて伝統的な神事を体感できます。 地域の伝統行事として地元の人々に親しまれ、正月の風情を感じられる催しです。 神社の歴史や文化を知る入口としてもおすすめです。
1月3日 岡山市 吉備津神社

大御饌祭(島根県出雲大社)

出雲大社で行われる神前への御饌(お供え)の儀式です。 豊穣と縁結びを祈願します。
大御饌祭は出雲大社の主要な祭典の一つで、神前に食物を供える御饌の儀式です。 豊作や海の恵み、縁結びなどを祈願し、神職が厳かに献饌を行います。 祭典は古代から伝わる神事として島根県内外から多くの参拝者を集めます。 出雲大社ならではの壮麗な社殿や大しめ縄の風景と相まって、神秘的な雰囲気を味わえます。 祭典を通じて古代からの神事に触れることができ、観光スポットとしても人気を集めています。
島根県 出雲大社

叡山元三大師会(1月4日まで。比叡山延暦寺)

比叡山延暦寺で1月1日から4日まで行われる大師会です。 元三大師を偲び、無病息災を祈ります。
叡山元三大師会は延暦寺における元三大師(良源)を供養する法会で、1月1日から4日まで開催されます。 僧侶による読経や護摩供が行われ、参拝者は無病息災や家内安全を祈願します。 元三大師は厄除けの祈祷札「角大師」で知られ、多くの信徒がその霊験を求めて訪れます。 修行僧による護摩木の焚き上げや御守授与も見どころです。 比叡山の荘厳な山内で新春の法会を体感できます。
1月4日 比叡山 延暦寺

初詣

新年最初に神社や寺に参拝し、一年の無事や幸福を祈願する日本の伝統行事です。
初詣は新年に最初に神社や寺院を訪れ、家族や友人と共に参拝する風習です。 おみくじやお守りを授与し、その年の運勢や安全を祈ります。 年によっては大きな神社で数百万人の参拝者が訪れ、混雑が発生します。 門松やしめ縄などの正月飾りが境内に飾られ、新年ならではの雰囲気を味わえます。 地域によっては御神酒や甘酒の振る舞いがあり、温かいもてなしを受けられます。 古くから続く日本の慣習であり、家族の絆を深める機会ともなっています。
初詣