01月01日の誕生日 - 科学者・研究者

1638年

ニコラウス・ステノ

(1638 - 1686)

地質学者

現代地質学の父と称されるデンマーク出身の科学者。堆積層理論を確立した。

ニコラウス・ステノ（Niels Stensen, Steno）は、17世紀の科学者・地質学者である。歯の構造に関する研究から解剖学に名を馳せ、後に地質学に転じた。 1669年に『地殻内部の固体について』を発表し、層序学の基礎を築く。岩石の堆積層が時間と共に形成される法則を示し、地質学の父と呼ばれた。晩年はカトリックに改宗し、司祭に叙階されている。

ニコラウス・ステノ 1686年

1852年

ウジェーヌ・ドマルセー

(1852 - 1904)

化学者

1852年ウジェーヌ・ドマルセー化学者 1904年

1854年

ジェームズ・フレイザー

(1854 - 1941)

社会人類学者

イギリスの社会人類学者。代表作に『金枝篇』がある。

ジェームズ・ジョージ・フレイザーは1854年にスコットランドで生まれた。ケンブリッジ大学などで学び、人類学・社会学の研究に従事した。代表作『金枝篇（The Golden Bough）』は世界中の神話・宗教儀礼を比較分析し、高い評価を受けた。文化人類学の基礎を築いた一人とされ、後世の研究者に大きな影響を与えた。 1941年に逝去し、その業績は今日でも学術界で広く参照されている。

1854年ジェームズ・フレイザー社会人類学者 1941年

1861年

原田豊吉

(1861 - 1894)

地質学者

日本の地質学者。各地の地質調査に従事し、近代日本の地質学発展に貢献した。

原田豊吉（1861-1894）は、明治期に活躍した日本の地質学者です。東京帝国大学で学び、卒業後は政府の地質調査所に勤務しました。全国各地の地質構造を調査し、地層や鉱物資源の研究に貢献しました。短い生涯でしたが、多くの調査報告書を残し、後進の研究者に影響を与えました。1894年に若くして没しましたが、その業績は日本の地質学の基礎構築に寄与しました。

原田豊吉地質学 1894年

1861年

マルスラン・ブール

(1861 - 1942)

古生物学者

フランスの古生物学者。ネアンデルタール人の化石研究で知られる。

マルセル・ブール（1861-1942）は、フランス出身の古生物学者で、人類の進化研究に大きな功績を残しました。特に、フランス南部で発見されたネアンデルタール人の化石を分析し、初期人類研究の発展に寄与しました。パリ自然史博物館の研究員として、多くの化石採集・研究プロジェクトを指導しました。数多くの論文や著作を通じて古生物学の学術基盤を築き、当時の科学界で高い評価を受けました。1942年に亡くなりましたが、その研究成果は現在の人類学にも影響を与え続けています。

マルスラン・ブール古生物学 1942年

1863年

棚橋一郎

(1863 - 1942)

教育者、漢学者

教育者漢学者

日本の教育者・漢学者。漢文学の普及に努めた学者。

棚橋一郎（1863-1942）は、明治から大正期にかけて活躍した日本の教育者および漢学者です。東京帝国大学で漢文学を学び、卒業後は母校や各地の高等学校で教鞭を執りました。漢詩や漢文の研究を通じて伝統文化の重要性を説き、後進の育成に尽力しました。多くの論文や訳注を発表し、日本における漢学研究の基礎を築きました。1942年に没するまで、学界と教育現場を橋渡しする役割を果たしました。

棚橋一郎漢学者 1942年

1864年

ジョージ・ワシントン・カーヴァー

(1864 - 1943)

