01月01日の命日 - 芸術家・音楽家

1617年

ヘンドリック・ホルツィウス

(1558 - 1617)

画家

オランダの画家・版画家で、北方マニエリスムを代表する芸術家。

1558年にオランダで生まれ、当初は画家として活動を始めた。後に版画技法に秀で、複雑な線描と明暗の対比を巧みに表現した。神話や宗教的主題を題材とした作品で高い評価を受けた。ハールレムを拠点に多くの弟子を育て、北方マニエリスムの中心人物となった。 1617年1月1日に没し、その作品は後世の版画家に大きな影響を与え続けている。

1617年ヘンドリック・ホルツィウス画家 1558年

1679年

ヤン・ステーン

(1626 - 1679)

画家

オランダ黄金時代の画家で、市民生活の一瞬をユーモラスに描いた風俗画の巨匠。

1626年にライデン近郊の村で生まれ、後にハールレムで制作活動を開始した。家庭や酒場を舞台にした日常風景を生き生きと描き、高い写実性とユーモアを両立させた。色彩の巧みな使用と構図の大胆さで当時の画壇に新風を吹き込んだ。多くの門人を育て、オランダ風俗画の伝統を確立した。 1679年1月1日に没し、その作品は現在も美術館で高く評価されている。

1679年ヤン・ステーン 1626年

1768年

ジャン・レストゥー2世

(1692 - 1768)

画家

フランス・ロココ期の画家。歴史画や宗教画を数多く手掛け、ロイヤル・アカデミーの会員として活躍した。

1692年にフランスのルーアンで生まれる。父親も画家で、幼い頃から絵画に親しむ。ローマに留学し、古典美術やバロックの技法を学ぶ。パリに帰国後は歴史画や宗教画を制作し、多くの教会に作品を残す。 1739年にロイヤル・アカデミーの会員に選出され、教授として後進の育成にも携わった。その繊細な色彩表現と構図で高い評価を得る。 1768年1月1日にパリで逝去。

1768年ジャン・レストゥー2世 1692年

1780年

ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス

(1713 - 1780)

作曲家

ドイツのバロック作曲家およびオルガン奏者。J.S.バッハに師事し、技巧的なオルガン曲で知られる。

1713年にドイツのアイゼナハで生まれる。ライプツィヒ大学聖トーマス教会聖歌隊で学び、J.S.バッハに師事。オルガン演奏と作曲の才能が早くから認められ、多くの教会でオルガニストを務めた。『トッカータとフーガ』など技巧的な作品を多数残し、バロック後期の作風を代表する。演奏家としての評価も高く、彼のオルガン技巧は後世に影響を与えた。 1780年1月1日にライプツィヒで没。

1780年ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス作曲家 1713年

1782年

ヨハン・クリスティアン・バッハ

(1735 - 1782)

作曲家

バッハ家の次男で、ロンドンで活躍した作曲家。ガランティ様式の先駆者として知られる。

1735年にドイツのライプツィヒで生まれる。父J.S.バッハの元で音楽教育を受けるが、若くしてイタリアに渡り、イタリアオペラにも親しむ。 1756年にイングランドへ移住し、『ロンドンのバッハ』と呼ばれ人気を博す。交響曲や室内楽、オペラなど多彩なジャンルで作品を発表し、モーツァルトにも影響を与えた。ガランティ様式の明快な旋律と優雅な和声で、新古典主義への橋渡し役を担った。 1782年1月1日にロンドンで逝去。

1782年ヨハン・クリスティアン・バッハ 1735年

1793年

フランチェスコ・グアルディ

(1712 - 1793)

画家

ヴェネツィア派の風景画家。都市風景『ヴェドゥータ』を得意とし、幻想的な光景を描き出した。

1712年にヴェネツィアで生まれる。初期にはバベルやカナルグランデの風景を描き、伝統的な描法を学ぶ。独自の色彩感覚と柔らかな筆致で、光と影のコントラストを巧みに表現。『ヴェドゥータ』と呼ばれる都市景観画で名声を得て、ヴェネツィア貴族の支持を集める。晩年にはより幻想的で詩的な作風へと転換し、19世紀のロマン主義にも影響を与えた。 1793年1月1日にヴェネツィアで逝去。

1793年フランチェスコ・グアルディ 1712年

1796年

アレクサンドル＝テオフィル・ヴァンデルモンド

(1735 - 1796)