植物学者

アメリカの植物学者。農業化学の先駆者として、落花生をはじめとする作物の研究で知られる。

ジョージ・ワシントン・カーヴァーは、ミズーリ州生まれのアフリカ系アメリカ人植物学者。奴隷制度廃止直後の厳しい環境の中で教育を受け、後にタスキーギ研究所で研究者として活躍した。落花生を用いた革新的な製品開発や作物輪作法の提唱など、農業生産性の向上に寄与した。特に落花生油やピーナッツバターの製造法は世界的に影響を与えた。環境保全や土壌改良にも関心を寄せ、持続可能な農業の重要性を説いた。彼の研究は南部農業の近代化を推進し、多くの農民の生活向上に貢献した。 1943年に没するまで幅広い講演や執筆活動を続けた。

ジョージ・ワシントン・カーヴァー 1943年

1872年

会田龍雄

(1872 - 1957)

生物学者、遺伝学者

生物学者遺伝学者

日本の生物学者・遺伝学者。植物遺伝学研究の先駆者。

会田龍雄は1872年生まれの日本の生物学者・遺伝学者。東京帝国大学で学び、遺伝学研究を続けた。植物の形質遺伝や種間交配の実験で成果を挙げた。種子の特性解析を通じて農業改良の基礎を築いた。後進の育成にも力を注ぎ、日本の遺伝学発展に寄与した。 1957年に逝去。

1872年会田龍雄生物学者遺伝学者 1957年

1874年

グスターヴ・ホワイトヘッド

(1874 - 1927)

航空機研究家

ドイツ生まれの航空機研究家。飛行機実験の先駆者として知られる。

グスターヴ・ホワイトヘッドはドイツ出身の航空機研究家で、19世紀末から20世紀初頭にかけて動力飛行の研究を行った。アメリカ移住後、独自に設計した蒸気機関搭載の飛行機を製作し、前人未踏の飛行実験に挑戦した。1901年には証言によって初飛行を行った可能性があるとされ、ライト兄弟に先駆けたと主張されることもある。彼の記録は一部未検証ながら、航空史における論争の的となっている。1927年に逝去するまで、多くの試作機を手掛け、後世の航空技術発展に影響を与えた。

グスターヴ・ホワイトヘッド航空機 1927年

1878年

アグナー・アーラン

(1878 - 1929)

数学者、技術者

数学者技術者

デンマークの数学者・技術者で、通信工学の基礎を築いた。

アグナー・アーランはデンマーク出身の数学者・技術者で、電気通信のトラヒック理論（待ち行列理論）の創始者として知られる。コペンハーゲンの電話局に勤務しながら、確率論と統計学を応用して通話量の最適化モデルを開発した。Erlang分布やErlang単位など、彼の名を冠した概念は現在も通信ネットワーク設計に広く利用されている。学術論文を多数発表し、後世の通信工学や運用研究に大きな影響を与えた。1929年に逝去するまで、数学と技術を融合した研究を継続し続けた。

1878年アグナー・アーラン数学者 1929年

1879年

アーネスト・ジョーンズ

(1879 - 1958)

医学者、精神科医、精神分析家

医学者精神科医精神分析家

イギリスの医学者・精神科医で精神分析学の先駆者。

1879年にイギリスで生まれ、医学を学んだ後に精神分析の研究に転じた。シグムント・フロイトの弟子として知られ、英国精神分析協会の設立や初代会長を務めた。フロイト研究の普及に努めるとともに、自身の伝記執筆でも知られる。1958年に没するまで、精神分析学の理論と実践を両立させた活動を続けた。

アーネスト・ジョーンズ医学者精神科医精神分析家 1958年

1882年

金平亮三

(1882 - 1948)

植物学者、林学者

植物学者林学者

日本の植物学者・林学者として森林生態学の研究に尽力した人物。

金平亮三は植物学と林学を専門とする学者で、森林生態学の研究に取り組んだ。植生調査や樹種分類を行い、日本の林業技術向上に貢献した。学術論文や教科書を執筆し、多くの研究者や学生を育成した。自治体や政府機関の林業政策策定にも関与し、実践的研究を推進した。 1948年に逝去するまで、学界と産業界の橋渡し役を担った。

金平亮三植物学林学 1948年