数学者、音楽家、化学者、ヴァンデルモンドの行列式提唱者

数学者音楽家化学者ヴァンデルモンドの行列式提唱者

フランスの数学者・化学者・音楽家。多彩な分野で活躍し、ヴァンデルモンド行列式を提唱した。

1735年にパリで生まれる。法律を学ぶ傍ら、数学や化学、物理学に興味を抱き研究を重ねる。音楽家としてもヴィオラ・ダ・ガンバを演奏し、サロンで活躍した。代数的問題の研究で『ヴァンデルモンド行列式（Vandermonde determinant）』を概念化。化学実験ではアルプスの水や土壌の分析に取り組み、元素の性質解明に貢献。啓蒙時代の博物学者として知られ、1796年1月1日にパリで亡くなる。

1796年アレクサンドル＝テオフィル・ヴァンデルモンド英語版ヴァンデルモンドの行列式 1735年

1859年

岩佐一亭

(1779 - 1859)

書家

江戸時代後期の書家。優雅で力強い筆致が特徴。

1779年に生まれ、美濃紙を用いた独自の書風を築き上げた。江戸や京で作品を発表し、多くの門人を育成した。漢字とかなを自在に組み合わせる技法で知られ、写経や揮毫にも高い評価を受けた。彼の作品は後世の書家にも影響を与え、江戸時代後期の書道史に名を刻んでいる。

1859年岩佐一亭書家 1779年

1869年

ジェイムズ・ロングエーカー

(1794 - 1869)

肖像画家、彫刻師

肖像画家彫刻師

19世紀前半に活動した肖像画家・彫刻師。人物の写実的な表現に優れた作品を残した。

ジェイムズ・ロングエーカー（1794-1869）は肖像画家および彫刻師として活躍した芸術家である。出身や経歴には諸説あるが、19世紀前半には多くの著名人の肖像を手掛けた。絵画では写実的なタッチと人物の内面を捉える表現を得意とした。彫刻では石膏像をはじめ、細部まで丁寧に仕上げる技術が高く評価されている。作品はイギリスやヨーロッパ各地の美術館・個人コレクションで愛好されている。

1869年ジェイムズ・ロングエーカー 1794年

1872年

森一鳳

(1798 - 1872)

絵師

江戸末期から明治期にかけて活動した日本画家。伝統的な技法と柔らかな色彩が特徴。

森一鳳（1798-1872）は江戸時代後期から明治時代にかけて活躍した絵師である。京都や江戸の画壇に所属し、屏風絵や掛軸など多彩な作品を制作した。画風は伝統的な日本画の流れを汲みながらも、明治期の新しい素材や表現に意欲的に挑戦した。花鳥図や山水図を中心に、穏やかな筆致と淡い色調で知られる。その作品は現在も美術館や個人コレクションで高く評価されている。

1872年森一鳳絵師 1798年

1893年

山崎董洤

(1817 - 1893)

絵師

幕末から明治期に活躍した日本画家。細やかな筆致と伝統的な画題を得意とした。

山崎董洤（1817-1893）は江戸時代末期から明治時代に活動した日本の絵師である。京都を拠点に屏風絵や襖絵などを多く手掛け、伝統的な日本画技法を継承した。近年には西洋画の要素を取り入れた柔らかな色彩表現も試みた。花鳥図や山水図を中心とした写生的な描写が特徴で、現在も寺社や美術館で鑑賞できる。その芸術性は近代日本美術史においても重要な一端を担っている。

1893年山崎董洤絵師 1817年

1910年

ハリエット・パワーズ

(1837 - 1910)

フォークアーティスト、キルト作家

フォークアーティストキルト作家

アフリカ系アメリカ人のフォークアーティスト、キルト作家。宗教画をモチーフにしたキルトで知られる。

ハリエット・パワーズは1837年にジョージア州で生まれ、聖書の物語を図案化したキルト作品を制作した。代表作には『創世記』や『ノアの方舟』をテーマにしたキルトがあり、1893年のシカゴ万国博覧会にも出展された。現存する作品は極めて少なく、その多くはスミソニアン博物館に所蔵されている。彼女のキルトはアフリカ系アメリカ人コミュニティの信仰と歴史を反映し、フォークアート史において重要な位置を占める。晩年の記録は限られているが、その芸術は現在も高く評価されている。

1910年ハリエット・パワーズ英語版 1837年